1821. Love Letter(1995)
序盤は何をやっているのかまったく理解できず、「あ、そういうことか」とようやく理解できたのは、30分が経過してから。 映画の一人二役って、本当に安っぽい。せめて髪型やメイクを変えるとか、その程度の工夫ぐらいはしてほしい。 手紙のアイデアは面白く、先の展開に期待を持たせたものの、中盤からはなぜか主役が交代。 いや、どちらも同じ女優さんが演じているから、どっちでもいいでしょってことなんだろうけど、最初のヒロインのほうは伏線を回収できていないし、何だかいい加減だなぁという印象。 結局ラストのオチも、居酒屋あたりで「いい話だね」で終わりそうな軽いものになってしまった。 映像と音楽はいい。雪景色が作品全体に心地いい透明感を与えているが、内容も透明さいっぱいの作品でした。 [ビデオ(邦画)] 4点(2011-07-18 07:03:08) |
1822. やさしい嘘と贈り物
《ネタバレ》 ほっこりとさせてくれる、何とも優しい映画。 ストーリーはただ一点腑に落ちない部分があったんだけど、中々よく出来てます。 映像も悪くないし、キャスティング、演出も及第点以上の出来映え。 でもせっかくのいい映画なのに、この邦題って・・・。配給会社はいったい何を考えているのか。 できればレビューも読まないほうがいいかも。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-18 06:21:11)(良:1票) |
1823. 天国から来たチャンピオン
映画自体はヒットしなかったけど、公開当時は評判の良かった作品。 ジャンルはファンタジーラブコメディー、アイデアは当時としては斬新だった。 全般的に設定とストーリー展開にかなり苦しい部分があり、 そのためラストの一番の見せ場も、今ひとつ盛り上がりに欠けてしまった。 古い映画なので演出が悪いのは仕方ないにしても、 シナリオももっと面白い内容にできたのではないかと思う。 ウォーレン・ベイティが若い。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-07-18 05:20:26) |
1824. あしたのジョー(1970)
「あしたのジョー」の力石編。 それを90分内で収めようというのだから、それはとても凄まじい内容に仕上がっている。 ハショリだらけにも拘らず、ストーリーの流れはまるでビデオの早回しを見ているよう。 ただ放心状態のまま、画面をボーッと見つめるばかりだった。 主演の石橋正次は中々いい。70年代人気のあった俳優で、 野性味のあるマスクはボクサー役としては違和感なし。辰巳の丹下は・・・(自粛)。 その石橋正次に+1点。怒る気力などは毛頭起きない。 この映画を作った関係者に、敬意を表したいぐらいだ。興味がある方はぜひ。 [ビデオ(邦画)] 1点(2011-07-18 04:43:24) |
1825. 遠い空の向こうに
若者たちが夢を追うストーリーはやっぱりいいですな。 実話ということらしいけど、田舎の小さな炭坑町といった閉塞的な背景が、 ストーリーを盛り上がらせる大きな要素になっている。 お話そのものはオーソドックスで、先の展開も読めるし、妙味というものはないけど、 勇気を与えてくれるドラマでした。若い人向け。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-18 04:12:30) |
1826. リーサル・ウェポン
80年代によく見られた刑事コンビ物アクション。 全体の作りはかなりオーソドックスで、ストーリーも熱血風。 二人の主演俳優自体は問題ないし、キャラにも安定感があるけど、 サブキャラの若手刑事の役どころはとってつけたようで、ちょっと軽薄な設定だった。 演出も正直良くはないけど、あまり深く考えずに楽しめる熱い娯楽アクション。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-18 03:45:36) |
1827. ユナイテッド93
9.11テロをドキュメンタリー・タッチで描いたドラマ。 当然のことだけど、ほとんどの人はすぐにお話の中に入っていけるはず。 軍や複数の飛行場の管制センターが出てくるので、 ちょっとわかりづらい部分はあるけど、臨場感はよく伝わってくる。 結末はわかっていても、最初から最後まで手に汗握るような緊張が持続し、 画面から全く目が離せなかった。制作者側としては狙い通りの演出でしょう。 映画として評価できる部分は、そこだけなんだけど・・・。 [地上波(吹替)] 5点(2011-07-18 03:15:07) |
1828. リトル・マーメイド(1989)
人魚姫のお話を、子供が楽しめるようにアレンジしたディズニーアニメ。 相変わらず色使いがきれい。キャラの絵は、昔の作品と比較するとずいぶん変わったなぁ。 ストーリーの方は可もなく不可もなく。とにかく明るく楽しく、バラエティーに富んだ作りで、 やや小さな子供向けエンタメ作品に仕上がっていた。 [地上波(吹替)] 4点(2011-07-18 02:40:47) |
1829. レオン/完全版
22分の追加シーンがどこかはよくわからんけど、 オリジナルよりも感情移入できたんで、主役二人の描写がより丁寧に描かれていたのかと。 演出はもちろん、やっぱりジャン・レノと女の子、敵役の刑事の三人のキャラが秀逸だった。 これぞ実写映画ならではといった、抜群のキャスティング。 観葉植物は持ち歩くの面倒臭そうでしたけどね。切なさはたっぷり伝わりました。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-18 02:14:41) |
1830. 時をかける少女(2006)
タイトルは、「時をかけすぎる少女」のほうがピッタリ。 オリジナルとは違うシナリオを用意したところはいいんだけど、 設定もストーリー展開もごちゃごちゃしてて、まったく落ち着かない。 おてんばでおっちょこちょいという、安直なヒロイン像も生理的に受けつけなかった。 パンツが見えそうで見えないアングルとかやめましょうよ。狙い過ぎてて恥ずかしい。 少女を取り巻く不思議な友人関係。毎度繰り返されるドタバタ劇。 それとは対照的に、ゆったりと流れる風景描写。 すべてがアニメらしいといってしまえばアニメらしい。 テーマ自体は実写版と同じなんだけど、そこに行き着くまでにアニメ独特の パターン演出にうんざりしてるんだから、感情移入などできるはずもない。 アニメ好きの若い人ならいいんだろうけど、まあオジさんの嗜好には合わなかったということで。 [地上波(邦画)] 3点(2011-07-17 19:26:06)(良:1票) |
1831. ロボコップ(1987)
理屈抜きで面白い映画。 設定は子供向けでとても漫画的なんだけど、主人公の苦悩や葛藤がよく描かれており、 下手をしたらスカスカになりそうな内容に厚みを与えている。 テーマは最初から最後まで一貫して、核がブレるということもなかった。 ラストの主人公のセリフが、この映画のすべてを物語っている。 たとえ娯楽映画でも、人間がしっかりと描かれた作品はやっぱりいい。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-07-17 18:53:29) |
1832. タイタニック(1997)
これだけの未曾有の大事故なのに、 ストーリーが、お尻の青い坊やとお嬢ちゃんのワンナイトラブ。 軽い。限りなく薄っぺらな内容です。船に二人しか乗っていないのであれば、まだわかるけどね。 特にヒロインは完璧に自分の世界にイっちゃってて、かなり危ない女になってます。 重い人生を背負い、志半ばで亡くなっていった人達もたくさんいただろうに、 その人たちのことを思うと、もう鑑賞中からひたすら寂しくなった。 セリーヌ・ディオンが歌うテーマ曲も仰々しくて大嫌い。 見所は船が沈むときのシーンだけだったな。 [ビデオ(字幕)] 3点(2011-07-17 17:59:20) |
1833. それでもボクはやってない
ドキュメントタッチの社会派ドラマだね。 主人公が被った辛辣な現実やその過程は、ほとんどがニュースや雑誌記事、 ドキュメント番組などで見知っていた事ばかりだったけど、 改めて見させられると、やはり「う~ん」と唸ってしまう。 特に男性は、誰もが明日は我が身だけに他人事じゃない。 単に事件のエピソードを映像化しているだけでなく、 現代の裁判制度に問題提起を投げかけているところもポイントが高い。 久々にじっくりと見入った邦画だった。 [地上波(邦画)] 6点(2011-07-17 09:09:12) |
1834. 八日目の蝉
昔の古っい少女漫画を見ているような映画だった。 ヒロインに襲いかかる数々の苦難や不幸、苛め役の継母や友達がいたりして、 一番ラストになって、ヒロインは何とか救われる。 そういった少女漫画の状況設定を、レディースコミック風に仕上げたという感じ。 とにかく主要人物たちの人間描写が圧倒的に不足しており、父親の出番はほぼなし、 実母はあからさまな役割、ヒロイン役の永作は人間としての葛藤をまったく見せず、 己のエゴを貫き通しているだけ。娘役の女の子の十五年間の苦悩も二時間半という 限られた時間の中では、さすがに中途半端という印象は否めない。 一番の脇役であるはずの、小池栄子のほうが目立っちゃってるってどうなの? 演出、キャスティングに関しては、いい部分と悪い部分が混在しており、 チグハグさを感じたというのが率直な意見。 ラストの説明台詞や劇団ひとりの配役などは、映画というよりはテレビ的だよね。 言いたいことはわかるんだけど、完全に女性をターゲットにした作りで、 ひと言で言えば、女性が子宮で感じる映画だなという感想しか残らなかった。 [映画館(邦画)] 4点(2011-07-17 05:50:47) |
1835. 紅の豚
何とも渋いアニメ。 実写ならともかく、男のダンディズムをアニメで表現したところがすごい。 主人公が豚という設定が唯一のアニメらしい部分だけど、 決してドラマチックな展開があるというわけではないので、 小さなお子さんたちは途中であきてしまうかも。 森山周一郎はもう完璧。声の渋さ、重厚さ、その存在感に、さすがはプロの声優だと唸るばかり。 下手なテレビタレントなんか使わないで、こういう人たちをどんどん起用すればいいのに。 [DVD(邦画)] 5点(2011-07-17 04:59:18) |
1836. 月に囚われた男
全編を通じて出演者がたった一人という、異色のSF映画。 「2001年宇宙の旅」「惑星ソラリス」「エイリアン」シリーズのイメージが、 至る所のシーンで頭に浮かんでくるんだけど、シナリオ自体はよく練られています。 一人劇ということで、さすがに後半はちょっと重苦しい雰囲気になったが、主人公の心情描写がたっぷりと描かれていて、 久々に見応えのある娯楽作品を観たな、という満足感を与えてくれました。 映画好きな人なら、十分納得できる内容に仕上がっているのではないかと。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-17 04:08:16) |
1837. キング・ソロモン(1950)
アフリカ未開の奥地を探検する、一応冒険ものの作品。 財宝といったキーワードはあくまで付け足しのようなもので、 原住民達のエピソードがやたら多く、ストーリー的な面白さは感じられなかった。 見所としてはデボラ・カーのちょっとヌケた妻役と、様々な生き物の生態が観れるシーン。 まるでサファリパークを見学しているようで、映像はきれいだったけど、 当然のことながら緊張感は全くなし。娯楽性を求める映画じゃないのかもね。 [DVD(字幕)] 2点(2011-07-17 03:30:19) |
1838. ショーシャンクの空に
非常に変わった作りの映画で、先の展開が読めない面白さがある。 終盤近くでテーマは何となく伝わるけど、娯楽映画なのか、人間ドラマなのか、 いろいろな要素が入り込んでて面食らった反面、最後まで飽きずに鑑賞することができた。 演出がうまかったのかは、ちょっとよくわからない。 主役の二人は、ずっと安心して観ていられた。 やはり演技力のある役者さんがメインキャストだと、全体が引き締まる。 自分は感動までには至らなかったけど、確かに良作であることは間違いない。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-17 03:18:48) |
1839. ピノキオ(1940)
エンターテイメント性よりもストーリー性が濃く、 ディズニーの作品としてはちょっと異色な作り。 原作自体が夢のある冒険小説という訳ではないので、面白さや楽しさは今一つ。 特に後半からの展開は首を捻ってしまった。絵も妖精以外は今ひとつで、 何とかテーマを押し込み、やっとファンタジー色にまとめあげたという感じ。 「星に願いを」だけは良かった。子供の躾にはいいかもね。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-17 02:18:57) |
1840. ブルース・リー/死亡の塔
とにかく商魂逞しい映画。 ブルース・リーの出演シーンは、 「燃えよドラゴン」で使用されなかったフィルムが中心で、 彼がスクリーンに映る時間はおよそ10分ぐらい。アクションシーンも代役。 お話は何とかまとめてるんだけど、鑑賞後は寂しい気持ちになった。 この作品でしか観れないリーさんのカットがあって、見所はそこだけかな。 とりあえず彼の姿だけでも観たい、という人以外はお薦めできない映画。 [映画館(字幕)] 2点(2011-07-16 17:00:48) |