1941. ある日どこかで
《ネタバレ》 自己暗示がタイムスリップの方法というのは、人を愛するのは一途な思いを振りかざすことを思い起こさせてくれます。映像と音楽の効果もあいまってクリストファー・リーブとジェーン・シーモアは神々しいまでの美しさでした。敵役のクリストファー・プラマーは二人の前にはさすがに霞んでいましたが、しっかりと二人を引き立てていました。結末は悲しいですね。彼には彼女のように長く生きてもらいたかった。珠玉の逸品。酔わされました。 [DVD(字幕)] 8点(2017-06-26 00:07:43)(良:1票) |
1942. 死霊の盆踊り
本サイトレビュワーとして13年7か月にして念願の初鑑賞。ストリッパーのオーディションの如き裸踊りが披露される。だけ。踊り子以外の出演者のダイコンぶりもあまりにもイタイ。自分の目で確かめた本作は正真正銘掛け値なしの0点であります。「これから話す物語は気を失うほどに恐ろしい」オッサンのお言葉ではありますが、そこそこ綺麗な身体のオネエチャンとは違う醜女老体が踊りまくる姿こそが真の恐怖なんだよなぁ、と風呂上りの鏡の前で思うワタシです。 [DVD(字幕)] 0点(2017-06-23 15:27:04) |
1943. さらば愛しき女よ
うらぶれた探偵が魅せる仕事に対する矜持に見惚れ、任務完遂後、遺児のもとに向かう背中が見せるやるせなさと優しさに痺れます。絶世の美女と呼ぶにふさわしいシャーロット・ランプリングの視線で人が殺せるような眼差しにクラクラしました。 [DVD(字幕)] 7点(2017-06-17 14:42:09) |
1944. ゴーン・ガール
《ネタバレ》 クソ亭主とクソ女房の絡み合い。囃し立てる小蝿の群れのようなマスコミ。人を殺しておいて、いけしゃあしゃあとしているクソ女に天罰が下ることもない結末。「結婚てそういうものよ」って何ぬかしとるんじゃ。汚物を浴びせられたような気分になった糞映画。 [DVD(字幕)] 2点(2017-06-15 16:51:38) |
1945. 大いなる眠り
内容が把握出来ず、「一体この物語は何だったのか」という結末に徒労感が募る。将軍を演ずるジェームズ・スチュワートの老いた姿がうら悲しかった。 [DVD(字幕)] 4点(2017-06-15 00:48:12) |
1946. ナイトビジター
マックス・フォン・シドー、リヴ・ウルマン、トレバー・ハワード、ヘンリー・マンシーニ(音楽)が織りなすサスペンス劇で掘り出し物の逸品。体力勝負の脱獄と犯行と帰監で白夜の雪原をTシャツ一枚パンツ一丁で駆けるブルーグレーの瞳に復讐心を宿したセイラムに底冷えさせられます。彼同様「ええーっ、そりゃあないよ!」という無理筋なラストシーンに-1点。 [DVD(字幕)] 8点(2017-06-11 17:53:06) |
1947. ザ・コンサルタント
会計士と殺し屋の2つの顔を持つ男の活躍を期待したものの、主人公の自閉症に重きを置いた物語に爽快感は無く盛り上がりも無く余韻も無い作品でした。 [DVD(字幕)] 4点(2017-06-09 01:29:04) |
1948. 雪之丞変化(1963)
《ネタバレ》 両親の無念を晴らす復讐劇はテンポ良く進み結末のやるせなさが深い余韻を残します。絢爛豪華なキャストと暗闇に俳優が浮かび上がる映像の美しさに目を奪われました。長谷川一夫演ずる雪之丞がからだのゴツさに女形のたおやかさが感じられない点と、胸中を台詞で説明する無粋さが残念に思えました。 [映画館(邦画)] 8点(2017-06-05 15:27:45) |
1949. 外套と短剣
《ネタバレ》 ローダー博士の誘拐、ボルダ教授の娘の奪還シーンは示されず、ジェスパーとジーナのロマンスに重きをおかれていて盛りあがりに欠ける作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-30 01:13:41) |
1950. 手紙は憶えている
《ネタバレ》 「オットー・ヴァリッシュは君だ」まさに青天の霹靂でありました。マックスの深謀遠慮は憎悪が生きる糧となっていたようで胸の詰まる結末でした。痴呆症のヨタヨタの老人を演ずる矍鑠としたクリストファー・プラマーの衰えぬ役者魂に喝采を送ります。 [DVD(字幕)] 8点(2017-05-30 00:55:59) |
1951. 愛、アムール
冒頭に示される結末に至る過程。じりじりと衰えて行く誇り高いアンヌ、じわじわと追い詰められて行く慈愛深いジョルジュと演ずるすっかり老いてしまったジャン・ルイ・トランティニャン。直視が辛く苦しい思いに耐えに耐えながらの鑑賞でした。この夫婦にしてこの結末に「介護は他人に、愛情は家族が」を痛感させられる作品。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-28 01:38:17) |
1952. リスボンに誘われて
身投げを救った女性のコートにあった本とリスボン行きの乗車券。女医との出会いのもととなった自転車事故。「まるで映画のような話」を地で行く展開。1冊の本が繋ぐ瑞々しい過去とほろ苦さを噛み締める現在の模様が丹念に描かれている。仕事を放り出しての探索で彼我の差に落胆を抱えたまま帰郷しようとするプラットホーム。ラストシーンが深い余韻を残す。 [DVD(字幕)] 8点(2017-05-22 10:42:47)(良:1票) |
1953. 吸血鬼(1967)
《ネタバレ》 格調高い映像で描かれたおどろおどろしさとお笑いがミックスされた物語に釘付け。監督特有の結末の徒労感を一際感じる作品。 [DVD(字幕)] 8点(2017-05-20 23:38:34) |
1954. 帰らざる夜明け
こんな陳腐な物語にシモーヌ・シニョレを起用するのは勿体なさ過ぎる。 [DVD(字幕)] 4点(2017-05-20 23:10:36) |
1955. 間諜X27
X27の愛国心が薄っぺらいので、一つ一つの台詞や仕草が気障で鼻持ちならなかったが、目隠しで涙を拭いてあげるシーンの潔さはカッコ良かった。 [DVD(字幕)] 5点(2017-05-20 18:33:52) |
1956. 人生はビギナーズ
トラップ大佐を演じた45年後、82歳にしてオスカー初受賞のクリストファー・プラマーが邦題を示しています。息子とその彼女のお話は退屈でした。 [DVD(字幕)] 5点(2017-05-17 14:32:00) |
1957. 復讐は俺に任せろ
眩しい程の一家の幸せが崩壊するシーンは監督特有の無情さを感じる。悪玉どもがさらおうとする娘のもとへ駆けつける硬骨漢グレン・フォードに手に汗握るも、以降から結末までの盛り下がり方はどうしたことだろう。「復讐はアタシに任せてちょうだい」と言わんばかりにグロリア・グレアムに美味しいところを全部持っていかれちゃダメでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2017-05-17 12:40:31) |
1958. 恐怖省
敵味方の見極めが困難な疑心暗鬼の状態に陥る映像の中で映える端整なレイ・ミランド。監督特有の雰囲気の味わいが、ストーリーを把握しきれないもどかしさに優る。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-12 12:56:18) |
1959. 涙するまで、生きる
《ネタバレ》 舞台は1954年、独立戦争のアルジェリア。西部劇と「さらば冬のかもめ」が思い浮かんだ不思議な作品。部族の因習を甘んじて受けようとするモハメドに「生きろ!」と励ますダリュ。自身もアルジェリア生まれのスペイン人移民としての諦念を振り払おうと教師を辞める。授かった命は事切れるまで諦念に押し潰されず全力を尽くして生きるのだと認識させられる。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-12 01:20:47) |
1960. 燃えつきた納屋
攻める予審判事と受けて立つローズの攻防は見応えがあるものの、欲を言うと、もう少し感情を露わにした判事であってほしかった。事件を通して大家族の絆が燃えつきた結末はうら悲しい。絶品のシモーヌ・シニョレを堪能できた。 [DVD(字幕)] 7点(2017-05-06 23:01:44) |