1801. クライマーズ・ハイ(2008)
役者陣は頑張っていたし、騒然とした臨場感や地方新聞のコンプレックス・組織の権力闘争のようなモノは伝わってくるのだが、原作未読だとストーリーがよくわからない。脚本・監督がよくないのでしょう。私はまだネットもない20世紀に某社の報道局でバイトしてた事がありますが、体質的にはこれに近い雰囲気はありましたので、スクープ合戦の熾烈さのようなものは結構理解はできますけど。 ネットもない昭和の古きよき時代のマスコミモノであり、現代においては違う部分も多々あるのだろうが、マスコミの勘違いはあまやかしちゃイカンし、その非常識さはチェックしていく必要はあるのだろうと思う。 [DVD(邦画)] 5点(2014-02-04 10:27:50) |
1802. 四日間の奇蹟
「自分の価値」というのは、自分で決める事も出来るし、他人が決める場合もある。よく言われる「自分の通夜を見てみたい」というのは後者を確かめたいという願望なのだろう。「死者の無念」に感動できない事もないし、全体的には綺麗にまとまっているとは思うのだが、いくつか疑問・難点が。 疑問は真理子の子供が生まれないから離縁というのがどれ程の苦悩なのかわからないが、その後施設でそれなりの働きをし、必要とされているのに自己肯定感が低い事。 難点は吉岡の演技が苦悩・葛藤あるピアニストに思えない事。千織役の子に可愛げがなくイマイチな事。総じてキャストに難ありかな。 「月光」が物悲しく響くので、それが印象的で頭に残るけど。 [DVD(邦画)] 5点(2014-01-30 12:10:11) |
1803. バッテリー
原作未読。田舎の中学が舞台で、全体的な雰囲気は悪くはないのだが、林くんの演技がイマイチなので、中学生にありがちな葛藤というものがあまり感じられなかった。天才少年を主役にしてしまうと中々難しいというのもあるのだろうけど。キャッチャーの子は林君に比べると中々よかったが、ちょっと貫禄ありすぎてデキスギかなという気もする。 「ふ~りにげ!」の掛け声にあるように、野球は相手を野次る所がどうも下品で好きになれない。心理戦と言ってしまえばそれまでなのだろうが、力と力のガチンコ勝負になりにくいのが難点。 リンチしてしまう上級生や逃げてしまった中学生の心の闇や葛藤みたいなものは僅かに描かれているものの、ちょっとキレイにまとまり過ぎているかな。大人の役者は総じて下手糞でダメだったと思う。蓮佛ちゃんはよかったが、登場シーンが少ないのが残念。 [DVD(邦画)] 5点(2014-01-25 10:50:08) |
1804. 忠臣蔵外伝 四谷怪談
高岡早紀スゲーな・・・ [DVD(邦画)] 5点(2014-01-10 10:40:24) |
1805. あかね空
原作未読だが直木賞とは思えぬほどストーリーはありきたり。きっと脚本がよくないのでしょう。大人3人の演技力がありすぎて、逆に若者のヘタさが目立ってしまうというアンバランスが気になりました。 [DVD(邦画)] 5点(2014-01-09 11:28:46) |
1806. NANA2
《ネタバレ》 ハチのお嬢さん度が増してどうかな?と思ったが、空虚で薄っぺらな不可解なバカ女という点では、こっちの方が役にあっているような。宮崎あおいでは存在感がありすぎて演じきれないだろうし、役を降りるのもわかるような気がするが。 役者陣は無名に入れ替わりパワーダウンしているが、作品としてはこっちの方が世界観があるというか昭和っぽい前作よりも進化しているような。男に振り回されるというかフラフラついていくだけの流されて生きる人生を肯定している点は興味深い。昨今はこういうのがウケルのかな?原作未読だけど。 [DVD(邦画)] 5点(2014-01-08 12:40:14) |
1807. 大停電の夜に
設定はおきまりの群像劇だし、個々の話もどうでもいいというか、週刊誌ネタにもならないような痴話の連続で、一応人間の愚かさのようなものは感じるものの、かといって男優が皆大根役者なので、機微や繊細さを感じないし、頑張ってる女優陣と比較するとアンバランスさがある。冬の深夜にダラダラ見るには悪くはないが。 [DVD(邦画)] 5点(2014-01-08 03:29:08) |
1808. 東京公園
《ネタバレ》 自分とも他人とも素直に正直に向き合えない人々が、だんだんと気持ちを整理して、各々まとまっていくという綺麗な話ではあるのだが、話として盛り上がらないし、感情表現も弱いので、これを映像の世界でやるにはちょっと無理があるんでしょう(原作未読ですが)。榮倉奈々もラストでイッキに心情吐露しますが、それまでがヘラヘラしてるのでちょっと唐突感あり。もうちょっとラストに向かっての盛り上げがあってもいいような。 カメラワークというか対面会話時の正面カットの頻繁な切り返しは、小津映画の模倣らしいですが、見慣れてないと少々違和感ありますね。東京ネタも都民にとっては物足りないというかイマイチという感じでした。 [DVD(邦画)] 5点(2014-01-07 12:58:53) |
1809. 訴訟
《ネタバレ》 実際の裁判がモチーフになっているようだが、どちらかと言うと、父娘の和解がメインになっていて、法廷モノとして見ると弱いのかも。かと言って確執と和解へのプロセスというか描き方も結構アッサリしていて、父娘・法廷どちらも中途半端な印象で、中盤でストーリーは読めてしまうので、作品としての面白みはあまりないのかも。 和解の切欠が母の死というのは皮肉な気もするが、母という仲介者というか触媒がいなくなったからこその和解とも言えるわけで、家族というものの不可思議さを感じた。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-02 20:46:36) |
1810. プライド(2008)
王子様幻想系少女マンガ的とは言え、プロット的には面白そうではあるんだが、役者陣がイマイチ。ステファニーは浮世離れしすぎて、自身の境遇への葛藤や対人関係への迷いみたいなものを感じられないし、もうこれは主役の演技ではない。歌唱力での抜擢だろうが、明らかにキャスティングミス。逆に満島は頑張っていたとは思うが、感情むき出しのオーバーな演技で舞台やってるみたいで繊細さを感じない。渡辺もヘタだし、見られるのはミッチーと高島ぐらい。 ちょうど「のだめ」を見たばかりだったので、音楽系として比較してしまうと、才能と境遇と選択の関係性に深みがないというか、男をめぐる女の戦いみたいになってしまったのが残念。題名のプライド(の有無)も描き方が少々安っぽかった。原作は知らないのだが、作り方次第ではもうちょっと深みのある作品にできたのでは? [DVD(邦画)] 5点(2014-01-02 07:21:03) |
1811. カールじいさんの空飛ぶ家
「たかが家だ」は持ち家派にはキツイ台詞 [DVD(邦画)] 5点(2013-12-31 16:32:06) |
1812. 最後の忠臣蔵
《ネタバレ》 現代の価値観で見ると共感できない部分は多々あるものの、生き残り2人の心情・生き様に対してはある程度理解はできる。孫左衛門に比べると、吉右衛門の方は割りと要領よく生きている印象も受けて、生き残りとしての心情を理解するのが少々難しい気もするが。当時の隠し子事情はよくわからないのだが、周辺があっさりと事実を受け入れてしまう事には違和感があるし、あれだけワガママ言ってた娘がイキナリ結婚を承諾してしまうのもちょっと唐突な気が。浄瑠璃効果により、最後の切腹が役割を果たした末の忠義なのか?中年の叶わぬ純愛の結末なのかなんだかよくわからないようになってしまったのだが、結婚後に何があるのかもわからないわけだし、その後の幸せも見届けるのが義務なのでは?と考えると、破廉恥に耐え切れなくなったと類推してしまうのだが、それは下衆の勘ぐりか? [地上波(邦画)] 5点(2013-12-29 10:06:57) |
1813. テルマエ・ロマエ
《ネタバレ》 前半は面白かったが、後半失速。湯治は戦国時代からあるわけで、現代人をタイムスリップさせる意味もなく、戦国武将でもタイムスリップさせるぐらいの無茶苦茶をすりゃいいのに。 [ビデオ(邦画)] 5点(2013-12-23 19:23:13) |
1814. ジェネラル・ルージュの凱旋
《ネタバレ》 医療の経済原理という難しい社会問題をこういうエンタメ調で描く事にはちょっと無理があるように感じた。問題の核心というか根っこに迫りきれていないような。レベルとしてはニュース番組の特集以下。それにしても飴玉なら(しかも2万円強)利益供与が見逃されるという倫理観はオカシイのでは? [地上波(邦画)] 5点(2013-12-23 19:04:36) |
1815. 天国にいちばん近い島
原作(未読)はOLの自分探しのようだが、こっちは高校生版になっているのでイマイチ深みがないんだろうな。原田知世もいい女になる前の幼い少女という感じで良くも悪くも未開発だが、あれから30年、まあある種の永遠の青春を感じさせる女優ではある。 [地上波(邦画)] 5点(2013-12-12 11:12:36) |
1816. 福沢諭吉
大河ドラマをスーパーダイジェストで見ている感じ。家老とのエピソードは中々よかった。一方、門下生のエピソードがどこまで史実なのかわからんが、ちょっと冗長で福沢に関係ない余計なのが多いような。 [地上波(邦画)] 5点(2013-06-09 20:56:23) |
1817. 博士の愛した数式
原作未読だが、ラジオドラマの方は聴いたことがあり、ラジオの方がよかったかな。先生の回想形式ってのがどうも違和感があった。数学の細かい知識の説明はいらないでしょう。また、深津絵里ではちょっと若くて、カワイイ感じがしてしまって家政婦っぽくないような。子役が吉岡秀隆の子供時代にそっくりでびっくりした。よく見つけたなあという感じ。 [地上波(邦画)] 5点(2013-04-29 12:10:27) |
1818. ジョイ・ラック・クラブ
母・祖母の話がちょっと過酷でヤリスギ感があるのと、娘が男とうまくいかない系の話がステレオタイプというかありきたりで、なんだかなあという感じで入り込めなかった。母娘が似るというのは理解できても、作中での不幸の連鎖?の構造も話も飛んでる事が多くよくわからないし。結局は種類の違う苦労話で、経済的豊かさの問題が解消された後に残るのが精神的豊かさの問題なのだろうけど、そいう意味では世代を重ねる毎に時代はよくなっているのかな?と。 [地上波(字幕)] 5点(2013-04-26 19:16:10) |
1819. 阪急電車 片道15分の奇跡
女流作家の限界というか、女から見た嫌な女か、男を総じて悪者化するという、ややワンパターンというかステレオタイプな話ばかりでちょっとウンザリする。偶像劇にしてしまったのでこうなってしまうのは当然の結果か。原作は未読なのだが、この人は男を上手く描けない作家なのだろうか?男目線・女目線ってそうには簡単変えられるものでもないのだろうけど。ローカル線のロードムービー的な要素は面白い試みではあるとは思う。 [地上波(邦画)] 5点(2013-04-13 12:02:14) |
1820. 天国の本屋~恋火
竹内結子は2役をうまく演じ分けていたと思うが、天国の方がちょっとインパクト弱いというか、ちょっとさらっとしていて苦悩みたいなものを感じなかった。これが死んでしまった者の諦めなのだろうか。現世の方はパワーありすぎだけど。香川照之は相変わらずのクドイ演技だし、玉鉄は存在感薄いし、男女のやりとりに天国と現世のGAPがあるように感じたが、天国にパワーがあってもオカシイし、まあ仕方ないのかな。どうせなら香川を天国に連れてきちゃえばいいのにと思わないでもないが・・・ [地上波(邦画)] 5点(2013-04-01 02:54:35) |