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にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3402
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 42
小津安二郎 37
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 16
今泉力哉 22
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 16
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ロベルト・ロッセリーニ 15
ジャン=リュック・ゴダール 37
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 18
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 28
アルフレッド・ヒッチコック 56
ジム・ジャームッシュ 16
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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1821.  レスリー・チャン あの日にかえりたい 《ネタバレ》 
この頃の青春モノ香港映画って、底抜けな明るさというか、一時代前の懐かしさというか、気軽に楽しめる感じとか、そういう見方をしているので、それほどシビアな目で観る気はさらさらないんだけど、これはさすがにヒドかった!  ショボイ音楽やダサさ全開のファッションとかはまだ楽しめるとしても、展開がお粗末で突飛なのには閉口した。 しかも女性陣が全く魅力なし! レスリー・チャンも晩年の頃のような気風も感じられない。  ラストが特に酷い。 悪役の殺し屋をやっつけて、はい終り!なんだけど、なんのヒネリもなく悪役をやっつけて映画は終ってしまった。 これには置いてきぼりをくった様な気分になった。  別に古臭くても、ダサくてもいいんだけど、投げやりで雑な脚本はどうもなぁ・・・ 一生懸命さと、緻密さが感じられる脚本なら、もっと好感を持って楽しめたんだろうけど、これは何ともお粗末としか言いようがない。  
[DVD(字幕)] 3点(2009-11-16 20:46:40)
1822.  日本春歌考
学生運動と似たノリで、とにかく集団行動。 登場人物たちは、群がるのが好きで、単独で動くとすれば女と会っている時だけ。 そんな生活パターンは、個人的に嫌いなので、全く感情移入できない。 もっと、孤独を愛せと言いたい。  そしてビデオジャケット裏の解説文にも書いてあったが、いかにも即興的な作りで、思いつきで撮った感じ。 これが当時は挑戦的な試みで、前衛的だったのかもしれないが、現在からみれば何ら前衛的でもないし、乱暴で適当な作りになってしまっている。  そして歌がしつこい。 ヨサホイ節はまだいいが、気色の悪い民謡みたいな独唱をやめてほしかった。
[ビデオ(邦画)] 3点(2009-11-15 23:19:48)
1823.  楊貴妃
本作でもやっぱりオープニングは重厚感があって素晴らしかった。 溝口後期の作品は、オープニングだけでも楽しめる。  しかし内容は評判通り、あんまりよろしいものではなかった。 明らかに溝口が苦手なジャンルに手を出したというか、そもそも、日本人オールキャストによる日本語の楊貴妃物語なんて、設定に無理がありすぎる。 そんな無理な設定で、よく完璧主義の溝口が最後まで匙を投げず撮りきったものだと感心してしまうほどだ。  おそらく部屋のセットとか調度品を見せたいがためであろう引いたショットが続き、名優、森雅之の演技すらも堪能できない結果となっている。  ただし、全てがダメかと言ったら、そうでもなくて、溝口作品ならではの奥深さと気品が画面全体に広がっていた。 そして、京マチ子じゃなく、当初の配役であった入江たか子の楊貴妃で観てみたかったという思いが沸々と湧いてきた。
[ビデオ(邦画)] 5点(2009-11-15 00:38:43)
1824.  ブラックボード 背負う人
いかにも映画第三国的な雰囲気を持った作品で、エキゾチックな気分に浸れる。 しかし、どちらかと言うと、そのエキゾチックさが、私にとって不慣れな映画文法と相まって、マイナスな方向に働いている気がした。 どこに映画としての面白さを感じていいのか、最後まで戸惑いながらの鑑賞だった。  ブラックボード(黒板)を背負う自称“先生”は、教育というものに無縁で無関心な人達に一方的に勉強を教えるが、ことごとく無視されるというストーリーは、クドさもあるし、イライラもする。  おそらくこの作品が扱いたかったテーマは、こういった不安定な環境に居る人達への「教育の機会」「教育の方法」という、社会的・国際的問題なのだと思われるが、その真面目さが面白さを削いでる気がした。 
[ビデオ(字幕)] 3点(2009-11-14 17:05:55)
1825.  レスリー・チャン 君の瞳に恋してる 《ネタバレ》 
「友情」というものが、極めて美しく明るく描かれている。 コメディ要素たっぷりだが、根底にはかけがえのない友情、そして「死」にまつわる悲劇がしっかり描きこまれている。  今観るとダサさ全開で、パっと観、単なる二線級の香港映画なのだが、語られているテーマはしっかりしており、心奪われるものがあった。  レスリー・チャン主演だが、まだこの頃は渋さよりもやんちゃな勢いで売っている感じ。 だけど、後にアイドルというポジションが嫌になって一時、引退したことや、私生活ではゲイであったという事実からも分かるように、このような青春モノの元気溌剌な青年キャラを演じるのは、彼にとってかなり無理していただろうことは想像に難くない。  本作自体は、男が女を愛するという極めて普通のテーマを扱っていて、それが明るいところに良さを感じるわけだが、レスリー・チャンのこういったプライベートな背景を考えると、なんだか後味の悪さえ覚える。  レスリー・チャンの、こういったアイドルとしての役回りや、映画で演じるキャラとプライベートな彼とのギャップ、そして悲劇的な自殺という人生の幕切れが頭をよぎり、かえって本作の底抜けな明るさが複雑な影を落とす作品となっていて、なんとも皮肉である。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-13 23:26:37)
1826.  恋する花火
香港を舞台に多数の男女が織り成すエピソードが交錯する。 まるで、オムニバスの様な作品だが、むしろ分かりやすくオムニバス映画にしてしまった方がキレ味が上がったかもしれない。  いわゆる群像劇というスタイルをとっていて、多数の男女が複雑に交じり合う脚本は、なかなか巧くできている。  しかし、それぞれのエピソードに深みがないのが弱点。 そして、前半から中盤にかけて多用されるCGがしょぼくてうざったいので、作品の質感というか透明感を下げてしまっている。  楽しみ方としては、男ならば若くて個性的な女のコたちを堪能するのが正しいのか?! リクルートスーツばりのカチっとしたスーツに、ミニスカート。 これは勿論嬉しいし、女子高生が教師を誘惑する設定なんかも、興奮できる。  だけど、逆に言えば、それくらいしか楽しい要素がない。 個々のエピソードは詰めが甘く、それぞれが適当に都合よく終わってしまうのがマイナスポイントだ。  日本に勝るとも劣らない香港のファッション、そして香港の街並みなどは楽しめるので、それはそれで良かったのだが、それをもっとスタイリッシュな映像で見せてくれれば、もう少し印象も変わったに違いない。 
[DVD(字幕)] 6点(2009-11-13 23:25:40)
1827.  生きてはみたけれど 小津安二郎伝 《ネタバレ》 
サイレント時代の作品から遺作である『秋刀魚の味』にいたるまでが時系列的に記録されており、小津作品を30本以上観てきた私にとっては楽しむことはできた。  ただ、溝口健二に関する同様のドキュメンタリー『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』に比べると、それほど感銘は受けなかった。 ただ記録としてのドキュメンタリーに終始しており、もっと関係者の記憶を紐解く様な感動的な演出で観たかった気がする。 唯一、杉村春子のインタビューだけは、気持ちがこもっており、思わず杉村春子が涙声になるところなど、印象的であった。  それにしても、相変わらず新藤兼人は口数が多く、話がクドかった・・・
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-11-10 00:56:51)
1828.  メイド・イン・ホンコン 《ネタバレ》 
返還前の香港を舞台にした作品で、香港のカオス的な街並みが存分に使われている。 香港色が色濃く出たこういったジャンルの作品は好みだが、主演の青年が死んだ後がどうも蛇足で、しつこさが感じられた。  この終わらせ方からして、この監督はそんなに巧くない気がする。 映像のスタイリッシュさや音楽の使い方など、魅力もある作品だが、全体的にしまりがないのが惜しい。 ついでに、ヒロインの女性が外見的に好みではなかったのも、個人的にマイナス要因となってしまった。  やっぱり、金城武にケリー・チャンの方が好き。 もし本作を金城武とケリー・チャンが演じていたとしたら、それだけでもっと楽しめたかもしれない。 こういうムード重視の、バイオレンス青春映画な作品は、外見的好みによって人それぞれ評価が分かれそうだ。
[DVD(字幕)] 6点(2009-11-09 01:48:24)
1829.  サイクリスト 《ネタバレ》 
イラン映画を観るのって何本目だろう・・・ イラン映画としての特徴を遺憾なく感じることのできる作品である。 カルト色も強く、ところどころ見られるチープな演出も、むしろ楽しめてしまう。  話の設定としては単純なものだが、ストーリーが進行するにつれて、徐々に複雑さを極めてくる。 特に、背景にある賭け事の駆け引きがクローズアップしてくるあたりは、何が何だか分からない状況になった。  結局、彼はサイクリストとして、走り続けた・・・ この終わらせ方は実に巧い! イラン映画って、終わらせ方に印象的な作品が多い気がする。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-07 20:53:42)
1830.  故郷(1972)
山田洋次監督作品ではお馴染みの常連たちが活躍し、それを観ているだけでも楽しめてしまう。  高度成長期を生き、良くも悪くも時代の波に飲み込まれた家族の生活を、丁寧に描いており、好感が持てる。 そして、渥美清がかなり活躍していて、完全に主役を食う勢い!  それにしても、井川比佐志はやっぱり主演を張るには地味すぎる。 もちろん、その地味なキャラがはまっている役柄ではあるのだが、穏やか過ぎる物語の進行と相乗効果をなし、正直、少し退屈する内容ではあった。  山田洋次監督作品の中では、突出した作品ではない。 しかしながら、山田洋次ワールドをじっくりと楽しめる作品ではある。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-11-07 20:45:17)
1831.  緑茶
DVDジャケットの雰囲気や、撮影をクリストファー・ドイルが担当しているところなど、期待は大きすぎるほどに膨らんだ。 期待を十分に満たしてくれたとは言い難いものの、それでも並の作品ではなかった。 実に余韻を残すストーリーで、ドイルの映像と相まって、鮮烈な印象を残した。 この監督の他の作品も是非観てみたくなったほどだ。  主演女優のヴィッキー・チャオは、それほど好みの顔立ちではないが、実に画的に映える女優だ。 ドイルの映像とのコラボレーションは、それになり成功していたのではないだろうか。  又、特筆すべきなのが、その音楽。 ラストで流れるアップテンポな音楽には、何か胸躍るものを感じた。 終り方の余韻もなかなかで、幾度かの鑑賞にも耐え得るレベルの作品だと思われる。  ストーリーは、ロマンス色よりもミステリー色の方が強く出ている為、謎かけ話が好きな人にとってはそれなり楽しめる内容だが、ムーディなロマンス劇を期待すると、少し物足りないかもしれない。  いずれにしても、本作がアジア映画ならではの魅力を放っていることは間違いないし、自分の好みど真ん中ではなかったにしても、並の作品からは決して感じられぬ空気感を、感じ取ることができた作品であった。  又、日本だとこういう作品は創れないだろうなぁ、とも思うわけで、アジア映画の良さを満喫できたという点については、十分満足のいく作品であった。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-07 00:30:53)
1832.  病院で死ぬということ
ターミナルケア(終末期医療)の現場を淡々と描いた作品だが、あまりに無難というか、ステレオタイプな末期ガンの描かれ方に、何ら感動をおぼえなかった。  末期ガンの現実なんてのは、もっと凄まじく「過酷」であり、又、生命が最後の輝きを見せるという面において、これ以上なく「美しい」ものだ。 それがどうだろう、本作はその「過酷さ」と「美しさ」の両面とも描ききれていないではないか。  大体、あんな離れた位置に置かれたカメラでオブラートに包んだ様に撮って見せても、終末期医療の空気感なんて伝わって来ようはずがない。  これからガンに立ち向かうべき人達、これからガンと立ち向かうかもしれない人達がこの映画を観たとして、何のヒントが得られるというのだろうか。 こんな傍観したような映像からは、何の救いも得られないし、なんら魂も伝わってこない。 むしろ見ない方が良いと言えるかもしれない。  同じ末期ガンを描いた作品として、『ヨコハマメリー』が頭に浮かぶが、こちらの方が断然良かった。 『ヨコハマメリー』は、まさしく、末期ガンにおける生々しい残酷な現実や生命の神秘、そして人が死に直面した時、その人のそれまでの人生がどう噴出するかなどについて、ありのままを描いていた。  本作は、あらゆる面で手ぬるい。 人生最後の美しき輝きや、死に向う過酷な時間経過などを、表現しきれていない。 よって、ダメダメな作り物映画である。  いかにも小説である。  しかし、ただ一つだけ本作に共感をおぼえたことがある。 それは、「愛」というものが、人を死の恐怖から救うという結論である。 終末期医療においては、この「愛」というものが存するという事こそが、唯一の救いとなるのである。
[ビデオ(邦画)] 2点(2009-11-05 21:10:41)
1833.  獄門帳 《ネタバレ》 
主人殺しをしたのは誰か?という問いかけの下に、ミステリー風味で進行する時代劇。 鶴田浩二が主人(岡田英次)殺しをしたとして、引き回し&はりつけの刑をくらうことになるが、それをどうも不審だと感じた牢屋の奉行(笠智衆)は、鶴田浩二が無罪として問い詰めていく。  実は、岡田英次の妻(香川京子)が犯人だったと分かるのだが、時代劇でありながら、まるでミステリー小説を読み解く様なその味わいは、独特のものがあった。 香川京子は、実に和装が合っていて、その美しさたるは際立ちを見せていた。 香川京子は、やはり現代劇より和装を着こなした時代劇の方が美しさを発揮するように感じる。  しかし、実質的には笠智衆が主役の内容で、鶴田浩二や香川京子はどうも存在感が薄い。 笠智衆は、他の作品でよくみかける「穏やかな老人役」ではなく、芯の通った強気な老人役を演じており、これには新鮮味を感じた。  話はやや長いのがネックだが、その内容はなかなか充実しており、見応えのある異色時代劇であった。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-11-05 16:37:26)
1834.  雨音にきみを想う
香港の街並みが実に良く出た出色のラブストーリー。  まず書きたいのは、ヒロインを演じたフィオナ・シッがかわいいこと! まずはこれに尽きる。  この女優、誰かに似ている気もするが、誰だかは分からない。 過去に知り合った、どこかの女性に似ているかもしれない。 誰に似ているか定かでないが、間違いなく言えることは、どこかのかわいい女のコに似ていることだ。 前髪をピンで留めているが、これが何とも愛らしい。 小柄で痩せ身の体型が何とも魅惑的。 どことなく寂しげな瞳も魅力的だ。 こんな女優が居たなんて! それを発見できただけでも収穫である。 ちなみに、相手方の男を演じたディラン・クォも相当なイケメンである。  話としては、それなりに見れたし、不自然や破綻している部分もない。 素直に楽しめるストーリーで、主演二人の魅力と香港の街並みの魅力を邪魔していない。  そして安易にベッドシーンが出てこないのが、これまた良い。 奥手のラブストーリーは観ていてすがすがしい気分に浸れること間違いなし!  隠れたアジアのラブストーリーの良作を発見! アジア映画ファンは必見の掘り出しモノである。
[DVD(字幕)] 8点(2009-11-04 19:11:47)
1835.  藍色愛情 A Love of Blueness
映像の美しさは、まあそこそこ。 恋愛の映画としては、決してベタに寄り過ぎず、かといって妙ちくりんな設定を設けたりせず、バランスは取れている。 ただ、満足のレベルまではいかなかった。  主演の男はそんなにかっこよくはない。 だけど、そこそこ印象に残る。 主演の女は、それほど美人ではないし、スレンダーではあるが、少しだけ姿勢というか体のラインがよろしくない。 主演二人のレベルと、カリスマ的魅力が十分なら、もう少し感動できたかもしれない。  後半は少し話が分かりづらくなるのがネックだった。 変に話を膨らめ過ぎず、主演二人の男女間における恋愛心理的な動きをもっと丁寧に深く描いた方が良かったかも。  ラストシーンはイマイチかなぁ。 話を締めくくり、余韻を残すという点においては、少し足りない感のあるラストだった。
[DVD(字幕)] 6点(2009-11-04 19:10:02)
1836.  二つのハーモニカ
やっと観ることができた作品なんだけど、さっぱり面白くない。 子供がメインを張っていて、周りの大人は脇役。 そんな映画は苦手。
[映画館(邦画)] 3点(2009-11-04 19:08:01)
1837.  日本の夜と霧
新安保闘争の内幕をリアルに描いてはいるが、疾走感が甘く、なんだかのらりくらりしている印象だ。 当時を知らない私の様な世代であったとしても、映画を観ることにより、まるで当時を生きたかの様な感覚を覚え、興奮できるような作品に仕上がっていたならば、もっと新安保闘争というものに興味を持てたかもしれず、何とも残念である。
[ビデオ(邦画)] 4点(2009-11-03 02:49:48)
1838.  エノケンの法界坊 《ネタバレ》 
『エノケンの頑張り戦術』と比べてしまうと、かなり物足りない。 エノケン独特のスピーディな動きを、ほとんど見られなかったのも残念だ。  ただ、そんな本作においても、エノケンの唄う歌は面白い! ヘタクソだが、それがまた良い。  それにしても、エノケン演じる法界坊が終盤で死んでしまうのにはびっくらこいた! だけど、そこからお化けになるくだりがどうも非現実的過ぎて・・・  コメディだから、その辺割切れば楽しめるとは思う。
[ビデオ(邦画)] 4点(2009-11-01 23:55:34)
1839.  パサジェルカ
アンジェイ・ムンク監督の未完の遺作。 アウシュビッツ収容所における、女性看守と女性囚人との個人的関係を深く丁寧に描いている。 女性看守は、女性囚人に対して、基本的には同情の念を持っているが、それをすんなり受け入れない女性囚人に対して、時に辛く当たったりする。 まるで片想いの異性に対する接し方の様だ。 一方的な他人に対する関心は、恋愛感情に限らず、得てしてこうなりがちで、そういった人間関係の機微を感じ取ることができた。 そういう意味で、アンジェイ・ムンクの魂が込められた作品に仕上がっている。 それだけに未完で中途半端な出来具合というのが残念でならない。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-11-01 18:37:14)
1840.  真昼の暗黒
警察の拷問による強制的自白、そして自白を主な証拠とすることにより誘発される冤罪。 それらの問題点を分かりやすく世に提示した勇気ある作品。 その社会的功績の大きさは凄まじいものがあるだろうし、それを実現させた今井正監督の勇気と心意気には感服するが、作品の面白味としてみてみると、いまいちな内容である。 なんでかと言えば、とにかく内容が固いのだ。 社会派劇は嫌いではないが、ここまで真面目に突っ走られると、観ていてどうしても飽きがきてしまう。  それに出演陣に華がない。 美しい女性が出てこない! それが大問題! 菅井一郎に山村聰当たりも辛気くさいし、飯田蝶子や左幸子もくどかった。 
[ビデオ(邦画)] 4点(2009-10-31 21:13:18)
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