1. 太陽の帝国(1987)
(故)坂本多加雄氏の著書『スクリーンの中の戦争』に紹介されていたのをきっかけに、ようやく手にした作品。坂本教授を敬愛する自分としては、教授の解説を多聞に受けているのですが…3年ぶりにつけた満点評価です。「そりゃないだろ」と思う方は、前掲書をお読みください。本作が如何に丁寧に作りこまれたものであるか、ご理解戴けると思います。当時の英国・中国・日本・米国の4国の描かれ方が、誠に見事!!このような書き方は、レビューとしてふさわしくないでしょうが、拙い感想を述べるよりは(自分として)納得のいく表現方法です。 [DVD(字幕)] 10点(2006-12-13 22:00:44) |
2. 時計じかけのオレンジ
「ぶっ裂け」ない。。。コメントしきれない。。。10点か0点か迷ったところ,この結論。 10点(2003-12-19 09:31:01)(良:1票) |
3. 恋人たちのアパルトマン
決してカッコよくはなく,むしろドン臭いが,この映画の「切なさ」はたまらない。何度観てもやっぱり好き。ファンファンはソフィー・マルソーほどの大女優でなくともOK,でもアレクサンドルはヴァンサン・ペレーズのあのキショさ加減が良いんだよね~。アメリの不思議ちゃんぶりは腹立たしいが,ファンファンの異常ぶりには感心する。これってB級映画?大好きだから何でもいい。どうにでも言ってくだされ,という感じ。 10点(2003-11-30 21:49:32)(良:1票) |
4. タイタニック(1997)
映画館で母と観て,中盤あたりからひとりですすり泣いてしまった。母は「若いのねぇ」とあっさり。ジャックとローズが手を取って踊り狂っているところ・煌びやかな船内にレオが立っているラストの回想風のシーンは,何度観ても良い。ただ,この点数はあくまでも「初見」の評価ということで。 10点(2003-11-14 13:54:09) |
5. イル・ポスティーノ
初回は色の美しさに,2回目は登場人物に,3回目は映画の背景に…と,観る度に注目するべき視点が広がっていく。ユッタリと見せる中での激しさ・強さがカッコいい。舞台のプロチダ島には是非行ってみたい! 10点(2003-11-04 22:32:48) |
6. フェイク
男のロマンが切なく,カッコいい。ジョニー・デップが作り出す表情の細やかさにうなり,アル・パチーノの身体全体から醸し出されるやるせなさに,胸を締め付けられる。衣装も良い。アル・パチーノの部屋着(ジャージ?)にも注目!何度観ても飽きないほど大好きな作品。 10点(2003-11-04 18:43:01) |
7. シャイン
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」は,この作品のサントラで何十回と聴いた。デヴィッド・ヘルフゴットの生演奏も聴きに行った。彼の生涯を思うとき,心と身体が遊離するような不思議な感覚におそわれる。この映画,本当に好きだわ。最高! 10点(2003-11-04 08:07:45)(良:1票) |
8. スパイ・ゲーム(2001)
いや~,これは良かったですよ。この際,ストーリー性に免じてディティールに云々…ってのは敢えてやめておきます。こんなカッコ良さってありますか?!「ありがとう!」って,率直に思ってしまいますね。人間が理性に覆い尽くされてしまわぬのと同時に,このフィルムが評価されるのを切に願うばかりです。。。 [DVD(字幕)] 9点(2005-04-19 23:12:50) |
9. 太陽がいっぱい
リメイク版も好きですが、やはり本家はすばらしいと思います。アラン・ドロンのあの瞳!美しすぎますね。線の細さもたまりません。「太陽がいっぱいだね」とは、まさに名台詞です。うっとり。 [DVD(字幕)] 9点(2003-12-29 20:26:29) |
10. 告発
「刑務所もの」で最も好きな映画。観ているうちに皮膚が敏感になり,痛くなってくる。これはスゴイ! 9点(2003-12-21 00:00:19) |
11. アマデウス
3回観た。巧妙なシナリオに感心した作品。サリエリに共感するなんてまだまだ早い自分。 9点(2003-12-15 19:13:54) |
12. エデンの東(1955)
本作『エデンの東』を,そしてジェームズ・ディーンをこんなにも愛している方々が居ることを知ってものすごくうれしい。豆の苗を植えた畑を走り回るキャル,誕生祝を受け取られずに荒れ狂うキャル… 目に焼きついて離れないよ。 [ビデオ(字幕)] 9点(2003-11-27 13:42:44) |
13. セブン
怖い話だと聞いていたので長い間観るのを避けていたが,もっと早く観れば良かったと後悔した。こんな素晴らしい作品だったとは!こういうサスペンスを思い付く頭が羨ましい。ケビン・スペイシーはすごいな~。犯人役での役得ってこういうことかと思った。 9点(2003-11-26 12:55:50) |
14. ラストエンペラー
10年程前に衛星放送で放映された『最後の皇帝溥儀』(中国電視劇制作中心)という幻の(?)作品 ― たしか第二十四話くらいまであったかと思われる。弟の溥傑氏も制作に携わっていた!(どなたかご存知ありませんか?) ― に深く感銘を受け,本作品を観た。溥儀の「人」としての人生はいつから始まったんだろう。切ない。この作品の冒頭がまた非常に良いと思う。 9点(2003-11-24 22:25:33) |
15. ビューティフル・マインド
卓越した才能を持つ人間を題材にした映画が好きなので,すかさずチェックした。良かった!学生寮から机を落とすシーンはスッキリした(が,あれも幻覚・妄想?)。途中,観るのが辛くなるほどの場面も多々あったが,その分ラストで感動できたのかも知れない。 9点(2003-11-08 21:23:52) |
16. 髪結いの亭主
主人公が少年時代に父親から言われた言葉を反芻するところが大好き。「物でも人でも,強く望めば必ず手に入る。失敗するのは望み方が弱かったからだ。夢はいつか叶う」… こんな感じだったかな。視角・嗅覚・聴覚・触覚に訴えてくる作品だから,強烈な印象なんだろう。ラスト,妻の行動には共感できる。 9点(2003-11-06 13:14:43) |
17. ファイト・クラブ
結末がわかっていても,何度観ても飽きない。飛行機に乗るときには,必ず「安全のしおり」を見てこの作品を思い出し,一人でにやけてしまう。ブラッド・ピットの衣装,カッコいい!甘っちょろい自分を撃ち抜きたくなったときに喝を入れるにもって来い!の作品。病んでるな~。 9点(2003-11-06 13:01:55) |
18. フェノミナン
ジョン・トラボルタをますます好きになった作品。日常生活でも,異質な者・事物との交流には多大なエネルギーが必要で,怒鳴ったり落胆したり失望したりと忙しい。そんな中でも分かり合える人間や世界との出会いは,かけがえの無いものに思える。サントラもかなり良い出来だと思う。 9点(2003-11-05 15:27:53) |
19. 太陽と月に背いて
レオ(ランボオ)の鋭い目つきと早足でぐんぐん歩く姿が,天才特有?の傍若無人さを表しているようで,ホント巧い!ロマーヌ・ボーランジェの裸体(とくに後姿)は芸術的でうっとり~。ランボオの『地獄の季節』“見切物”が好き。 9点(2003-11-05 13:55:05) |
20. 地獄の黙示録 特別完全版
「死と再生」とはよく耳にする言葉だけれど、この映画で表現されたものほど強烈なそれを私はかつて知らない。終わりが無いことにはどうにもならない。戦争であれ、帝国であれ、生であれ、永遠など有り得ない。反復と永遠とは違う。そのためにも、ラストシーンは変えるべきではなかったのではないか。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-26 09:15:53) |