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 > Yuki2Invy さんの口コミ一覧。9ページ目
Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1645
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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161.  461個のおべんとう 《ネタバレ》 
基本的な部分は極めてベタな話ではあるのですが、個人的には全然嫌いじゃないヤツです。ラストなんか、私も高校時代を思い出して「ああ、お袋の弁当旨かったなあ…」と少しホロリとしてしまいました。メインの部分は親子の映画、あるいは青春映画だと言えますが、同時に料理映画や音楽映画としての要素を多分に含んでおり、全体としての彩りの良さも観ていて中々快適です。ただし、親父の能天気なキャラそのまんまというか、とにかく為る様に為るさ!な非常に緩ーい話なので、あんまりアレコレ考えこまずに気楽に観るべき作品、だとは言えます。461個のおべんとうって結局何だったの?と訊かれたとしても、それはホラ、まあ、愛だよ、と言っちゃえばそれで本当に充分、という感じですかね。  いちおう、少しだけ気になった点を(備忘として)残しておくなら、親父の話が(思いのほか)わりかし整理されて終わるのに対し、息子の成長という部分のゴールは案外けっこう適当です(友達と喧嘩→仲直り、というひとつのベッタベタなシークエンスでまるっと誤魔化しちゃってる様にも見える、というか)。もうひとつ、前述の親父の能天気さ(からの全体の楽しい雰囲気)が演出の最大の勘所なのは重々承知なのですが、個人的にはいくらなんでもちょっと能天気すぎないかと。もうちょっと子育てについて思い悩むシーンがあったり、ある分野で成功している人ならなおさら仕事に対しては実は真剣に取り組む場面があったりした方が、キャラに深みが出た様にも思います。もう一点、3年間毎日お弁当つくりました!とはいっても、コレをやってるお母さんというのは世間にいくらでも居るハズです。ソレをお父さんがやると映画になっちゃう、とゆーのは、そもそも果たしてどうなのかと。  とは言え、重ねて本作、私は結構好きです。イノッチはこれ以上無いホドのハマリ役でした。
[映画館(邦画)] 7点(2020-11-14 18:41:28)(良:1票)
162.  罪の声 《ネタバレ》 
三十年以上前の事件を、二人の男が追ってゆく、その方法はシンプルな「聞き込み」。そしてその関係者たちというのは三十年も経っているのだから当然、みな老境に差し掛かっている。私がまず興味深かったのが、この場面で次から次へと登場する熟練のベテラン俳優たちの演技の味わい深さである。社会を震撼させた凶悪事件でありながらも、過ぎ去った過去をどこか懐かしみ愛おしむかの様な彼らの演技が醸すノスタルジックは個人的に実に面白く、前半はこれだけでかなりお腹一杯に観てゆくことができた(特に塩見三省なんか抜群に良かったですよね)。  もちろん、迷宮入りした事件を素人がチョロチョロ調べ直したトコロでこんなにあれよあれよと真相が判明していくワケないだろ!というのは突っ込みドコロではあるし、中盤である程度事件の全貌が見えてしまっているのも確かではあるが、後半はやや人間ドラマ的サスペンスとして十分に面白いトリックをいくつか仕掛けてあるし、その部分を若い主役二人の(こっちは)熱い演技で見事に成立させてゆくのも率直に中々素晴らしい。サスペンスとしては普通に十二分に面白く観れる作品だと思うし、まあまあオススメも出来るかと。
[映画館(邦画)] 7点(2020-11-09 06:34:32)(良:1票)
163.  バッドボーイズ フォー・ライフ 《ネタバレ》 
17年越しの続編となった今作、割と世評が高かったので、大して面白いと思わなかった前作・前々作を再見してからの鑑賞に相成ったワケだが、果たしてそれが吉と出るか凶と出るか…  そもそも本シリーズというのは、そのコンセプトが秘めるポテンシャルを(マイケル・ベイ御大の大味な製作方針の所為で)生かし切れていなかったと思うのですよね。ヒップホップな型破り黒人デカのしかもバディものを、名優ウィル・スミスが演じて面白くならない訳がないじゃないですか。その意味では、今作は非常に正統派で「チャンとした」バディものアクションに(初めて)仕上げられている、と思いました。恐らく、これが本来の『バッド・ボーイズ』だったのではないか、とも個人的には感じます。  雰囲気面でも前2作とは異なる部分が諸所に見られますが、一番の変更点は、コメディ色をやや薄めて(全くコミカル描写が無い、という訳では無いですが)、本筋は比較的シリアス・ハードに進めていることですね。年齢的限界から引退を決意したマーカス、その彼とマイクとのバディものとしてのオーソドックスなテーマに加え、若き日のマイクに関わるシリアスなストーリーを織り交ぜたシナリオは、アクション映画としては比較的よく出来ている方ではないかと率直に感じました。  アクションそのものも手堅いですね。中盤のカーチェイス的な場面にせよ、終盤の激しい銃撃戦にせよ、これも前2作で既にやっているのと本質的には大差ありませんし、派手さで言えば前作が上回るでしょう。しかし、それなりにユニークなアイデアも無くはなく、今風の悪くないクオリティに仕上がっているのも確実で、この面の出来も十分に合格点なのではないかと思います。  結論、セオリーに従ってシリーズ一気観したのは正解だったと感じます(6点と悩みましたが、ギリ7点で)。旧作キャラは総じて前作からの俳優が続けて演じているワケですし(まさかのあの人物も再登場しますしね)。
[DVD(字幕)] 7点(2020-08-15 23:57:45)
164.  弥生、三月 君を愛した30年 《ネタバレ》 
とある男女の30年を3月の1日ずつで、というのは中々面白いアイデアだと思い、初日に参上した。こうしたパッチワークな形式に耐えるべく、分かり易い(少しベタとも言える)話を分かり易く語るという形にはなっているが、30年分のタップリな見せ場を一定のテンポの良さを保ってスムーズに進行していく点では、非常に観易く楽しめる映画であったと思う。  難しさがあるとすれば、30年超の年月を一人の役者で演じ抜く部分には、特に中年の演技に困難な点があったのではないかと見えた(単に、ちょっと元気が良過ぎるかなっちゅうレベルではあるのだけど、まあ20代の役者なら誰しもが苦戦する所かも知れない)。また、ストーリーの時間の流れが断絶した中での演技でもあり、やや表面的で浅い芝居になっていると思われる箇所も散見された様に思う。  と、少し批判じみたことも述べたが、それは置いて、主演2人+1の演技は率直にかなり良かった。どこまでも一本気な波留、頼りないけど決して憎めない成田凌は中々に爽やかで上々だし、そしてすぐに死んじゃう杉咲花も、後半ではカセットテープの音声だけでその卓越した演技センスを存分に発揮しており、その点は非常に満足度が高かった。卒業式や出会いと別れ、そして桜。三月の持つこの上なくノスタルジックな情景をふんだんに盛り込んだ作品の空気もかなり心地良かった。まずまず。
[映画館(邦画)] 7点(2020-03-20 16:21:44)
165.  ヲタクに恋は難しい 《ネタバレ》 
原作は未読。ただ率直に、映画としてはストーリーがかなり薄目で、そこにギャグとミュージカルをタップリ添加して何とか映画に仕立て上げているという風の作品。特にミュージカルシーンは思いがけない程に大量で、しかしその割に歌も踊りも左程出来が良い訳でも無く(悪くないのも無くはないが、宴会芸・カラオケ大会レベルのがチラホラ混ざり込む感じ)、全体的にイマイチ盛り上がりに欠ける様にも思う。  他方、ギャグの出来はどうかというと、コアなオタク生態ネタが大半を占めるのでこれも率直に「人を選ぶ」という印象で、万人向け・全世代対象の映画ではないかなと思う。ただ、ニコ動直撃世代の私にとっては、この映画は正に我々の青春でもあると思っている。実際、ギャグシーンは個人的にはどれも抱腹絶倒、非常に笑わせて貰った。特に脇役の佐藤二朗・賀来賢人・斎藤工はいずれもとても面白かった。  もう一人、高畑充希はコミカルな演技&眼力(ちょっと阿部サダヲ風な)も然ることながら、歌も踊りも驚くほど達者で、特に歌では中盤に一曲、非常にグッとくるパフォーマンスを披露していた。彼女のファンなら必見な作品だと思う。
[映画館(邦画)] 7点(2020-02-08 03:32:19)
166.  mellow メロウ 《ネタバレ》 
ありふれた街角、その一軒の花屋を舞台に紡がれる種々の人間模様。なかでも幾つかの恋愛事象が物語の軸となっているが、その恋はどれも実ることがない。にも関わらず、本作が爽やかでポジティブな雰囲気に満ちているのは、この映画が終わりを描いているようで、実ははじまりを描いていること。ただ自分の想いを伝えたいというささやかな決意と、一歩前に踏み出そうとするひたむきさが、いずれも静かに、だが確かに、描き込まれているからだろう。観ると少しだけ元気を貰える、そんな映画。
[映画館(邦画)] 7点(2020-01-18 14:34:54)(良:2票)
167.  ザ・ウォッチャーズ 《ネタバレ》 
根本的に、陰鬱な森の中に「鳥籠」とかって妙な家が建ってて人が入ってて、んでソレを「ウォッチャーズ」とかって悍ましいナニかがじっと見つめて居る…ってアイデアが多分最初に在ったのだとは思われるのですよね。そのアイデアを端緒にしたお話・設定(・世界観)の広げ方・組立て方ってトコロには、まず必然性とかってのは殆ど無いという感じだと思いますし、何なら整合性とかってのも終始相っ当に微妙…みたいな、またごく親父譲りだなコレ~って方の映画だとも(かなり高度に)思われるのですよね。ソコは私も当然、そーいうのチャンとしてる方が(凡その場合においては)フツーは望ましいだろう…とゆーのと、個人的にはもう一つ、そーいうかなり荒っぽいお話である一方で、オーラスに向けては何だか妙に丸く収めようとして来やがったな~とゆーか凄く八方美人な終い方を選択してたな~って感覚が強く有るのでして、その辺なんかも最早違和感に近い方のモノではあったのです(⇒重ねて、こーいうごく高度に辻褄が合い切らない様なお話だったならば、結末のトコロは寧ろどっちか何れかの方向に派手に破綻してゆく位の方が自然じゃねーかな…とも思ってしまうのですよね)。  とは言え、そーいう不整合で不自然なお話であるからこそ逆に確実にユニークさは備わってたとも思いますし、加えて何より結構もろもろと気合の入った映画だったのも確かであって、端的な映像の出来・パワーとゆーのは予想以上に強力だったとも思った⇒なのでコレも比較的、ストーリー上の謎を解き明かしてゆく方がメインって作品に見えて居たワリにも、少なくとも映画館で&ネタバレ無しで観る分にだったら全然ホラーにも成ってたかな、とは思えたのですよね。少しダケ甘く付けてこの評点にしておきます(⇒どーせ観るなら映画館で…)。
[映画館(字幕)] 6点(2024-06-22 00:08:55)★《更新》★
168.  ザリガニの鳴くところ 《ネタバレ》 
社会に虐げられた者の勝利を描く…という意味では、コレって嘗ては(+何なら昨今でも)黒人映画の範疇において最も多く描かれた様な内容であって、一つはドラマとして(再び)それを描きたい…という作品に思えるトコロですね。あと一つはシンプルに、混み入ったって程でもないレベルのシンプルなサスペンス・法廷劇を並行で描いてゆくって作品かとは思うのです(⇒ラストで「裏をかく」感じまでを含めても)ケド、重ねてどちらもシンプル・オーソドックスな内容かとは思ったのですケド⇒ソコに添加された現代的なアップデートとゆーかヴァリエーションとゆーのは総じてまあまあクオリティは高かったかな~とは思ったのですよね。湿地 in アメリカを一人で生き抜く捨てられた(美しい)娘、とゆーのもままユニークだったと思いますし、映像的にもその湿地周りの自然の画ってのが地味に凄く綺麗で、全編で結構にシリアス・辛めな話が続いてゆく中での「箸休め」としては非常に効果的だったとも思ったのですよね。  私も確かに、ドラマとしてもサスペンスとしてもかなり観入ってしまったってのが正直なトコロではあるのですケド、前述の「裏をかく」ラストまでを観切ってしまってから考えてみると、完成度という面においては少し微妙な=辻褄が合い切らないトコロがあったかな~という気がしちゃいますかね。一義的には、最初に書いたとおり結局「2つある」お話だと思って観ていたのですケドも、その彼女のドラマ≒人間性とゆーのはまた結局「サスペンスの側に都合の好い」モノとして組立てられていた…と感じちゃったとゆーか、その意味ではだから実はサスペンス一本な方の映画だったなコレ…という風に思っちゃったってコトですかね。且つは、その組立て自体にも少し納得がし切れないトコロが在る=彼女がどーしてこーいう人間になったのかにイマイチ納得し切れない、というコトかと思います。個人的には付属的に、観る前は何か単なるサスペンスではない深いモノを求めてゆけそうな映画に見えていて⇒で観始めたらモロにそーいう映画に見えて来てたのだケド結局はそーでもなかった…てトコロ自体がちょっと「透かされた」感になっちゃったってコトかも知れないと思いました。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-06-16 09:32:07)《更新》
169.  ザ・ミソジニー 《ネタバレ》 
監督の前作『霊的ボリシェヴィキ』は公開当時に観てて(+何なら『発狂する唇』『血を吸う宇宙』とかも随分昔に観ては居る)んで今作を観て、少~し「(そっちを)観直さないとダメかもなぁ…」と思ったので『霊的…』については今回再見してます。するとやはり、方向性としては酷似してるな…とゆーか、どっちの作品も率直に・大いに評価は割れるタイプのホラーかとは思うのですが、私自身は決して嫌いな方のヤツではなかったりするのですよね。ホラーとして根本的に、兎にも角にも「不可解・不条理」である(or だから決して何もかもを「説明しすぎない」)とゆーのは、コレってワリと(最早)古風な価値観なのかも知れないのですが、恐怖という概念の持つべき・に持たせるべき非常にエッセンシャルな要素だとは(個人的には)捉えていたりもするのですよね。今作は、前作から更に更にその部分を尖鋭化させているとゆーか、第一印象としては正直「舞台劇=不条理演劇」ぽいみたいな感じをごく強く覚えるのですよね。でもソレって思えば・観返したら確かに、前作もその時点で結構高度にそーいう感じだったのです⇒ケド(重ねて)今作の方がより大いにそーなって居る、と思えたのがまた確かなトコロではありまして。  その点も含めて、改めて今回この二作品を観直して、どっちもそんなに悪くはない⇔ケドどっちかちゅーたらこっちの方が好き、みたいな評点にしているのには、大きく理由(となる要素)が二つあります。一つは、ゆーて二作品どちらも「テキスト」が悪くない…とゆーか、登場人物の対話や一人語りのシーンの台詞とゆーのは(ホラー的にも文芸的にも)まあまあ面白みが在ると思えている⇒ケド、比較して今作の方がよりそー思えている、というトコロですかね。もう一つは、シンプルに、ソコに加えて端的な演技のクオリティについても今作の方がより濃密・凝縮されて優れたモノだったと感じられたコトですかね⇒河野知美さんという方は、よく見たら前作にも(チラっと)出てらしたよーですが、最近じゃあ全然別の作品でもチョイチョイお見掛けする様になって来ていて、個人的には今後ちょっと追っかけてみよーかな、と思ってるトコロではありまして。  勿論、前述どおり、こーいうの好きじゃないって方だと評価もクソも無い…みたいな(ごく高度な不条理系)作品であるとは思ってます⇒加えて重ね重ね、そのコト自体は前作よりもだいぶ高度になってしまっても居て。特に終盤、正直全くよく分かんない展開に陥ってゆくコトについては「コレはそーゆうモノだから=そーゆう風にするコト自体がそーゆうコトだから」と思えないとモ~どーにもなんない…みたいなヤツだとも思うのですよね。その上でもう一個プラス、コレまた前作も今作も同じ様なコトではあるのですケドも、それでもどっちの作品もまた「ただ不条理・ただ舞台風・ただ文芸的」みたいなコトにも為り切れては居なくって、何でかチョコチョコ普通の娯楽ホラー的に(物理的に)音とか映像エフェクトとかで何らかの効果を出そうとして来る場面が在る…のですケド、ソコに関しては逆にハッキリ「レベル低い」と思っちゃうのですわ⇒正直どれもかなりチャッチい代物なのですよね。結論、私の今作のこの評価とゆーのは、その辺りを掻い潜りに潜り捲ってのモノであると、ただし加えて、そーであってもやはり今作のこの「方向性=如何にして恐怖という概念を映画の中に表現するか」におけるある種の「希少性」については、個人的にはまずまず好ましく思えている、というトコロは最後に今一度申し上げておきたいのであります。以上。
[DVD(邦画)] 6点(2024-05-24 00:06:28)
170.  ゴジラ×コング 新たなる帝国 《ネタバレ》 
最後まで観終わっての感覚としては、とある一時期の本邦の特撮版のゴジラ映画みたい…とゆーか、ごくごくファミリー向けとゆーか完全に娯楽に振り切った質感のエンタメ作品って感じでしたかね(⇒ソコはたぶん、前作・前々作とかよりも更に振り切ってたかとは思うのですよね)。悪く言えば超・ご都合主義とゆーか入れたいモノをただ入れてるダケ…みたいなコトだとも思いますし、後は少~し、お話なんて別にどーでも好い…みたいなトコロもあるので(個人的には)特に前半が全っ然ナニやってんのかよく分かんなかったですよね⇒どーいうお話なのかがどーにも見えて来ない・見えて来るのが遅い、と。  ただ、ようやくその辺が見えてきて…以降は、総合的には娯楽作としては全然悪くはなかったかな~とも思いますかね。クライマックスの怪獣アクションは相変わらず派手で好かったと思いますし、スピード感も心地好かったですし。ただ逆に言えばソレって、怪獣の怪獣たる「重々しさ」の方はちょっと足りてない…とゆーか、コングはともかくゴジラも(今作では)異様に動きが俊敏⇒なので(重ねて)スピード感は有ってテンポは好いのですが・見え方としてはどーにも「軽く」なっちゃってる…みたいな感じもありますよね。加えて、途中から(遂に)凶悪極まるラスボス…が登場するのですが⇒コイツが最初っから雑魚キャラ臭プンプン!なのも個人的にはしっくり来なかったし、人間vs怪獣…て要素がほぼ無かった⇒人間(現代人)は基本は唯々やられるダケ…みたいなトコロも個人的な好みからは外れてます。結論、差し引きしてこの位の点数で(やや甘めで)。
[映画館(字幕)] 6点(2024-04-29 22:55:15)
171.  aftersun/アフターサン 《ネタバレ》 
率直に、かなり繊細な映画でしたね。とゆーか、中盤チョイ過ぎまではマジで殆ど脈絡の無い、父と娘ふたりのバカンス風景の数珠繋ぎ…としか言い様がありません。個人的な感覚としては、もしかすると(ソコまでで)脱落しちゃった人も少なからず居るんじゃないかな~とでも言いましょーか、そーいうタイプの方のごく「繊細」なる映画であったかな~とは思ってしまいますかね。  ただし、一方で本作が語るべき内容自体の方は、コッチの方とてそれ自体は別に全然超・シンプルなコトなのですよね(⇒あらすじに書き下しても精々50文字で語り尽せるんじゃねーか、的な)。そして尚且つ、その結論的なテーマの部分だって、誰でも非常に簡単に共感できるだろうってコトであるのは間違い無かったりもするのでして、だから畢竟、難しいコトを言葉足らずに(=再び難しく)語ろうって気取った映画ではないかな~とは思えて居ますかね⇒その意味では今作は、中身よりも表現技法の方にひたすらこだわってるって方のオツな映画…というコトには(また)思えてます。全体として比較的、雰囲気映画として観た時には(重ね重ね)繊細なる文芸作品みたいな感じであるとも思われるのですが、根本的には今作って(前述の)テーマ的なトコロを「ひたすら映像で語る」&「決して語り過ぎない(or 語らな過ぎる)」て方のヤツだった、とも思えてまして、その意味では(ある点では)ワリとごく非常に映画的な映画だったのかな…という気もしてます⇒文学にするとしても、小説ではなく詩集、或いは俳句集…みたいなコトになるべきヤツだったのではねーかな、と。  結論的には、最後まで観たらまあまあ面白かったかな…とは思えたのですが(⇒内容的にも・技術的な側面からも)、他方で前述どおり前半は少し(引き込まれるコトなく)ボンヤリ観ちゃった…という感覚も強くって、なので一応差し引きしてこの評価としておきます。でも、いつかそのうち再見したくなるかも知れない…という気は少~ししてますよね。
[DVD(字幕)] 6点(2024-04-14 18:26:50)
172.  オーメン:ザ・ファースト 《ネタバレ》 
まずは、非常に個人的な事情で誠に恐縮なのですケドも、今作って私が(唯一と言って好いレベルで)何よりも苦手としている「主人公が幻覚見えちゃう」系のホラーだったのですよね。プラス、その設定による不可解さを際立たせる目的か、展開運びもごく不可解…とゆーかかなり大胆に場面を切り替える様な=思いっ切り途中のシーンをすっ飛ばす様な編集が前半は多くて、尚更に分り難くて居心地が悪かったのですよね。それでもお話の中身自体は、名作の前日譚であるのも相まって(少なくとも)大筋は分り易い=スッと入って来るってヤツだったのです、ケドも、それでもまた細かいお話の中身にしたって、中盤で元ネタの冒頭と同じ有様になっちゃう修道女&行きずりの相手の男の2人、は何で死なないといけなかったんだっけ?とか、そもそもこの主人公の女のコって何でこんな雰囲気の好くない異国の修道院に来なきゃならんかったんだっけ?とか、んでそもそも修道女ってこ~んな気楽に外出とかし捲ってて好いんだっけ?とか、個々の描写の辻褄も結構に好い加減にも見えてたので、正直残り40分位までは「こないだのエクソシストみたいにまた駄作かな…」て気がプンプンとしてたと言っても全く過言ではねーのですよね。  しかし、その付近から急激にその辺の辻褄が合い始めて⇒でオチはまあ(予想通りとは言え)それなりに元ネタとも繋がる様な無難な感じに落ち着いてったので、最後まで観たらまあまあだったかな…という感じの観終わり方にはなりましたかね。んで思えば、映像自体の出来もそこそこ高かったと感じますし、随所でかなり暗くて重苦しい・息苦しい空気感にしたってかの超・名作ホラーの前日譚としてはごく適切で好ましいモノだったと思えたりもして。でも、それでもやっぱ(例の)修道女の自殺は理由がどーにも分らんのと(⇒とするとどーしたって安直な「元ネタのコスり」にしか見えない)加えて何よりもオーラス…とゆーかあの3人が生き残ってるコトにだってどーにも納得とゆーか共感が出来ないってコトも含めて、最終的にはやや低めに寄せてのこの評価にしとこうかと思いました。勿論、前半1時間以上が(重ねて個人的に)極めて居心地が悪かった…という点も評価には反映してます(⇒後で上手い具合にドンデン返すとしたって、コレはちょっと長々とやり過ぎてるかな…と思っちゃいました)。
[映画館(字幕)] 6点(2024-04-06 00:42:46)
173.  SISU/シス 不死身の男 《ネタバレ》 
諸々と、ちょっと「理屈じゃない」みたいなトコロの強烈な作品かとは思いますが、内容としても(根本的には)ほぼほぼワンシチュエーション・一本道みたいなお話を凄~く勿体ぶって(ある分野の)西部劇みたいに語って居る、その「語り方」自体は(あくまで私個人にとっては)十二分に成功していたとも思える感じなのですよね。いや、また諸々とこーいうの嫌いって人も絶対大勢居るだろう…とは思う、そーいう感じのヤツなのも間違いはねーのですケドも。個人的にはやや、終盤に関してはちょっと行き当たりばったり感&そーはならんやろ感がままかなり高度だったって感覚でして、なので評価自体はいったんこの位マデにしておきます。がある意味、北欧ものでプラスちょっと西部劇だとレオーネみたいな超・重厚な質感…てコトでゆーと、直近だとそれこそ『ノースマン 導かれし復讐者』もだいぶん彷彿とさせられる様な重くて分厚い仕上りだったのも確かでして(⇒ちょいグロめなのも含めて)、んでやっぱ個人的にはコレ結構好きな質感だよな~とも思わされては居るのです。だから多少人を選ぶかな…とは思いつつ、逆にそーいうのが好きな方にだったら迷うコト無くオススメ出来るって作品ではありますかね。ご検討アレ。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-03-26 22:42:46)
174.  ザ・フラッシュ 《ネタバレ》 
まずは矢鱈と長尺なのですケド、それって別に内容が無いってワケでは(更々)なくって、観たトコロ少なくとも3つ位は⇒フラッシュの(遅ればせながらの)イントロダクション+フツーにヒーローもののアクションもの+「過去は変えられるか」というSF的ドラマ、とかってモノの中身はしっかり在ったと思うのですよね⇒んで重要なのが、そのドレもが別にそんなに悪いとも思えない程度の出来だった…というコトなんすよ。語られるフラッシュのキャラや過去にも面白みは在りましたし+アクションも結構リキの入った好ましい感じであったと思いますし(冒頭とか特に)+個人的には3つめのドラマんトコもクライマックスは率直にかなり好かったと思ったんすよ⇒トマト缶一つで変わってしまったダケの運命であっても、やはり過去を変えるコトは叶わない…みたいなのは、実に非常に好いアイデアだったのではねーかな、と(⇒その手の映画のクライマックスのネタとしては、どう使っても完全に成立するだろーな、と)。  しかし、まァ~如何せん、じゃあその出来の好いのが3つあるからってそれを混ぜたら傑作になるかとゆーと…としか言い様が無いのですよね。。また非常に根本的に、だから(2つめの)アクションは結局無くても諸々と好かったってコトじゃんか!としか(再び)言い様が無いよな~と。。⇒私もソ~レは流石に、余りにもちょっとヒドい…としか思わざるを得ないのでして。。丁度、DCのユニバースの方針自体がかなりゴタゴタ・ゴチャゴチャとしてた時期にブチ当たってしまったって作品なのは重々承知なのでして、だから結局その影響が皆無だったとは到底思えない様な仕上り…だと言うしかないのでありますかね(⇒それ自体は、シンプルに至極残念です)。いちおう、後続のリニューアル版ユニバースには(キャラ的には)生き残ってる…みたいなコトらしーので、ソコで見事に復活してくれる(=今作の労が報われる)コトを心から祈ってますよね。以上。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-03-25 19:20:21)(良:1票)
175.  リゾートバイト 《ネタバレ》 
伊原六花ちゃんは、こないだの『星空のむこうの国』でも秋田汐梨ちゃんと共演してましたが、別に同じ事務所とかではないのですかね。ただ、二人とも既に中々に演技が達者で、終盤の展開とか・あと「入替り」の描写なんかもまあまあ結構好く出来てたと思うのですよね(コレも前に『コワすぎ!』とかでも見たコトあるヤツではありますが、ある程度は演者の力量が無いと難しいですよね⇒松浦さんや梶原さんは言わずもがな大層な手練なんでま~ともかく)。個人的に、特に六花ちゃんは全体としてもまた中々「ホラー映え」する表情の感じ…とゆーか、もう一作品くらいはこーいうホラーでも好いから主演で観てみたい…的な感覚も覚えました。期待。  ごく序盤は、結構正統に怖がらせて来る系のホラーなのかな…て感じだったのですが、そっから先の前半は正直かな~り展開の運び方も撮り方も雑だな…って感じでもありまして、加えてこの「リゾートバイト」って元ネタが短編なので(30分過ぎからは)この後モ~どーすんねん?と思い始めていたのですよね。しかし、結果的には他のネット怪談の名作も交えながら、全体としては(前作以上に)かなりハッチャケた!作風に仕上がってまして、やっぱ予算は引き続き厳しいのだろう…てトコロも鑑みると、総じてまた今作も中々テクニカルに巧く仕上げて来たな~という感覚になりましたよね(⇒私はコレ、全然「許せる」とゆーか寧ろ結構好みな方のB級ホラーでしたですよ)。そして再び、オチの付け方が巧かったですよね(⇒コレが在るとやっぱハナシが「締まり」ますよね)。再度、ごくB級な方のホラーであるとは思うのですが、前作よりは1点高く付けておこうかと思います。サクッと観れるので(実は)ワリとオススメでありますね。
[DVD(邦画)] 6点(2024-03-20 23:13:13)
176.  シャイロックの子供たち 《ネタバレ》 
サスペンスとゆーよりはミステリ寄りとゆーか、人がバンバン死んだり殺されたりする様な事件ものではねーので最初は少し「キレ」が無い…(≒ズバリ盛り上がらない…)みたいな感覚もあったのですケド、でもやっぱ銀行業務ってあまり縁の無い世界のハナシなのでまたやっぱ妙に面白くスイスイ観てゆけるともゆーか、結果的にはかなり楽しく観切れました。この原作者の方の映画・ドラマってお恥ずかしながらほぼ観たコト無かったのですケド、多分ドレも同じ様に手堅く面白いんだろーな…と思いましたよね(今後はチョコチョコ観てゆきます)。  ただ、ソレでも部分的に少し「出来過ぎ」感も在ったかな…とゆーか、原作は未読ですが(2時間の)映画に纏め上げる上でたぶん多少調整が入ってる…ソコが個人的には少しチープにも感じられましたかね。柳葉敏郎さんと佐々木蔵之介さんの「因縁」の辺りとか、あとラスト付近でエラくテキパキと諸々が片付いてく感じは(確かに)テンポの好さは感じられますが⇒また×2やっぱ(TVドラマ的な感じに)チョイ安っぽいな…とも。 てゆーか、江島エステートの件が明るみに出てしまったのだったらば、そのワリと直後に耐震偽装物件の取引にもあの支店が一枚噛んでたってコトだって絶対バレて、そしたらソレこそ西木なんてタダじゃ済まなかったのでは…?と思ったりもするのですよね(私の気の回し過ぎ?)。重ねて、全体としては全然楽しく観れたのでソコまで気になってはいないトコロですし、何とゆーか「カネは人を斯くも狂わせるなァ…」というトコロには大いに共感も出来たコトも勘案しまして、いったんこの評価としておきます。上戸彩さんの小局風OLも個人的にはかなり魅力的に見えましたし。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-03-20 14:03:06)
177.  コットンテール 《ネタバレ》 
近しい家族の一員を喪って、でもその悲しみを残された家族全員で共有することで家族の絆を再認識する、というのは、実にありふれたことだとも思いますが同時に、実に普遍的で誰しもが共感可能な経験だとも当然に思うのです。私も本当につい最近、実際にそういった経験をした・している最中でもあって、その意味では今作にはごくパーソナルに大いに共感できる部分がありました。これもよく言われることだと思いますが、人を動かす動機になるものって、どちらかと言うとポジティブなそれよりはネガティブな方の感情であることが多い、ともやはり思っています。人生においてだって、他に例え様が無い位に悲しくて辛いことが起こった時というのは、同時にその「転機」ともなるべき最も大きな変化のチャンスである、というのも、これこそが本当に私自身がつい最近に実感し、そして実行・実現し続けていることである、と思うのですよね。  ただ、今作は構造的には上記の通りの作品ではあるのですが、特にその作中現在の時間軸においてフォーカスが当たるのは圧倒的に主役のリリー・フランキーさんなのであって、私は率直に、家族の物語というよりはリリーさんの話(=リリーさんの人間としての有様⇒それを表現する演技を眺めてゆくべき映画)だと思えていました。そして、このリリーさんの役柄というのが、作中の木村多江さんの言葉も借りるなら「ずっと自分の世界に居る人」という、また率直にやや感情移入のし難い役だったとも思うのですし、基本その彼が作品の冒頭からそれこそ自暴自棄に近いってレベルで唯々悲嘆に暮れまくっている、というのも、あくまで私の中のリリーさんのイメージからはどちらかと言うと遠い方だったかな、と思ったりはするのですよね(何か、例えそんな時でも自分も他人も、ニカッと笑う・笑える様な状況をつくってくれる、という様なイメージをこちとらが勝手に持っちゃってた…てな感じですかね)。
[映画館(邦画)] 6点(2024-03-16 22:04:37)
178.  ザ・ホエール 《ネタバレ》 
非常に観応えの有るドラマだったとは思うのですが、かつ表現の面でも何故主人公があーいう人物として作中に据えられて居るのかとかには(最後まで観ると)ごく納得がいったのですが、それでも何とゆーか、やはり根本的に主人公の人間性自体には納得がいかない部分がかなり有って、結果「うーん…」みたいな観終り方になってしまったという感覚が強いです。描かれない時間の中においても、どー考えても極めて「自分本位」な人物だったのだろうとは思えていて、だから娘のエリーの(字ヅラは)ごく過激な発言の方が、私にとっては100倍説得力が在った様に(また)思えてもいまして、どーにもなんだか入り込めなかったな…(醒めた眼で観てしまってたな…)という感じなのですよね。  ただ、重ねてそれこそが、今作の表現の結実する最たるモノ=自分の中の自分が暴走して肥大化した成れの果て、というコトだとも思うのですよ。また、それダケを殊更に見せ付けてやって満足する…という作品ではなかった=チャンと他のモノ・それダケではない別の結末も提示してくれては居たとは(確実に)思えるのですよね。いったん、そのうちもう一度観ようと思うのを予感したうえで、この位の評価にしておきます。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-12 10:25:07)
179.  銀河鉄道の父 《ネタバレ》 
この映画でも、クライマックスでは引用されていますが、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』って何度読んでも本当に善いコト言ってるよな…と思うのですよね。だから、根本的には彼の伝記映画である今作も、そのテーマの部分については誰しもが絶対、全く興味が無いなんて在り得ない、とも言って好い様な普遍的で手堅い題材だ…とまずは思います。加えて、今作はそれを明示的に彼の家族の「複数視点」から語る…というコトで、2時間の映画のドラマとしてもまた確実に手堅く仕上がっているとも思いますし、タイトルにある通り彼の父親=役所広司さんに対しては特に、感情移入も非常に容易で、だから全体としてもより観易い…とも言えるかと思うのですね(⇒たぶん、宮沢賢治本人というのは、こういう場合に必ずしも感情移入し易くて+2時間を眺めてゆき易い、という人物でもないのかな~とは思ってますよね)。  再度、観易く分り易く共感し易い宮沢賢治の伝記映画…という時点でその価値は十二分だと思ってはいるのです。ただ、観易い一方で(逆に必然)賢治本人に対する掘り下げや解釈は浅くなっている様に思えたのも確かで、此処は完全にトレードオフとして致し方無い部分かも知れませんかね。全体としては演者のクオリティもごく行き届いていたコトも踏まえて(⇒役所広司さんはやっぱ凄いな~とまた思いましたが、菅田将暉さんの安定ぶりも負けず劣らず、プラス森七菜ちゃんもアクセントと言うか要所で立派に美味しく目立っててこのコもやっぱ凄いな~とは思わされてしまいました)いったんこの評価とさせて頂きます。また、宮沢賢治作品を色々読みたくなってしまいましたよね。
[DVD(邦画)] 6点(2024-03-09 16:22:01)
180.  ドント・ウォーリー・ダーリン 《ネタバレ》 
意図的ではねーのですが、ついこないだ『MEN 同じ顔の男たち』を観てやったと思ったら、ま~た超・似たよーなヤツを観てもーた…てのが最大に支配的な感想ですよね。。示し合わせたワケでは(また)ねーのですが、毎度のコト実際に観る頃には観ようと思った理由を忘れちゃってるモンですから。。そもそも(なんとな~くですが)観始めるまでマジでコメディかなんかだと思ってたし。。  今作は、所謂「ディストピア」系のSFスリラーで、かつその内容・展開運び自体の面に限ればごく非常にコテコテ・典型的な作品だとも思うのですね。しかし、今作が監督二作目というオリヴィア・ワイルドですが(兼任で助演女優もやってますが)、彼女は前作『ブックスマート』でもシンプルな青春コメディに多分に+現代的にまた所謂「ダイバーシティ」な要素を取り入れて、キョウビごく受け容れ易い作品に見事に仕上げていた…というトコロは今作でも引き継いでいます⇒今作では、そのスリラーとしての「恐怖の根源」=ディストピアがディストピアである「理由」の部分を、再び現代的に(フェミニズム的な観点から)アップデートした…というコトかと率直に思えますね。重ねて、お話の内容(⇒どう展開して何処に帰着するか)なんかは観始めて10分でおおよそ見当が付いてしまう…みたいなヤツなのですが、前述のアップデートがしっかりしているコトや、映像の端的な出来の好さ、加えて主演のフローレンス・ピューの(コレまた)出来の好さ、なんかも加味すれば、全然悪い作品ではなかったかな…とは余裕で思える程度の作品だとは思うのですね。個人的には、やや尺は長いかな(=この内容ならもう少し短くても好いかな)とも思ったりしますが、そんな私でも全然フツーに最後まで楽しく観終われたかとは思ってます。お暇なら是非。  再度、フローレンス・ピューはまた中々好い仕事をしていたと思うのですね。実際、ヒーローもので大暴れ!してたりもする彼女ですが、なんとゆーか単純に諸々と「強そう」な女のコに見えるのですわ。だから、その意味でも確実に今作の主役にはピッタリだったな…と(重ね重ね、その件の「アップデート」を考慮したとしても)。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-16 22:12:46)
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