1921. シティヒート(1984)
いや、面白かったです。肩の凝らない、疲れを癒す映画にはこういうのがいい。セクシーなレイノルズと紳士的なイーストウッド。この頃のレイノルズはのってましたよね。 [ビデオ(字幕)] 5点(2009-02-16 02:24:32) |
1922. 逃亡者(1993)
《ネタバレ》 1回目は逃亡者と保安官の頭脳戦や追われるスリルを楽しむ。2回目はどういう経緯で奥さんが殺されたか、黒幕は誰か?を楽しむ。本当、この作品はテレビシリーズ120話分を凝縮しただけあって、ぐいぐい画面に引き込まれる。これは面白い映画だと思います。ただ、あっさり死刑を言い渡されるというアメリカと言う国は冤罪も多いんだろうな、映画と関係ない部分で思った。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-09 17:33:34) |
1923. スルース(2007)
《ネタバレ》 どこまで屈辱に耐えられるか、「男」と「男」をかけた心理戦。72年度版も観ましたが、同じような密室劇でラストが一線を超えてしまったルメット監督の「デストラップ」の方が記憶に残ってます。全部、マイケルケインです。この人、私生活はどうなんだろう? [DVD(字幕)] 7点(2009-02-06 22:00:27) |
1924. つぐない
《ネタバレ》 こんなラストを観たくて、最後まで観たのではない!と言いたいくらいのラスト。才気を感じさせる演出や音楽。この女の子は、演技と思えないくらいの、存在感。それが、それから4~5年、自分のやった事に気づいて、自分を責めたのであろう、と思わせるような表情に力のない女性を配してる。また、どのシーンもセンスがあふれる映像。演出も進化するんだなあ。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-06 18:41:09)(良:1票) |
1925. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 前半はYOUの演技に目が行って、どういう話か、掴めなかった。後半、やっと静かになって、家族の人間模様が淡々と描かれており、最後、あ~阿部寛演じる次男にも子どもが出来たんだなあということが分かり、何かほっとする。静かな映画でした。 [DVD(邦画)] 6点(2009-01-28 17:59:19) |
1926. 12人の怒れる男(2007)
《ネタバレ》 「ギルティ、オアノットギルティ」と歯切れのよい英語の響きがしたルメット版のに比べ、こちらの演出はそんなに歯切れは良くないです。でも自分的には良かった。最後、無実で釈放されても殺されてしまうのでは?と判決が無罪でも悲劇の起こりうる可能性がある事をまとめ役の人が言ったとき、みんな尻込みする。ちょっと忙しくて・・・と皆、言い出す。テレビ用に創られた「12人の怒れる男」もそうだが、アメリカのは、「俺たちは正義を行った」と誇らしく、分かれるときに清々しい顔で帰路につく。観ているほうも清々しくなる。でも「正義」とは「責任」もついてくるのでは?自分にはそうミハルコフが言っているように感じた。ルメットもミハルコフも両方尊敬しているので、どちらが良いとは言いたくないが、時代が変わって、社会が映画に求めるものが違うようになったからではないか?社会派映画でも十分娯楽映画として通用するルメットのに比べ、ミハルコフは言いたいことがあるから、この映画を創った。作家性の強い映画だったように思う。 [DVD(字幕)] 7点(2009-01-27 21:15:54) |
1927. 運命じゃない人
《ネタバレ》 何の予備知識もなく、コメディである事すら知らなかったので、観て、とても満足しました。また探偵が悪い人じゃないので、組長に残酷なことをされたら気の毒だなあと思って観ていたので、あんな風に許してもらえて良かったです。ほっとしました。 [DVD(邦画)] 7点(2009-01-21 19:17:32) |
1928. チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
《ネタバレ》 せっかくだから、もっと、反米のテロがアフガンに巣食うとこまで描いたら良かったのに。話を面白くするため、キャラクターが味があって良かった。特にCIAのガストは宮崎駿監督に似ていた。そういえばジュリアロバーツは、「紅の豚」のマダムジーナに似ていた。あと、オタクの切れ者の青年はちょい役だったけど、印象に残った。アメリカってのはこんな人材もいるんだぜ、って感じ。秘書の美女軍団も良かった。話のほうは、いい映画とは思うけど、「万事塞翁が馬」の話をガストに言わせて、現在(2009)の歴史の皮肉をほのめかす程度に終わらせただけなのは、勿体ないなあと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-21 16:09:38) |
1929. NEXT-ネクスト-
《ネタバレ》 冒頭のカジノから、脳を心地よく刺激してくれる映画だった。ただ、どこまでが現実で、どこまでが2分先なのか、本人もよく分からないのではないだろうか?あと、「時計仕掛けのオレンジ」みたく、ニュース番組を見させる装置は、ちょっとがっかりした。FBIの切り札がマジシャンなの!?緊急事態の大問題抱えているのに、ニコラスケイジを捕獲するのにこんなに人材を投じるってとこが、これはシリアスものではないな、と思った。そう、気楽に観れる90分くらいの映画ってことでよろしんじゃないでしょうか?ジェシカビールの知的な笑顔が素敵だった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-09 02:08:30) |
1930. 最高の人生の見つけ方(2007)
《ネタバレ》 ホテルのバーで女性に誘われたモーガンフリーマンがやんわり断る場面が良かった。人生最後で奥さんに見放されたら、ちょっと哀しいでしょう。こういう展開の映画って中々ないよね。ジャックニコルソンと一緒にたくさんの裸の女性と笑いながら豪遊でもした日にゃ、映画がムチャクチャになってしまう。断り方も「奥さん幸せね」「いや、私の方が幸せでした」というやりとり。いいよねえ。それにしてもジャックニコルソンの怪演ぶり。ある雑誌でニコルソンが「一人の女性をずっと愛する生き方もしてみたかった」とインタビューで答えていたけど、この役柄、結構、彼の「素」に近かったのかも。 [DVD(字幕)] 7点(2008-12-26 22:58:48)(良:1票) |
1931. フィクサー(2007)
ジョージクルーニーがもう少し頭がいいとか腕っ節に自信があるとか、そんな設定だろうと思って観ていたら、ギャンブルしたり、お金に困っていたり、親戚に色んな人がいたりして、えらく頼りないので、観ててすっきりこなかった。同僚のフィクサーが大企業の野心家の女性の上役に殺されてから、やっと物語が見えてきました。「エリンブロコビッチ」や「インサイダー」を思い出したね。最後まで観て、映画冒頭の場面と結びついた時、やっと心に突っかかっていたものが取れて、すっとした。ラスト、タクシーの中でのクルーニーの表情を見て、「はやくニヤリとしろ」と思ってしまったよ。結局、緊張感から解きはずされて、ほっとした表情みせるだけだったけど。社会派サスペンスとして快作だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-12-26 22:46:59) |
1932. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 2時間半を長く感じなかった。面白かったです。ただ、ラストのバットマンの考え方ですが、街の秩序を保つ為のシンボル的存在にしたい人物には、最後の決断をコインの裏表に任せない、哲学ある人物にして欲しかった。そこが気になったのでマイナス1点。しかし、他は満足です。あのフェリーでの囚人のおっさんの行動。普通のおっさんの行動。ここがポイントでした。あの瞬間、ヒース演じるジョーカーが寂しい人物に見えました。ティムバートンのバットマンも好きだったのですが、このクリストファーノーランのバットマンも好きになりました。じつはビギンズ観てないんですよね。早速、観るつもりです。 [DVD(字幕)] 9点(2008-12-18 19:22:38) |
1933. ラスト、コーション
《ネタバレ》 アンリーの映画って残るんだよねえ。普段の生活の中でちらっと場面を思い返したりする。これも残りそう。特に濡れ場のシーンは誰も映像化してない場面を撮ってやろうと思っているのか、毒がある。とても「いつか晴れた日に」を撮った監督とは思えない。でも、映画自体はこれぞ映画って感じで、画面に引き込まれて、2時間半は長く感じなかった。しかし、お坊ちゃん達のスパイごっこは危険だよなあ。ラスト、ああいう風になるとは予想もしてなかった。あのお坊ちゃん達の視点からみれば、自分らのヒロインがあんなことになってるなんて、思いたくないよね。考えうる限りのバッドストーリーだ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-12 19:26:32) |
1934. やわらかい手
《ネタバレ》 甘っちょろい人生観なんて吹き飛ばしてしまうような映画でした。フェードイン、フェードアウトを多用し、音楽も地味で、内容だけ聞くとコメディかな?と思ってしまうような映画ですが、人生の陰影を浮き彫りにした、味わい深い作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-11 23:36:21) |
1935. ジェレミー
これで終り?これから先どうなるかが大事でしょ!?そりゃないよ~ [ビデオ(字幕)] 6点(2008-12-04 22:17:35) |
1936. チーム・バチスタの栄光
《ネタバレ》 面白かった。日本のサスペンスはあまり観てないのだが、これは面白かった。いい場面はいくつもある。吉川晃司の目が悪い事にみんなが気づいた時。佐野史郎が意外に手術がうまく、みんなが見直すシーン。その後の佐野史郎のものすごい緊張感から解放された後のドタバタ。國村隼の事件が解決した時の落ち着いた対応。田中直樹の壊れっぷり。犯人の意外さは、アガサクリスティの作品の中でもまあ、面白い、と思うレベルはあったと思う。難をいえば、映画の緊張感がちょっと薄かったかな、てとこですか。でも医療現場のハードさに黙々と仕事をしてる人たちには脱帽します。もうちょっと医者たちに余裕の持てる仕組みはできないものか?この犯人も溜まったストレスのせいでおかしくなったのだろう。最後、阿部ちゃんが病院をもっと管理する法律を作ると言っていたが、優秀な医者の数を余裕を持って増やす対策が大事なんじゃないかな? [DVD(字幕)] 6点(2008-12-01 10:43:32) |
1937. ヘカテ
《ネタバレ》 愛と狂気は裏表?偉そうな事は言えないけど、こういう話はいいですね。主人公の男性が魅力がなかったのが残念。もうちょっと可愛げがあれば、女神も微笑んでくれたんじゃないかな? [ビデオ(字幕)] 6点(2008-11-28 02:19:38) |
1938. ノーカントリー
《ネタバレ》 コーエン兄弟の作品は「ファーゴ」でもそうだったけど、キャラクターが面白い。それで、自分には十分面白かった。ラストのトミーリージョーンズのセリフはちょっとよく分からなかった。ここまで話を引っ張る力があるので、社会派映画を狙って(?)のセリフは無くても良かったと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-21 17:13:32) |
1939. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 デニスクエイドって根っからのアメリカ人なんだろうね。こういう役、似合います。ハリソンフォードでも良かったかも。ただそうなるとユーモアが混じってしまって、こういう緊迫した映画には合わないか。まあ面白かったです。ただ携帯で銃を作動してあんなに簡単に正確に狙撃できるのなら、戦争のあり方を根本から変えてしまうのでは?と思った。あんな事、ホントにもう可能なの? [DVD(字幕)] 6点(2008-11-20 02:06:02) |
1940. アメリカン・ギャングスター
《ネタバレ》 「ゴッドファーザー」とシドニールメット監督の作品を足して、2時間半におさめた感じの映画。自分的にはすごく満足。久々に骨太の「男」の映画を観た。リッチーについていく仲間がみんな汚いおっさんばっかりだとか、153キロの球を投げるフランクの親戚がフランクに憧れてて仕事に加わるとか、映画的に楽しい個性をそろえてたのが嬉しい。でも2大個性がついに同じ画面にはいって、ぶつかる場面はちょっと緊張感が足りなかった。そこがちょっと残念。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-14 21:19:38) |