1. カーズ
《ネタバレ》 人生において、為になる教訓が一杯詰まっています。利己的→利他的になって初めて、主人公のマックィーンは幸せそうになりました。もし、マックィーンがラジエーター・スプリングスの街を訪れなければ、マックィーンは一生利己的なままで、不幸な人生を歩んだことでしょう。また、現代社会が抱える問題点を警鐘しています。働きすぎは良くないよ、休暇も大事だよ。効率化を優先して無駄を切り捨てることばかり考えてると、大事なもの、輝かしいものを見過ごしてしまうかもしれないよ。・・・コミカルで楽しいキャラクターと、作り手の伝えたいことがしっかりと注がれているテーマ。大人にも子供にも適している優れた作品です。 [DVD(字幕)] 9点(2011-08-15 20:18:11) |
2. ショコラ(2000)
《ネタバレ》 小さな村だと、異文化を排除しようとする力は、必然的に生まれてくる。レノ伯爵がバリアとしての象徴となってはいるが、きっとこれは自然現象として発生する仕組みなんだろうと思う。小さな村でなくても、日常的に私達が暮らしてる世界でも、良くあること。学校だったり、職場だったり、家族だったり。村も不完全だったけど、ヴィアンヌも、人間として不完全な部分もある。勿論、見ている私達も同様だ。それを全て踏まえても、ヴィアンヌの人間性から学ぶべきことは、沢山ある。俳優、演出、音楽、脚本、全てが混ざり合い、完璧な状態で仕上がっている。まるでヴィアンヌの作るチョコのようだ。 [DVD(字幕)] 9点(2010-08-06 19:46:24) |
3. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 自分の後ろの方に歩いていたと思っていた千尋が、いつの間にか自分の前の方で颯爽と歩いていました。千尋の成長っぷりが見事です。唯一無二で強烈な個性、理屈がぶっ飛んだストーリーがとにかく好きです。何度見てるか分かりませんが、見る度に世界に浸ってしまいます。そしてエンディング曲でいつも泣けてしまいます。何で泣いてるのか自分でも分からないんです。寂しい?悲しい?安堵感?不思議な映画です。 [DVD(邦画)] 9点(2010-07-23 20:23:13)(良:1票) |
4. エリン・ブロコビッチ
《ネタバレ》 子持ちバツ2の母親エリンの印象は、序盤はどうしようもないダメ人間っぽく見えたのですが、中盤から180度変わりました。 エリンの勇ましい言動を見ていて、何度も心が打ちのめされてしまいました。 頭でっかちにならず、信念を貫くことって、現代の社会では至難の業です。「妥協」という麻薬依存症から社会復帰したエリンは、とても輝いていました。 TPOをわきまえないビッチな服装とか、言葉遣いの悪さとか、マイナスの面があるのも、人間らしさが増してより親しみやすく感じました。これで完璧な人格だったら、近寄り難くなりそう。 シングルマザーとタヌキじじいっていう凸凹コンビが面白かったです。 [DVD(字幕)] 9点(2010-04-13 19:52:03) |
5. モンスターズ・インク
《ネタバレ》 始まりから終わりまで、全てが好き。ポップでユニークなモンスター達は見てるだけで楽しいです。子供を怖がらせることが仕事だけど、逆にモンスター達は子供を大変怖がっていて、その発想から生まれるシナリオは秀逸です。ラスト、ブーとサリーの別れのシーンでは、なぜか泣けてしまいます。そしてブーと再会する時のサリーの嬉しそうな表情を見て、2度泣きです。 [映画館(字幕)] 9点(2009-10-13 19:49:33) |
6. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 ずっと見ようと思っていて先延ばしにしていた映画でした。最初、CGの合成の陳腐さに目がいってしまい残念でしたが、ストーリーが進むにつれて段々とそこは関係なくなってきました。わざとらしい部分はあるけど後半は泣きまくり。条件反射です。映画を見て、鼻が詰まって息苦しくなるくらい泣いたのは久しぶり。役者陣は好きな人ばかりで楽しめました。特に堀北真希が可愛すぎて、とても癒されました。ファンになっちゃいそうです。あとピエール瀧の寂しそうな顔が、目の裏に焼きついています・・・。 [DVD(邦画)] 9点(2008-06-02 15:00:57)(良:1票) |
7. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
先々行で見ました。出だしの空中戦からいきなり目が離せない展開で、最後まで飽きることなく見れました。アナキンとオビワンの対決は見ててとても悲しかったです。1,2も見たんですが、通商連合とか元老院とか、もう訳が分かりませんね。勘弁してください。なんとなく分かったつもりになって見るしかないって感じですね。あと気になったのが、副題の「シスの復讐」ですが、復讐ってなんでしょうね。シスはジェダイに恨みでもあったんでしょうか。ただ単にパルパティーンが悪魔なだけにしか見えません。謎。 [映画館(字幕)] 9点(2005-06-30 23:40:16) |
8. アマデウス ディレクターズカット
まずはモーツァルトってこんなファンキーなの?っていうのがプチ衝撃。そしてこの時代のクルクル巻き毛はヅラだったのか、というのでダブル衝撃。取っつき難い映画かなと思っていましたが、全然そんなことはなく、むしろ分かり易いし面白いし音楽良いし装飾素敵だしの傑作です。結構長いけど全く退屈せずに一気に見れます。音楽の才能がある人を見ると、やっぱり羨ましいです。鑑賞後にピアノ弾きたくなりました。最後にサリエリに一言。神は神が神を神にと、何かとカミカミ五月蝿い! 9点(2003-12-09 05:12:59) |
9. ディセント
《ネタバレ》 洞窟ホラーサスペンス。暗闇・閉所恐怖症・未確認生命体・極限状態の人間の怖さが、どんどん押し寄せてきます。 ドキドキと陰湿さとアクションが相乗効果を発揮して、とても楽しめました。 [DVD(字幕)] 8点(2016-01-18 17:04:41) |
10. エクソシスト ディレクターズカット版
《ネタバレ》 何となく知ってたけどちゃんと観たことがなかったので、しっかり観てみた。とても良く出来た作品。張り詰めた緊迫感をよくここまで作ったなと思う。勿論、今観ると時代性を感じるような古い演出はあるが、そこは全く減点対象にはならない。後世に語り継がれる古典ホラーとして恥じることのない作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2014-01-10 19:54:32)(良:1票) |
11. グラン・トリノ
《ネタバレ》 ウォルトの性格は相当悪く見えるが、これは強烈な愛国心の裏返しでもあり、また寂しさを隠そうとしてる裏返しでもある。報復は報われない。一人で幸せにはなれない。そんな事を老後のウォルトを通して痛烈に感じた。クリント・イーストウッド自身の映画界への思いのようなものが詰め込まれているように感じた。世代交代という意識と、次世代の人々に期待する意識と、俺を超えれるか?という大層な自信(笑) [インターネット(字幕)] 8点(2012-08-26 23:36:15) |
12. 愛する人
《ネタバレ》 親子三代に渡り、女優さんの顔立ちが似ていました。また、頑固な性格も血の繋がりを感じました。 虐待する親のもとで育った子供が大きくなると、自分の子どもに虐待してしまうというニュースを聞いたことがあります。 この映画でも、子供が孤児になる連鎖が起きていて、寂しく感じました。 最後、成長を見れずに他界してしまった娘の写真を見つめるシーンで号泣。 いい映画でした。 [映画館(字幕)] 8点(2011-02-25 15:17:05) |
13. Dr.パルナサスの鏡
《ネタバレ》 やたらと独創的な映画なので、分析すること自体がナンセンスなんだけど、考えてみました。第一のテーマは「鏡の中の摩訶不思議な世界」。パルナサス博士の鏡の向こう側は、現実とはかけ離れた創造的な世界が広がる。何でもアリな世界。これだけでも十分楽しめます。第二のテーマは「父と娘」。親子愛。これも分かりやすいですね。第三のテーマ、第四のテーマはもっと深いところにあると思いますが・・・特に思いつかないので、考えるの辞めました。思いついたら追記します。不条理オンパレードで楽しめました。 [映画館(字幕)] 8点(2011-01-15 15:35:05) |
14. スペル
《ネタバレ》 「死霊のはらわた」好きな人のために作ったんじゃないか?ってくらい、見ててニンマリしちゃうことがいくつかありました。お婆さんの存在自体がまずそうだし、霊媒師の弟子みたいな男性にラミアが乗り移った時の空中浮遊っぷりもまさに!でした。ぶっちぎりの不条理オンパレードで、血肉は控え目だけど、とっても楽しかったです。主役の女優さんの眉毛が太くてブス可愛いかったのも高得点。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-03 23:48:16) |
15. リトル・ダンサー
《ネタバレ》 前半は淡々と感じたけど、後半は感動の応酬で、事あるごとに涙しながら見ました。父親の設定が凄く良くて。兄ちゃんも良いし、オカマな友達もいい。幼馴染っぽい女の子とはどうなったのかが、心残りです。 [DVD(字幕)] 8点(2010-06-22 19:07:33) |
16. 東京ゴッドファーザーズ
《ネタバレ》 あ~、畜生め。あのすっとこどっこい3人組の野郎。感動しちゃったじゃねえか。特出した派手さは無く、さっぱりしてるけど、余韻が心地いい。8点献上だ。 [DVD(邦画)] 8点(2010-04-30 17:24:58) |
17. サマーウォーズ
《ネタバレ》 MP3を例に挙げると、昔は、パソコンの知識をある程度持っている、いわゆるオタクな匂いのする人達しか知らない代物たったけど、今では、外に音楽を持ち歩いている人には当たり前のように普及しています。音楽界の商業としても成立してます。この映画では、OZという仮想空間が人々の生活に密着し、浸透しています。今で言うとmixi・Twitter・セカンドライフのようなSNS、何でも支払いできる携帯電話・スイカ、免許証のICチップの中の個人情報などでしょうか。最初はMP3のように、ある一部のコミュニティ内だけの代物だったとしても、時代の流れに切磋琢磨され角が無くなり、本当の輝きが見えた途端、瞬く間に全世界に浸透していきます。最近のアップル社の革新さのように、急速に。OZの世界観は、そう遠くない未来のように感じさせます。そしてその未来に対する警鐘が、この映画のテーマとして前面に出ています。でも、そんな便利そうなOZに対して正反対なポジションにいるおばあちゃんの存在が、強く心に残る映画でした。いくら最先端な技術にどっぷり浸かっていても、人として忘れてはならないもの、無くしてはならないものがあるんだよ、っていうこと。おばあちゃんのネットワークの多さ、そして太さは、伊達じゃない。そう簡単に誰でも気軽に作れるもんじゃない。そんな素敵なおばあちゃんの背中を見て育ってきた家族たちが、いざ仮想空間の中でピンチを迎えた時、見ず知らずの人達が協力してくれるんですよ。ちゃんと引き継がれたんですね。ちょっとしか面識の無い健二にでさえ、おばあちゃんの心がしっかりと引き継がれていましたね。結局、バーチャルでもリアルでも、人の心が伝わる伝わらないって部分は、同じってことなんですね。いつの間にか自分もおばあちゃんの家族の一員になったかのような錯覚がありました。清々しさが残る2時間でした。 [DVD(邦画)] 8点(2010-04-23 02:58:14)(良:3票) |
18. シムソンズ
《ネタバレ》 さほど期待しないで鑑賞したのですが・・・。いや~参りました。これが、意外と感動しちゃうんです。結構泣けちゃいました。作品全体がほのぼのとした空気に包まれていて、カーリングについて無知な私でも、楽しめる映画でした。そしてどこか、ノスタルジックな気持ちにさせてくれました。この絶妙なサジ加減で構成されてる、素朴な空気感は、インディーズの荒削りなロックバンドのように、未完成だからこその魅力みたいな部分があります。エンディングで流れるJAM初期の曲も、懐かしくて、さらにジ~ンとしちゃいました。 [DVD(邦画)] 8点(2010-03-30 20:10:06)(良:1票) |
19. ターミナル
《ネタバレ》 印象は薄いけど大作でちょくちょく目にするトム・ハンクス、彼の一人芝居を見ているかのようでした。徐々に素性が分かってきて、人柄の良さで周りから好かれる人物となっていくビクターを見ていて、心がほっこりしてきます。クスっと笑えるシーンもあり、感動とコメディのバランスが絶妙で、飽きずに楽しめました。 [DVD(字幕)] 8点(2010-01-05 19:21:51)(良:1票) |
20. キル・ビル Vol.2
《ネタバレ》 1作目を見てから6年の間が空いてしまい、ようやくこの2作目を鑑賞しました。はっきり言って1作目の内容を殆ど覚えていませんでしたが、それでも楽しめてしまったのがこの作品の凄い所。B級・サブカル・カルト・オタクなどの言葉を使うと、タランティーノの映画は称賛しやすいんだけど、それ以上に、本作からはタランティーノの映画に対する姿勢・潔さを感じました。静と動のメリハリを効かせてる展開もそうだけど、もう全てが架空の漫画の実写化のようでいて、そこにユマ・サーマンの素晴らしい体当たり演技も加わって、唯一無二な作品となっています。話は変わりますが、米HIPHOPグループのウータン・クランのRZAが音楽担当してるんですね。カンフーが好きだからその繋がりなんでしょうか。 [DVD(字幕)] 8点(2009-11-27 19:28:53) |