1961. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 2時間半を長く感じなかった。面白かったです。ただ、ラストのバットマンの考え方ですが、街の秩序を保つ為のシンボル的存在にしたい人物には、最後の決断をコインの裏表に任せない、哲学ある人物にして欲しかった。そこが気になったのでマイナス1点。しかし、他は満足です。あのフェリーでの囚人のおっさんの行動。普通のおっさんの行動。ここがポイントでした。あの瞬間、ヒース演じるジョーカーが寂しい人物に見えました。ティムバートンのバットマンも好きだったのですが、このクリストファーノーランのバットマンも好きになりました。じつはビギンズ観てないんですよね。早速、観るつもりです。 [DVD(字幕)] 9点(2008-12-18 19:22:38) |
1962. ラスト、コーション
《ネタバレ》 アンリーの映画って残るんだよねえ。普段の生活の中でちらっと場面を思い返したりする。これも残りそう。特に濡れ場のシーンは誰も映像化してない場面を撮ってやろうと思っているのか、毒がある。とても「いつか晴れた日に」を撮った監督とは思えない。でも、映画自体はこれぞ映画って感じで、画面に引き込まれて、2時間半は長く感じなかった。しかし、お坊ちゃん達のスパイごっこは危険だよなあ。ラスト、ああいう風になるとは予想もしてなかった。あのお坊ちゃん達の視点からみれば、自分らのヒロインがあんなことになってるなんて、思いたくないよね。考えうる限りのバッドストーリーだ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-12 19:26:32) |
1963. やわらかい手
《ネタバレ》 甘っちょろい人生観なんて吹き飛ばしてしまうような映画でした。フェードイン、フェードアウトを多用し、音楽も地味で、内容だけ聞くとコメディかな?と思ってしまうような映画ですが、人生の陰影を浮き彫りにした、味わい深い作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-11 23:36:21) |
1964. ジェレミー
これで終り?これから先どうなるかが大事でしょ!?そりゃないよ~ [ビデオ(字幕)] 6点(2008-12-04 22:17:35) |
1965. チーム・バチスタの栄光
《ネタバレ》 面白かった。日本のサスペンスはあまり観てないのだが、これは面白かった。いい場面はいくつもある。吉川晃司の目が悪い事にみんなが気づいた時。佐野史郎が意外に手術がうまく、みんなが見直すシーン。その後の佐野史郎のものすごい緊張感から解放された後のドタバタ。國村隼の事件が解決した時の落ち着いた対応。田中直樹の壊れっぷり。犯人の意外さは、アガサクリスティの作品の中でもまあ、面白い、と思うレベルはあったと思う。難をいえば、映画の緊張感がちょっと薄かったかな、てとこですか。でも医療現場のハードさに黙々と仕事をしてる人たちには脱帽します。もうちょっと医者たちに余裕の持てる仕組みはできないものか?この犯人も溜まったストレスのせいでおかしくなったのだろう。最後、阿部ちゃんが病院をもっと管理する法律を作ると言っていたが、優秀な医者の数を余裕を持って増やす対策が大事なんじゃないかな? [DVD(字幕)] 6点(2008-12-01 10:43:32) |
1966. ヘカテ
《ネタバレ》 愛と狂気は裏表?偉そうな事は言えないけど、こういう話はいいですね。主人公の男性が魅力がなかったのが残念。もうちょっと可愛げがあれば、女神も微笑んでくれたんじゃないかな? [ビデオ(字幕)] 6点(2008-11-28 02:19:38) |
1967. ノーカントリー
《ネタバレ》 コーエン兄弟の作品は「ファーゴ」でもそうだったけど、キャラクターが面白い。それで、自分には十分面白かった。ラストのトミーリージョーンズのセリフはちょっとよく分からなかった。ここまで話を引っ張る力があるので、社会派映画を狙って(?)のセリフは無くても良かったと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-21 17:13:32) |
1968. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 デニスクエイドって根っからのアメリカ人なんだろうね。こういう役、似合います。ハリソンフォードでも良かったかも。ただそうなるとユーモアが混じってしまって、こういう緊迫した映画には合わないか。まあ面白かったです。ただ携帯で銃を作動してあんなに簡単に正確に狙撃できるのなら、戦争のあり方を根本から変えてしまうのでは?と思った。あんな事、ホントにもう可能なの? [DVD(字幕)] 6点(2008-11-20 02:06:02) |
1969. アメリカン・ギャングスター
《ネタバレ》 「ゴッドファーザー」とシドニールメット監督の作品を足して、2時間半におさめた感じの映画。自分的にはすごく満足。久々に骨太の「男」の映画を観た。リッチーについていく仲間がみんな汚いおっさんばっかりだとか、153キロの球を投げるフランクの親戚がフランクに憧れてて仕事に加わるとか、映画的に楽しい個性をそろえてたのが嬉しい。でも2大個性がついに同じ画面にはいって、ぶつかる場面はちょっと緊張感が足りなかった。そこがちょっと残念。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-14 21:19:38) |
1970. シルビーの帰郷
《ネタバレ》 女性の細やかな心情が丁寧に描けてると思います。糸の切れた凧のようにふらふらと生きているシルビー。彼女が何故そのような性格になってしまったかは、はっきりとこの映画では言いませんが、何か痛々しく見えます。姉の自殺か、戦争に行った男性のせいか。何が原因なんだろう?シルビーの姉の子どもの二人の姉妹。いつも一緒だった姉妹も、やがて別れの時は来て、いつも自信なさそうに歩いている姉は、シルビーと交流を深め、最後、排他的な町の文化から逃れるように、戻ってくる家のない放浪の旅に出ます。変わった形のアメリカのニューシネマだと思いました。観終わって、寂しさが伝わってきましたが、よくあるロードムービーのニューシネマの寂しさとはちょっと違う。二人のこれから先が暗いものではないからでしょうか?「アリスの恋」のようになればいいんでしょうけど。女二人、犯罪に巻き込まれないといいんですが、などと思ってしまいます。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-11-14 02:24:02) |
1971. 大いなる陰謀
《ネタバレ》 前の方が書いてるように、吹き替えで見たほうが分かりやすいかもしれません。最初、字幕で観たのですが、ちょっと集中できず、このレビューを見て、これはちゃんと観ないとと思い、吹き替えで観なおしました。レッドフォードは言いたいことがたくさんあり、それがこの90分の映画の中に詰まっていて、さらに戦場での話が救いがないので、あまり高得点にはならない映画だと思います。でもこれは観たほうがいい映画だと思います。アメリカの貧困層に、軍に入隊すれば大学に行くことが出来ると言って勧誘する格差のあるアメリカの現状はテレビで見て知ってました。この映画では黒人とメキシコ系の学生が、その格差と若さゆえの生き方に対する真面目な気質もあって、軍に入隊してしまうのですが、それを止められなかった教授の無念さが、現代の学生を呼び出して、「説教」をさせています。その「説教」が戦場でのかつての教え子の話と同時進行的にすすむので、話がややこしくなっていると思います。この二人の死を知って、苦悩する教授の話と言う風にまとめた方が良かったのではないでしょうか?また、この話と一緒に進行するメディアの女性と政治家の話のやりとりの中で、現代のアメリカ人が思っていることを言わせています。レッドフォードの「アメリカ論」といった感じの内容でした。 [DVD(吹替)] 7点(2008-11-12 14:44:18)(良:2票) |
1972. 陰日向に咲く
《ネタバレ》 三浦友和の演じてた男って、あんな大きな家に住んでて、ホームレスの世話になって、ちょっと・・・と思った。でもそれがラストのカメラかなあとも思った。笑えましたが。息子の借金癖というのも、この父親のどこかピントのずれた鈍感さに原因があったのかもしれない。それか孤独のために壊れてしまったのか・・・でも、やはりこの映画、じわ~と泣けました。宮崎あおいは可愛いなあ。あんな女性に励まされたら、俺何だってやるんだがなあ。テーマは大都会東京のその辺の人間にも血が通っていて、縁があって、、というとこでしょうか?あのオタクのエピソードが混じってるのはそのテーマから来たんじゃないかと思いました。 [DVD(邦画)] 7点(2008-11-07 16:56:25) |
1973. レディ・チャタレー(2006)
《ネタバレ》 自分の感情に素直にしたがった女性の映画。最後の幸せそうな二人を見てると、あ~良かった、と思った。変な噂が広まり、二人の恋は引き裂かれるかとハラハラしてたが、そういう事もなく、観終った後はじわ~っといい感じがする。こんな毒のない映画の原作がなぜ、表現が過激だと言って、裁判になったのだろう?そんなら今、あっちこっちにある、毒のある映画を何故訴えない。しかし、まあこういうストレートなラブストーリーもいいね。観てて、「ピアノレッスン」を思い出したが、自分にはこの作品の方が良かった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-06 16:24:42) |
1974. 恋する女たち(1969)
今はもう古いテーマかもしれないが、チョイ前にこれが上映されていたら、映画雑誌のベスト10に入ったのではないか?と思った。自分には面白く感じられた。最初はヴィスコンティのような映画かなと思って観ていたが、そうではなく、愛のお話でした。女性は難しい。男性はデリケートだ。ただ、邦題から持つイメージがこの映画とずれているので、観て、がっかりした人もいるかもしれない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-10-30 23:05:49) |
1975. ジャンパー
《ネタバレ》 続編を意識して創ったんでしょうね。ダイアンレインやサミュエルジャクソンを使っておいて、このままで終わる内容じゃないですよ。ただ、自分がジャンパーなら、好きな女性の部屋の見える場所に行って、その人を観てるよなあなどと考えました。部屋の中に行こうとは思わない。嫌われるから。でも正直なとこ、この映画、もうちょっとHなシーンがあるといいなあとは思いましたけどね。あと銀行で大金、盗んでくるような人間が主人公なら、ちょっとお仕置きのあるラストでないと、映倫にひっかかるでしょ。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-23 17:14:50) |
1976. 河童のクゥと夏休み
《ネタバレ》 泣けた。正直、宮崎アニメや押井アニメに慣れていたので、人間の絵が雑だなあと思ってましたが、河童のクウはきれいに描けてるんですよね。映画の冒頭から、このチャーミングな河童と別れのシーンがあるのだろうな、と思うと、じわーと泣けてきました。どうにか、そっとしておいてやって下さい、と思いつつ、観てたのだが、やはり軽いノリで情報を消費していく連中にもみくちゃになり、ああつくづく人間ってやだなあと思ってしまった。自分も人間なんだけどね。一番、衝撃的なところは河童の味方でありそうな、河童評論家が、クウの父ちゃんを殺してしまった子孫だったこと。これはびっくりしましたね。最後は救われました。沖縄にあのようなところがあるかどうかはともかく、あ~良かったと思えるラストでした。ただ、皆も言っているように、自分も犬を飼っていたので、おっさんの事故死を軽くみた、あの一家の行動にはちょっと哀しいものがありました。で、この点数。 [DVD(邦画)] 7点(2008-10-23 17:02:56) |
1977. 銀色のシーズン
《ネタバレ》 こういうセンスある話好きです。遊び方を教えてくれる、ホイチョイに近い映画でした。田中麗奈ちゃんは九州は福岡出身。スキーが下手なのは仕方がないのです。(ホントはうまかったりして・・・)瑛太って急に出てきて、急に主役級の俳優になりましたね。最後、ビシッと決めるかな、と思ったのですが、こういうラストも良いです。リゾート地での、洒落た映画はもっと創られて良いのではないかと思います。町おこしにいいし、何より観てて、「現実」を忘れさせられる。音楽もワクワクする感じのBGMで良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-22 16:33:24) |
1978. 団塊ボーイズ
《ネタバレ》 ラストの大ピンチをどうしのぐか、ドキドキして観てましたけど、う~ん、そうきたか、といった感じです。大物登場です。やはりバイクのロードムービーといえば、必ずこの人のバイクにまたがった写真を思い出しますもんね。でも、年なのか、顔が小さくなっているような気がしました。P・フォンダ兄貴。でも最後のエンドロールでこの族の兄ちゃんたち、新しい酒場をつくってもらいますけど、これこそ、サブプライムローンで建てた酒場じゃないですか?だとしたら、このハッピーエンドは長く続かないぞ。恐い・・・ [DVD(字幕)] 6点(2008-10-22 16:22:20) |
1979. 罠(1949)
《ネタバレ》 良かった。こんな女性が傍にいてくれるんなら、好きな商売じゃなくても、やって行けるよ、と思えるラストが良かった。それにしても、最低な連中ばかりだな。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-10-01 22:21:52) |
1980. ディスタービア
《ネタバレ》 家の地下にプールみたいのがあり、そこの奥におふくろさんが吊るされてた。アメリカってそんなに地下が広いのだろうか?あのオヤジが奥さんをそこまでどうやって連れて行ったのだろう?観てて、そんな事思っていた。ヒッチコック先生の「裏窓」に比べて、ドタバタしてて、品がない。この作品、「裏窓」の盗作だって言っているけど、これくらいの真似なら、許していいんじゃないかな?観てて、全然似てるとは思わなかったけど。 [DVD(字幕)] 5点(2008-09-26 19:16:02) |