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1.  めぐり逢う朝
 1926年にこんな題名の映画あったっけ?と思いきや…ナ何と1991年のドパルデュー父子ダブルキャストが話題になった作品じゃあーーーーーりませんか!!古楽器ヴィオールを軸に繰り広げられるバロック宮廷音楽映画としてアラン・コルノーがオーソドックスに監督してマス。谷崎の「陰翳礼讃」に傾倒しまくったコルノーの光と影の演出&イヴ・アンジェロの鮮やかなキャメラワークに酔いしれて下さい。個人的にクラシック大好き!なモノで、この手の映画には批判能力ゼロの己のミーハーぶりを自覚しつつ…8点進呈。
8点(2003-08-23 11:05:55)
2.  フル・モンティ
 チトお下劣なれど着想の奇抜さでは近作中でもズバ抜けていると感心させられた。新人離れしたカッタネオ監督&サイモン・ボーフォイのシナリオは実に天晴れ!マッチョな若い男がナルシー入ってストリップやるだけなら悪趣味過ぎて絶対に受け付けないトコロだが、しがないプーのオッサンたちが妙に前向きなのが、えも言われぬペーソスを醸し出して秀逸。オッサンたち一人一人の情けなくも愛すべきキャラ造形が上手く、下品にエスカレートし過ぎない節度をギリギリ保っていたと思う。カーライルも上手いが、個人的にはジェラルド役のトム・ウィルキンソン、太っちょデイブ役のマーク・アディの方がイイ味出しまくって好印象。ヤなコトがあった時に観たい優しさに癒される本作には、そのオリジナリティを買って…8点。
8点(2003-08-16 21:31:43)(良:1票)
3.  リバー・ランズ・スルー・イット
 点数低い!そうかなぁ。個人的には原作「マクリーンの川」を見事に映像化したレッドフォード監督の円熟の境地を感じ取れるんだが。まぁ、淡々としてるっちゃあしてるし、モンタナの自然美に助けられてるのは事実だけど、老教授が回想する平凡な現実の中では極端にドラマティックな展開とか派手なドンパチとかあるハズが無いし、期待する方がムチャと言うモノ。自分としては弟役のブラッド・ピットよりも兄役のクレイグ・シェーファーが上手いと思った。でも、今じゃスッカリ明暗分かれてしまったよナァ…!!
8点(2003-04-25 03:40:37)(良:2票)
4.  ギャラクシー・クエスト
 例によって前評判を一切シャットアウトして観たのが吉と出た。イヤ実に上手い、よく出来ている!!私ゃ熱狂的な「トレッキアン」でも何でもないが、劇場版「スタートレック」も何作かは一応観るには観ていた。しかーーーし!本家より遙かに本作の方が面白いと感じたね。序盤は「宇宙大作戦」のパロディ?系のB級SFコメディと思わせておいて、実はジョン・ランディスのお馬鹿映画「サボテンブラザーズ」を巧みに換骨奪胎した逸品。監督のディーン・パリソットってヒトは全然知らなかったが、緩急織り交ぜたナカナカの手腕でお見事!!しかし、MVPは練り込まれたデビッド・ハワード&ロバート・ゴードンの脚本だろう。出演者も全員イイ味出していると思うが、矢張りティム・アレンが最高!!ウィリアム・シャトナー風の演技が実に上手い。本家に対するリスペクトも随所に感じられる為、決して嫌味になっておらず、トレッキアンぽい少年と交信して助けを求める場面なんてのはオタクにゃ涙モノの嬉しさ。当時50歳とは思えぬシガーニーのブロンドグラマーぶりも良かった。リプリー度全くナシ!!アラン・リックマンも「ダイ・ハード」以来久々に存在感をアピールしてたし。大爆笑とかいう程のモノじゃないけど、この「ほのぼの」感は近作では可成り貴重。日常生活にふと疲れを感じたら、サーミアンの疑うコトを知らぬ純朴さとキャプテン・タガートのアノ言葉を思い出そう。”Never give up! Never surrender!!”
8点(2003-03-10 03:15:14)(良:1票)
5.  シックス・センス
 現時点で227人のコメント…。取り敢えずレビュー数一つ採ってみても、注目度の極めて高い作品だというコトは明白だな。にしても、「オチは聞いていた」という方の多いコト。映画情報誌で目にした方、知人から聞かされた方、色々かと思うが「気の毒に…」の一言。コノ手の映画でオチをバラされちゃあ、そりゃ興醒めなんてモンじゃ済まないだろう。幸い自分の周囲にはそんな無粋な人間はいなかったし、映画情報誌とかは一切見ない主義なんで、予備知識全くナシに観れた《ラ抜き表現》のが本作の場合「吉」と出た。ハーレイ・ジョエル・オスメント少年の演技は素直に「上手いってか上手過ぎ!」と個人的には思う。実際、本作の価値を限りなく高めた功績の大部分は実に繊細な彼の演技に負う所が大きい。本作のMVPであるコトは間違いないだろう。ブルース・ウィリスも抑え目の演技で健闘しているとは思うが、コール少年の怯える絶妙さと愛情に飢えた切なさを前にしては余りに分が悪い。チャッカリ出演もしているM・ナイト・シャマラン監督の練り込んだ脚本が第2の勝因かな。確かにオチはまぁ読めなくもないが、この場合はシャマラン監督の話術に乗せられた方が賢明だろう。兎に角、他に類を見ない異色ホラーであり、孤独な少年のドラマと見事に融合させたオリジナリティは評価されてイイのでは?残酷スプラッタとかが個人的に大嫌いなだけに、語り口の面白さで勝負する本作のような作品の登場は大歓迎である。8点!!
8点(2003-03-09 02:51:45)(良:2票)
6.  告発
 マーク・ロッコという監督は全然知らなかったんだが、個人的に御贔屓のケビン・ベーコンが出てるし、クリスチャン・スレーターや曲者ゲイリー・オールドマンまで共演しているとあって「面白そう」と何気なく観始めたら…!!かのアルカトラズ刑務所を閉鎖に追い込んだ実話ですと?マジ?そりゃ閉鎖にもなるわな。兎に角ヒドイ非道過ぎる囚人待遇!!ケビン・ベーコン魂の名演技に圧倒されてしまった。本来、主演は若き弁護士を演じるクリスチャン・スレーターだったハズだが、完全にケビンに喰われまくっていて影が薄いの何の。ただ…実話だとしたら何故アルカトラズへの再収監は防げなかったのか?不敵に「Welcome back!」とケビンを出迎える所長ゲイリー・オールドマンの憎々しさはもう鳥肌モノ。余りに救いの無いラストは、ケビンが刑務所閉鎖のスケープゴートにされた感が拭えず何ともやりきれない。本作以来、監督のマーク・ロッコは要チェック!!と思って気をつけてるんだけど、未だ新作は…無し。うーーーーん、一体どうしたんだろ?あ、取り敢えず8点。この重々しい後味の悪さは矢張り「王道」じゃないから…ネ。でも90年代では有数の力作であることは間違い無い。しかしオスカーに一切ノミネートされていなかったとは…(絶句)!!「ベイブ」とかより断然こっちだろう?オスカー選考基準は時々どうにも理解し難い。ケビンも何の賞も得ること無く終わりなんて…アンビリーバボー!!
8点(2003-02-26 01:29:39)
7.  シコふんじゃった。
 どうしようもない泥沼な現在の邦画界で気を吐いている一人、周防正行監督が、その実力をいかんなく発揮した相撲コメディ映画。前作「ファンシィダンス」の坊さんコメディに続き、今回も笑わせつつ王道のスポ根を展開して秀逸な出来。前作は少女漫画の原作付きだったが、今回は監督自身の入魂のオリジナル脚本。本木雅弘が前作に引き続いて主演しているが、正直アイドル(シブガキ隊…だっけ?)出身のタレントと馬鹿にしていた。が、意外やコレがナカナカ良い味を出して頑張ってる。でも、まぁ周防監督だからポテンシャルを引き出せた、とも言える…カナ?個人的には竹中直人が脇に徹して笑いを引き受け好感が持てた。このヒト、主演だとアクが強過ぎて…。本作くらいの助演が一番魅力を発揮できると思う。ただ、タイトルがネェ…有名なピアノ練習曲と四股を掛けた寒さはチト頂けないので2点マイナス。このベタベタな邦題でかな~り損していると思うナ。折角面白いのに。
8点(2003-01-30 06:10:54)(良:1票)
8.  ギルバート・グレイプ
 ありゃま、どなたもディカプリオ、デップ、J・ルイスって、そればっかり…誰もラッセ・ハルストレム監督のチョット真似できない鮮やかな演出には触れていないの?傑作「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」に続いてハリウッド進出後の監督作で忽ちレオナルド・ディカプリオ、ジョニー・デップ、ジュリエット・ルイスの持てるポテンシャルを存分に引き出した功績はもっと称えられてもイイのでは?と個人的には思うけどナァ…。そもそも俳優ってのは監督次第で途轍もなく光りもするし、逆に全く冴えなくもなるモンなのさ。時にユーモラスに、時にシリアスに緩急織り交ぜつつ、何とも心温まる作品に昇華させたハルストレム監督の見事な手際を称えて…8点!
8点(2003-01-30 05:29:09)(良:3票)
9.  L.A.コンフィデンシャル 《ネタバレ》 
 スペイシーとクロウ…別に似てないだろう?何故混同するかな。うーーーむ、分からん。キム・ベイシンガーの助演女優賞は確かに「?」。第一ヴェロニカ・レイクにゃちーとも似てないじゃん!それよりメリハリの利いたスピード感溢れる演出でサスペンスフルなハードボイルドに仕立て上げたカーティス・ハンソンにこそ、オスカーは相応しかったと個人的に思う。阻んだのがアノ「タイタニック」とは…納得いかん!断然こっちが凄いじゃないか!まぁ、J・エルロイ原作を脚色した見事さは(脚色賞)受賞も当然だけど。あと、序盤で展開が読めたって方、本当に?私ゃ、「スペイシーやD・デビートが呆気なく殺される」「出世欲の塊だったガイ・ピアースが、途中から警官としての使命感に目覚める」なんて、冒頭を観た時点では全く読めなかったけどね。クロウが生きていたラストにもビックリ仰天だったし。むむ、未だ修行が足りんってか?
8点(2003-01-13 00:33:22)(良:1票)
10.  遠い空の向こうに 《ネタバレ》 
いやぁ見直したよ、ジョー・ジョンストン。「ロケッティア」とか「ジュマンジ」とか「ジュラシック・パークⅢ」とかSFX絡みの凡作ムービー御用達職人かとばかり思っていたら、こういう作品も撮れるのね。売れっ子俳優に頼らず、実力派のシブいキャストの魅力をよく引き出してノスタルジックかつハートウォーミングな佳作に仕上げた手腕はお見事。山火事の濡れ衣を晴らすロケットの軌道計算シーンは出色。ラストの打ち上げ場面でとうとう頑固一徹親父(クリス・クーパーのジョン・ウェインを彷彿とさせる名演技!)と和解する辺りもイイ。ただ…個人的にどうも気になったのが、打ち上げ実験中に何度か見られたロケットが迷走(暴走)するシーン。一歩間違えば親父の言う通り、炭鉱夫たちや見物客もしくは自分らに直撃して大怪我(下手すりゃ死亡)してたかもしれず、安全管理面でのロケットボーイズの余りの杜撰さ・危なっかしさには手放しで「若者が夢を追いかけるコトは素晴らしい」と感心してばかりもいられない希ガス。むろん無事故で終わったからこそホーマーもNASAのエンジニアになれたんだろうが…。理科実験授業での爆発騒ぎといい、最初の打ち上げ実験で自宅の柵をフッ飛ばしてしまう件といい、もし彼らの打ち上げ実験が映画の通りの顛末だったのなら、彼らは単に「異常に運が良かった」もしくは「悪運が強かった」だけなのかも。ライリー先生、生徒を焚きつけるだけじゃなくって責任持って大人が監督してあげないと!ってコトで悪いけど3点マイナス。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-28 03:22:16)
11.  戦火の勇気 《ネタバレ》 
メグの女性士官役をミスキャスト視なさっている方が相当多いが、ハッキリ言わせて貰えば彼女がウォールデン大尉を演じていたればこそ(100REVIEW以上もコメントされる)話題作になりえたのでは…?コレは湾岸戦争ドキュメンタリーではなく飽くまで娯楽映画なのだから(「エイリアン2」のバスクェスみたいな)ゴツくてマッチョな女性士官じゃ興醒めだったハズ。それだけにメグの新境地を開拓せんとした意欲は大いに買うけれど、ナサニエル(ナット)役デンゼルのエピソードまで欲張ったのが個人的には敗因だと思う。お蔭で彼女の戦死を巡るミステリアス且つサスペンスフルな焦点が思いっきりボヤけてしまっていた。あと、マット・デイモンの激痩せっぷりは確かにヤヴァイ!!
7点(2004-12-26 16:40:07)(良:1票)
12.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》 
中盤でガラッと展開が変わるのを許せるか、許せないかで評価が二分しているようだが、ココまで「在り来たりのお約束ってヤツを打破したれやぁ~!!」的ENERGYに満ちた作品は稀有な点で個人的には「許せる」派。テンション上がりっ放しのイケイケお馬鹿ムービーに細かい突っ込みは野暮なんで素直に爆笑するのが正解だろう。確かにトム・サヴィーニのセックス・マシーンはタランティーノよりオイシイ役得だなぁ。股間のガトリング銃にゃシビれたぜ!最後は逆「物体X」ノリで犬になってるしw。とは言え、所詮は”一発芸のキワモノ”でしかないので、再見に堪える深みも味わいも無いのは明らか。まぁオマケして7点…。
7点(2004-02-26 16:28:40)(良:1票)
13.  ビヨンド・ザ・マット 《ネタバレ》 
WWF(現WWE)と言えばアメリカン・プロレス最大の団体。てか(ローカル団体を除けば)全米プロレス団体を全て吸収した”物体X”みたいな超化け物団体である。何故それほどまでに市場独占を成し遂げることが出来たのか?その理由の一端とも言える舞台裏を公開したのが本作。ハッキリ言ってプロレスに何の興味も無い御仁には「それがどうした」レベルの映画かもしれない。但し、プロレスに歪んだ偏見をお持ちの方には是非とも御覧頂きたい逸品でもある。如何にシナリオに沿った試合展開と言えど、その半端じゃない試合の過酷さには彼らの誇り高い真のプロフェッショナル魂を垣間見るに違いない。特にマンカインドことミック・フォーリーの凄まじいバンプぶりは圧巻。試合の勝者は”ロック様”だろうが、プロレス魂のWinnerはミックだと誰もが思っただろう事は想像に難くない。「試合に負けて勝負に勝つ」というヤツだ。カッコ悪いカッコ良さがイカス!テリー・ファンクやジェイク・ロバーツといった古豪たちにもグッとシビれた本作には贔屓しまくって7点!!
7点(2003-10-14 01:01:29)
14.  ザ・ワイルド
 何か余りにもアンソニー・ホプキンス美味しいトコロを独り占めし過ぎ!!アレックひたすら哀れ~。熊は調教された本物を使ったみたいだけど、その分ヒトになついてるのか妙に動きが緩慢で凄味も何も無いのは御愛敬(笑)。仮に本物だったら最初に出会った時点で全員瞬殺されて映画もエンドになってしまうから仕方ないけどw。ま、でも熊パニックだけに終わらせず、ロケーションを活かしたサバイバル劇&人間愛憎ドラマにまで高めていたタマホリ監督の頑張りは買いましょう。7点!
7点(2003-08-13 01:46:50)
15.  おもひでぽろぽろ
 主人公タエ子の回想は何故小5の頃限定なのか??それ以前にもそれ以後にも何かしら”おもひで”はあったハズだが…。その辺がどうも理解できない。あ、原作がそうだから、てのはナシにしてね。加えて今井美樹と柳葉敏郎の声優演技には余り感心できなかったので悪いけど3点マイナス。「火垂るの墓」にせよコレにせよアニメで敢えて映画化した高畑勲の志の高さは買うが…。
7点(2003-07-15 02:46:11)
16.  レナードの朝
 良かれと思ってしたコトが逆に相手を苦しめる結果になるとしたら、貴方は一体どうしますか?とペニー・マーシャルに宿題出された生徒の気分。しかし、本気(マジ)モードに入ったデ・ニーロに一歩も引くことなく名演を見せたロビン・ウィリアムスってヤッパ凄いわ。7点どうぞ。
7点(2003-03-22 05:03:38)
17.  ザ・ロック
 ド派手なハッタリ演出が多少ハナにつくが、娯楽男性アクション映画としては上出来の部類だろう。特に前半がイイ。激シブオヤジのコネリー扮するメイソンが一筋縄で行かない事をハチャメチャなカーチェイスを交えて観客に納得させる巧みなシナリオには感心した。アルカトラズ潜入後、ドアを開けつつメイソンが言う”Welcome to the Rock !”の台詞もカッコイイ!SEALの隊長アンダーソンに扮して久々にキマっていたマイケル・ビーンがアッサリ殺されるのも、以後の展開(生き残った二人だけで如何にミッションを達成するのか?)を期待させる。ここでエド・ハリス扮するハメルが部下に銃撃を止めるよう叫ぶのに、部下達が制止を聞かずにSEALを皆殺しにするのがラストの仲間割れの伏線になっているのもウマイ。冒頭、アルカトラズ乗っ取りの際に子供をそっと見逃してやる辺りにも悪に徹しきれないハメルの限界を暗示させていて秀逸。とココまでは褒めちぎったけど、後半は失速。イヤ、アクション自体は派手になる一方だし展開は寧ろスピーディーなんだが、ニコラス・ケイジ演じるグッドスピードが急激に強くなり過ぎて説得力皆無なのが痛い。本来デスクワーカーで何の訓練も受けていなくてセイフティ外すのも忘れる間抜けな男が、後半で突如として(チンピラとかなら兎も角)屈強のマリーン相手に発揮するスーパーマンぶりはいくら何でもチョット…。あと、ミサイルの解体作業も異様に手際が良いってか良過ぎ!まぁ、それでないと映画にならんと言われればソレまでなんだけどね。でも気になったモノは気になったんだから仕様が無い。個人的にこの辺りでクール・ダウンしてしまった。あ、でも「エルトン・ジョンの『ロケット・マン』を知ってるか?」だけはビートルズ・マニアという設定を上手く活かしてケッサクだったな。マイケル・ベイ監督作品はコレが初めてだったけど、テンポ良くサクサク進む点は買いかな。でも、余韻とか風格とか味わいにはまだまだ程遠い印象。ま、31歳(当時)じゃ無理もないか…。でも前半は優秀だったんで7点。
7点(2003-03-14 02:28:54)(良:2票)
18.  セブン 《ネタバレ》 
 七つの大罪って…大きな罪なのか??「怠惰」とか「妬み」くらいで裁かれてたら、私ゃたちまちサイコ野郎の餌食ですな。どなたもキャスティングではブラピとフリーマンとパルトロウとスペイシーばっかり触れられているので、天の邪鬼な私としては「フルメタル・ジャケット」の鬼軍曹ハートマンことリー・アーメイと「黒いジャガー」のシャフトことリチャード・ラウンドツリーの登場が個人的にツボで良かったかも。「エイリアン3」をあんな結末にするカントクだから、別にラストで後味悪い不快感を煽ってきても格別驚きはしなかったが、後半からストーリーが急転直下ってか端折り過ぎてて完成度は今イチ。ジョン・ドゥはミルズとサマセットに踏み込まれなかったら一体どういうオチをつけるつもりだったんだ?やっぱりミルズ以外の誰かに自分を射殺して貰う計画…だったのか??まさかな。まぁ、でもフィンチャー作品の中では可成りマシな方ではある。コレを機にミルトンの「失楽園」を読みました…なんてコメントは全然出てませんな。うーーむ、残念。ま、仏教国・日本では仕方ないか…。七つの大罪だから洒落で7点。
7点(2003-03-12 17:57:07)(良:1票)
19.  バットマン リターンズ
 2003年現在、スピンオフ企画で「キャットウーマン」の映画化が予定されているコトを思い合わせると、本作でのキャットウーマンの存在感が忍ばれようと言うモノだ。ただ、個人的にはキャラクターとしてのキャットウーマンの登場は嬉しかったが、ミシェル・ファイファーのセリーナ役ってのは…正直イメージが合わなかった。それと前作から思っていたんだが、矢張りマイケル・キートンのブルース・ウェイン役も個人的にどうにもイメージに合わない。まぁ、だからと言ってバル・キルマーやジョージ・クルーニーも別に適役とは思わないんだが…。アメコミ原作みたいな濃ゆ~い顔&マッチョな肉体美の俳優はナカナカいないか。オタク監督ティム・バートン独特のダークな世界観は結構好きだったりするんだけどネ。あと、本作以降のシリーズではW悪役が定例化していくが、正直な話、ストーリーの焦点がピンボケ気味でビシッと一本化しないウラミが残る。散漫な感じ?ダニー・デビートにもミシェル・ファイファーにも単独でニコルスンを凌駕する程のインパクトは望めないから無理もないって言やあソレまでなんだが。シリーズ最高傑作!!という評価に対しては否定はしないが、かと言って積極的に肯定する気もナイ。そんな本作には取り敢えず…7点。
7点(2003-03-09 00:20:48)
20.  心の旅
 ハリソン・フォード扮する鼻持ちならない傲慢なヤリ手弁護士がコンビニ強盗に撃たれ記憶喪失になり…という映画。ムラが激しく油断ならないマイク・ニコルズ監督作品なもんで身構えて観たら意外にオーソドックス。家族との触れ合いを取り戻す過程も嫌味がなく「銃社会はヤバイよ~」というお得意の社会風刺も込められていて充分佳作の出来。ハンス・ジマーの音楽も良し。でも「ヘンリー役はハリソン・フォード以外に考えられない!!」という程でもないので…まぁ、7点。
7点(2003-03-08 01:23:34)
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