1. ティム・バートンのコープスブライド
久々に胸がいっぱいになって、心から満足する映画を見たという感じです。映像がとにかく美しい。相変わらず魅力的なキャラデザインに完璧に合ったこれまたキャラの濃い俳優の声!完璧に入り込んでしまいました。死んでしまえば皆同じ骨、だけど何か大切なものが、最後に私にも残ればいいなー。 [映画館(字幕)] 10点(2005-10-31 05:31:55) |
2. パルプ・フィクション
《ネタバレ》 これ、10歳くらいの時に父親と見ていた記憶があるんです。映画なんてそう興味なかった時代なのですが、あのユマとトラボルタのダンスシーンとユマが泡吹いて瀕死のシーンがずーーーっと鮮明に記憶に残っているんです。映画に興味が出てから改めて見て、よく父親は年端もいかぬ娘にこんな犯罪オンパレード映画見せていたなと思うのですが、あのスカしたワルのやり取りや、聖書の説教、レストランでの強盗、ダンス、最後につながるストーリー、かっこいい音楽・・・・まだ正しいことや悪いことの区別もよくわからない時に見たからか、とても衝撃的でかなり引き込まれて見ていたと思います。そのせいか今はギャング映画や暴力犯罪サスペンス映画がとても好きなアングラ女になりました。今見ても、この映画は新鮮に感じることができます。それだけ少女の私に衝撃を与えたカッコイイ映画ってことです。あのダサイパジャマ着て血まみれの車の洗車に付き合わされてた人が、こんな映画作ってたなんて当時は知る由もなかったですが。 10点(2004-10-26 02:20:00) |
3. 時計じかけのオレンジ
悪趣味で鮮烈な映画、全てにおいて新鋭。今見ても褪せない演出なのは、いまだに人間から暴力が離れられないものだからなのだと思う。語りつくされているとは思いますがクラシック音楽がこんなに狂気を引き立てるとは思いもしなかった。 10点(2004-09-23 23:47:26) |
4. 風の谷のナウシカ
小さい頃はただただその世界観に夢中になりましたが、成長してからまた見てみると改めて、感動する。私の核を作った映画です。 10点(2004-09-19 07:01:56) |
5. リトル・ダンサー
《ネタバレ》 母親は死んでしまい、家にはボケたばあちゃん、父と兄はスト中、大荒れ。荒んだ家族の状況や社会背景、そんな中で育ち押しつぶされそうな少年の有り余る若さや不条理をぶちまけるのはボクシングでもサッカーでもなく、ダンスすることだった。青さゆえの燃えるような力、認められない事や、自分自身への怒り、道路で力いっぱいぐるぐる飛び回り千切れる程腕を広げ振り回しステップを踏むビリーの姿には本当に魅せられた。彼にとってのダンスの意味は自己の感情の「解放」だろう。そしてビリーのダンスを通してかわっていく家族のかたちも注目すべきところだ。通して流れるT-REXの曲はバレエとは不釣合いのように思えるが、ビリーの溢れる青さ、解放感を表現するのにはとても合っていた。ラストの大舞台で踊る成長したビリーの、あの大きな解放されし切った跳躍で完璧に泣いたのは言うまでもない。打ちのめされながらも夢へ進む少年の姿は本当に美しかった。 10点(2004-09-14 17:02:43) |
6. ステインボーイ
奇妙で地味なヒーロー、ステインボーイ。彼のできることはシミを作ること。それでも不気味な悪者(?)たちをやっつけられる。ありえない設定の登場人物たちには日常にひそむ恐怖や皮肉、教訓的なものが感じられてとても考えさせられます。バートンのあの世界観がとても好きです。署長がいい味です。確かバートンの絵本「オイスターボーイの憂鬱」にもステインボーイはちょっと登場します。 9点(2004-11-16 13:50:11) |
7. セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ
「ハリウッドに暴力もセックスもパクられた」アングラ映画の行く末はクリエイティブティの暴走。実にクレイジー!映画がもっと好きになった。 9点(2004-10-26 01:54:16) |
8. シングルス(1992)
ストーリーや映像等は特に何って事はないんだけど、なぜか好きで何度も見てしまう映画。粋な雰囲気や小ネタ、登場人物が愛しいです。グランジファッション、エディ・ヴェダーやクリス・コーネルももちろんのこと、mudhoneyのTシャツやなんかもツボでした。個人的にはこの映画のブリジット・フォンダが一番好きかも。 [DVD(字幕)] 9点(2004-10-20 15:05:42)(良:1票) |
9. 奇人たちの晩餐会
ばかのいいところって、嘘をつけないところなんだよね。無駄にはげましたりするんだよね。理由もなく人を嫌いになれないんだよね。 9点(2004-10-03 04:37:36) |
10. 女はみんな生きている
とても面白かった。飯の支度をしてアイロンをかけ夫や子供の世話を毎日、男の相手を毎日、カオスと化した日常の中、主婦と娼婦がタッグを組んで男達に反旗を翻す・・・というとただ生活を投げ出しただけのように思えるけど、充実した生活がしたい、人との繋がりが欲しいという女性の強い深い愛情の映画に思えた。ゆるゆるな息子とダメ夫、その母親、犯罪組織が絶妙に絡んでいき、非常に引き込まれるストーリー。「女の心情」もうまく描いていたと思う。下手に女性から共感を得ようと思っていない感じも良かった。家事にうとい父も「おもしろかった」と言ってました。 9点(2004-09-27 07:24:13) |
11. シャイニング(1980)
何度見ても、怖いというか不安を煽られる演出や音響にどきどきしてしまう。ニコルソンが徐々におかしくなっていく姿は本当に怖い。奥さんも怖い。 9点(2004-09-16 04:29:32) |
12. CUBE
似たようなスタイルの映画がもし作られたら安っぽくなるんだろうな的オンリーワンな作品、衝撃的過ぎ。 [映画館(字幕)] 9点(2004-09-16 04:18:13) |
13. マルホランド・ドライブ
一度見たときは意味のないようなシーンや、余計な登場人物が多すぎじゃんと思っていたけどよく考えると全部つながっているんですね。ネタバレを見てなるほどと思う部分が多かった。見る側にほとんどの解釈を委ね過ぎだとは思う。だけどこの映画の心理っていうのはひとりひとりの持つ感情なんじゃないかな。違うだろうか。現実と妄想、切ない感情、誰にでもある感情。だから見るたびに全く違うイメージを与えてくれる。そのときの自分の感情のように。違うだろうか。違うかもしれない。 9点(2004-09-11 21:41:21) |
14. セブン
猟奇殺人、七つの大罪、ブラッド・ピット、犯人はケビン・スペイシー、これだけ十分な素材でつまらん映画が作れるわけない。暗い映像、雨、冷たい街で起こった猟奇殺人、わけありの刑事、犯人に徐々に近づいていく過程は飽きさせない絶妙なテンポがあって本当にドキドキする。ラストの後味の悪さの衝撃といい、サイコサスペンス映画の中でも傑作だと思います。 9点(2004-07-01 06:05:50) |
15. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
誰がなんと言おうと私はヘドウィグの味方よ!!!!! 9点(2004-07-01 05:52:54) |
16. プライベート・ライアン
ストーリーは「一人の兵士を助けに行く」というわかりやすいものなんだけど、あの冒頭のノルマンディー上陸の戦闘シーンでかなり入り込めた。私は戦争の悲惨さもわからんし生きるか死ぬかの体験もしたことはないが、あの映像は本当に凄まじくてぼろぼろ泣いた。たった一人の2等兵を救うために激戦地を通り抜けてって一人、また一人と死んでってラストはだいたい想像ついた。 9点(2004-07-01 05:50:19) |
17. 天空の城ラピュタ
小さい頃から何十回と見てきましたがいまだ飽きません。 9点(2004-06-23 15:11:59) |
18. 誰も知らない(2004)
子供の演技が自然で、途中から映画を見てる感じがしませんでした。だから同時にすごく胸が痛くなった。子供を置き去りにするという題材がショッキングなだけに、そのショッキングさだけを浮き彫りに描かなかったことで、無邪気に遊ぶ姿すら、この子たちが世に取り残されていくように見えた。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-28 15:38:39)(良:1票) |
19. デスペラード
ストーリーの破綻具合とかすぐ死ぬブシェミとタランティーノとか過剰なガンアクションとか、意味分からんけどなんか大好き!これを見てからメキシコに憧れを抱きはじめた。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-13 17:38:25) |
20. ファストフード・ファストウーマン
それぞれの人でバラバラに始まったストーリーがいつしか重なり合っていく。ニューヨークという町は狭いのでしょうか。ベラの憎めない性格が私はなんだか好き。他愛もない会話や映画の雰囲気も好き。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-13 17:35:37) |