1. ゆれる
《ネタバレ》 すごく良かったです。「これ!」という結論があるようにも取れるし、ないようにも取れる。先が読めるようで、読めなかったりもする。人の感情というものをとても巧く捕らえていらっしゃるな、と感じました。人間とは、自身を凌駕する感情を理解できるときもあるし、理解できないときもある。感情から生まれる衝動を抑えられるときも抑えられないときもある。そういうことを考えさせてくれるような、思い起こさせてくれるような、行間がある、観るものにそういうすき間を与えてくれる素敵な映画でした。香川照之さんの演技の素晴らしさには感動しました。 [映画館(邦画)] 9点(2006-08-11 00:27:23) |
2. 嫌われ松子の一生
《ネタバレ》 純粋に、よかったです。映画の流れも、彼女の転落人生よりも、万人が共感でき得る松子の愛を求める心情に重きが置かれていて、入り込みやすいと感じました。映像的には、初めの同棲相手が自殺する前のシーンで、彼の足の絆創膏(だったと思う)がふとした瞬間に松子の視界に入ってくるのですが、後に少し生々しいような彼の死の瞬間の象徴的な存在として再登場したりして、そこに「おおっ」と思ってしまいました。日常のふとした動きをドラマの中にうまく取り入れているのがすごい!と感じました。音楽も印象に残りやすく、入り込みやすい作品でした。 [映画館(邦画)] 9点(2006-06-29 22:33:29) |
3. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
原作読んでない方は理解に苦しむんじゃないの?的な急な展開は、やはりあの原作の長さからして必然の副作用なのでしょうか。それでもやっぱり、とりあげるべきポイントはきちんとまとめているし、映像化の面では◎ではないかな、と思います。 [映画館(字幕)] 6点(2006-02-20 21:05:09) |
4. アビエイター
《ネタバレ》 最後が、素晴らしいです。決してハッピーエンドでも、後味の悪いエンディングでもなく、一部がハッピーでもすべてがハッピーなわけではないという(むしろ問題大有りでしたが)、人生らしさがうまく捕らえられている様に感じました。でも、ハワードが、キャサリン・ヘップバーンのことをすごく愛していたのが伝わってきて、切なかった…「うるさい操縦席でも君の声は聞こえた」とハワードが言っていたシーンなんて、切なすぎでした。でも、とにかくレオが上手だし、この作品で評価もとても高かったので、レオの長いファンのひとりとしては、感無量の作品でした。 [映画館(字幕)] 9点(2005-05-23 17:27:01) |
5. エターナル・サンシャイン
《ネタバレ》 難しすぎないパズル的作品で、見ながらほどよく頭を使う感じがステキでした。話の流れとかも、とても好きな部類だったし、映像的にも、すごくきれいだったし、話もとてもよかったです。けど、記憶が消える、消えないの話のインパクトが強すぎて、肝心の主人公2人のその後の印象が薄かった気がするのですが。もうちょっとその後にも重きが置かれていたら、もっと感動のツボにはまれたかなぁ、と思いました。 [映画館(字幕)] 8点(2005-05-23 17:20:11) |
6. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 とてもよかったです。でも、結局出会わないでいたほうが(というより仲良くしないでいたほうが?)一番幸せだったなんて、皮肉すぎるし切なすぎる!しかも、彼女のいない毎日をその後エヴァンが生き続けるのかと思うと、悲しくて仕方ないです。それとも傷は残るけど案外平然と生きていくんでしょうか。とにかく本当に切ないハッピーエンドでした。 [映画館(字幕)] 8点(2005-05-23 17:10:30) |
7. いま、会いにゆきます
《ネタバレ》 原作も読んでしまうほどすごくこの映画を見るのを楽しみにして行ったのですが、期待をあまりうらぎられず、見た後とてもきもちがよかったです。自分の寿命がたとえ短いものだとしても、愛する人といっしょにいることを選んだ澪は、すごく強いな、と思いました。あと、最後の佑司の誕生日のシーンで、バースデーケーキが目に入り、「ママより」と書かれていて、そのケーキの横で背比べしている巧と佑司を、澪が笑ってみているような気がして見ている私まですごく幸せな気持ちになれた瞬間に、オレンジレンジの曲とともにエンドロールで、本当に涙が決壊したダムのようにでてきました。本当にいい映画でした! 9点(2004-12-03 02:17:38)(笑:1票) |
8. ロスト・イン・トランスレーション
アカデミー賞にもいくつかノミネートされちゃったし、ソフィアコッポラだし、ということで、私の期待が大きかったのかしら、とおもうんですが、意外と面白くない。いや、途中何箇所か笑えるところもあるし、別にどこがダメっていうのじゃないはずなんですけど、なんかだめ。雰囲気とかはうまく見せれていると思うけれど、やっぱりだめ。日本人役の方々、だめすぎる。なぜかこう、彼らのカメラへの意識を感じ取ってしまったのは私だけでしょうか。日本が舞台だったから、観客の私も変に感情移入しすぎなんでしょうか。でも、なんかだめだった。 4点(2004-11-30 21:06:39) |
9. あなたにも書ける恋愛小説
最初の部分でテンポの悪さが目立ちました。小説の中と現実、その行き来が前半部分ではスムーズでないし、正直睡魔との闘いかも知れません…でも、ハリウッド映画にはよくある感じのラブコメで、よかったです。でもやはり、ヒットするラブコメとは何か違うんだよね~、と当たり障りのなさに退屈してしまうかもしれないです。それほど大笑いできる部分もなかったし、可もなく不可もなく楽しめる作品でした。 5点(2004-10-08 20:26:44) |
10. ル・ディヴォース~パリに恋して~
《ネタバレ》 ケイト・ハドソンが好きで見ました。テンポもなかなかよくて、話も後味がなかなかいいので好きです。映画全体の雰囲気もとても印象に残ります。ナオミ・ワッツ演じる姉が自殺未遂の後からはしっかり前向きになっていくのがとても伝わってきて、つらいことからの再生をうまく描いていると思ったし、なかなかお勧めです。 7点(2004-10-08 20:20:10) |
11. A.I.
《ネタバレ》 悲しい!!見た後涙とまりませんでした、ほんとに。でも一緒に見てた母と姉はしらーっとしててびっくりしました。友達とかもつまんなかったっていう人がすごく多くて…でも私はほんと好きです。Artificial Intelligence に生まれてしまったのに人間が持つ感情の根本のはずの愛という感情だけは持ってしまうんですよね。愛しているから母の愛をもとめてしまう… 報われないけどすごく一途な愛で、なんてけなげなんだーーって思いました。その一途さはしょせんプログラミングされたA.I.だからこその一途さでもあるわけですが…でも!やっぱりすごく私はその愛に感動してしまった。でもかわいそうで何度も見たいとは思えない…ので9点献上です。 9点(2004-06-14 20:36:17) |
12. モンスターズ・インク
《ネタバレ》 すごい好きです!キャラクターがとにかくかわいい!!っていうかブー!!!がかわいすぎです。サリーとブーのあたたかいやりとりにすごく癒されます… CGもいやみなくすごいし。あと個人的には吹き替えがなかなか好きです。ちなみにこの映画最後のほうにニモさりげに出てますよね!もうニモっていうキャラがこのときいたのか~ってびっくりしました。 8点(2004-06-14 20:06:35) |
13. バニラ・スカイ
《ネタバレ》 なかなか好きです。でもあんまり多くの人には理解してもらえない好みなのかもって思いました。っていうか実は見たの結構前なんですが… 最後、ネコになって生まれ変わったときに…みたいなセリフがあったと思うんですけど、そのセリフがすごい好きでした。切ない…でも完全な終わりじゃない…みたいな。けど確かにトムはもっと崩れた顔になってもいいのでは!って思います。だって片側まだきれいじゃん!みたいな印象を受けたの覚えてますし。でもバニラスカイがきれいで印象にのこるきれいな映像がいっぱいあったし私は好きです。 8点(2004-06-14 01:23:31) |