1. カポーティ
それなりに見ごたえがありました。本物のトルーマン・カポーティを知らないのでどれほど似ているのかは分からないが、小説を完成させることと犯人への情との狭間で苦悩し矛盾した行動をとってしまう苦悩は分かったような気がする。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-01 00:10:55) |
2. フォーン・ブース
90分電話ボックスでの犯人とのやり取りだけを見せてしっかりとした物にしたというのは褒められてしかるべきだと思う。展開に引き込まれなかなか楽しめた。ただ、浮気しただの、どうのこうのという話題が90分続いたのにはうんざりした。その辺の所で変化があればもっと面白かったのに。 [DVD(字幕)] 6点(2007-04-30 23:27:20) |
3. ストロベリーショートケイクス
都会に住む孤独で寂しさを感じながら、何とかして自分の居場所や幸せを手にしようとあがく4人の女性のリアル。それぞれが皆何かに耐えていて、それがどうしようもない事を分かっていて、でも何とかしようとあがく彼女達は時として痛々しく見えるが同時に彼女達の懸命さ切なさにほろっとしてしまう。僕は秋代と塔子が印象的だった。セリフが少なく映像で描こうとする姿勢も気に入った。 [DVD(邦画)] 7点(2007-04-30 23:13:36) |
4. 亀は意外と速く泳ぐ
《ネタバレ》 ゆるーい感じのギャグの連続で、でも好きなタイプだったので十分楽しめた。なんでもない平凡な毎日でもふと視点を変えれば全然違ったものに見えるってこと。ラーメンのエピソードがお気に入り [映画館(字幕)] 7点(2007-04-30 14:11:17) |
5. 天国と地獄
始まるとすぐに引き込まれた。単にサスペンスとしてではなく、そこに権藤の葛藤や会社事情なんかが絡んでいてぶ厚くなっている。狭い空間でしか描かれないのにも関わらず、非常に緊迫してぐぐっと引き込まれた前半が特によかった。 [DVD(邦画)] 9点(2007-04-30 05:45:51) |
6. ベニスに死す
美しい映画だった。「美」という追い求めてきたものに、人生の最後に己自信は全てを否定され、醜くなってから出逢う。そして、かつて自分も「美」を持っていた。僕には挿入されていたグスタフとその妻、娘が3人で過ごしているシーンは美しいものに見えてしかたがなかった。グスタフはかつて自分が持っていて、そして失っていたことに初めて気付いたんではなかろうか。だからこそ、タジオにあれほど魅かれたのではないか?マーラーの音楽とビスコンティの映像に魅せられました。それにしても、この映画が分かる気がするのは、僕ももう老いてるのか?まだ、20代なんだけど。 [DVD(字幕)] 8点(2007-04-30 05:36:42) |
7. 道(1954)
名作と名高い作品ですが・・・、あまり好きになれなかった。ザンパノは嫌いだし、ジェルソミーナも少しうざい。 [DVD(字幕)] 5点(2007-04-30 05:19:54) |
8. 裏窓(1954)
もうひとつひねりが欲しかったなあといった感じ。物足りなさを感じた。でも、グレース・ケリーを見れたから許しちゃおう。 [DVD(字幕)] 6点(2007-04-30 04:41:57) |
9. サイコ(1960)
《ネタバレ》 なにが驚いたって、主人公の女性がちょうど真ん中ぐらいで死んじゃったことです。それにしても技術的なことはよく分からないが、この映画当時としては物凄いインパクトのある作品だったのだろうが、今見るとそうでもない。まあ、それなりに楽しめたけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2007-04-30 04:35:41) |
10. ゆれる
いや~ゆれる、ゆれる。見終わったあと、混乱し僕自身ゆれてました。主演二人の演技が素晴らしくぐいぐい引き込まれてしまった。今まで信じていたもの、そうあってほしいと願っていたもの、そんなものが本当は実に頼りない、脆いものだった気付きゆれていく・・・。兄弟の心理描写に主眼をおきながらもその周囲の人たちもしっかり描いているため、非常にしっかりした見ごたえのある作品になっている。西川美和監督注目です。 [映画館(邦画)] 9点(2007-04-30 04:30:10) |
11. 時をかける少女(2006)
いや~大好きです。欠点もあるし、キャラがいやと言う人もいるでしょう。でも夏空の下、元気に駆け回って、笑って、大切なものを失って泣いて、それでも、いや、だからこそ、また前向いて走れる。文句あるかい? [映画館(邦画)] 10点(2007-04-30 04:12:20) |
12. 嫌われ松子の一生
凄まじい人生だと思うし、一般的には不幸でどうしようもない人生なのだろうけど、松子のとっては幸せな人生だったのではないか?と思ってしまう。豊かな人生とそうでない人生の違いって何だ? [DVD(邦画)] 7点(2006-11-28 00:54:14) |
13. ブレイブストーリー
原作を読んでそれを説明してみました、という感じ。まず、「間」がない。何かのアクションとそれに対するリアクションとのあいだには「間」というものがあるが、この映画では「間」に対する配慮というものを感じることができなかった。「間」がなかったせいでものすごく平べったい感じに仕上がってしまった。また、ワタルの外側の世界に対する反応の乏しさに違和感を感じた。例えば、不思議なものを初めて見たときには驚きなり戸惑いなりの反応を示すものだと思うのだが、ワタルはそういった反応に乏しく何でもかんでも当たり前のもののような反応しかしないし、すごく淡白だ。人物がどういったものに対してどういった反応をするのかというのは、その人物がどのような人物なのかを理解するのにとても重要な部分である。この映画のワタルにはこういった反応に乏しくいったいどういうやつなのかがよく分からない。だから、感情移入もできない。ワタルの心の成長を描いているのに、どう変わったのかがセリフをきくまで解らないし、そのせいでせっかくのセリフが説明的なものとどうしても捉えてしまう。原作はいいし、アニメーション技術は素晴らしいと思うし、声優陣も悪くなかった。それだけに非常にもったいなく感じた。 [DVD(邦画)] 3点(2006-11-28 00:36:41) |
14. 雨あがる
悪くはないんだけども物足りない。爽やかさみたいなのはあるけどね。気になったのは伊兵衛、たよそれぞれに1箇所ずつあったモノローグの場面。あれいらないだろう。あそこで言っていることは言わずとも十分伝わってきていた。二人とも多弁ではないのですごく違和感があった蛇足でしかなかった。 [DVD(邦画)] 6点(2006-11-26 10:06:39) |
15. コアラ課長
もう訳が解らない(笑)終盤なんかもうメチャクチャ(終盤に限らずまともなところなんてあったか?)。あまりにの馬鹿馬鹿しさに笑ってしまうところもあったけれど、ついていけない(笑)。ある意味、製作者を尊敬する。 [DVD(邦画)] 3点(2006-11-26 09:56:26) |
16. タイヨウのうた
病気を抱えながらも懸命に生きる女の子の話だということで、お涙頂戴のありがちな映画かとおもっていたら、すごく気持ちのいい映画だった。薫は結局は死んでしまうのだけども見終わった後、さわやかですっきりした気分になれた。このさわやかさの本質にあるものは劇中で薫亡き後残された人たちの中にも残り続けているのだろうし製作者側のねらいそのものなんだろう(製作者の思い通りになったようでくやしいが)。この映画は病と闘うといった類のものではない。ここで病(XP)は限りある時間(特に、彼女の場合普通の人とは逆に夜のみ)と薫の儚くて今にも消えてしまいそうな部分を表すファクターに留めている。だからこそ、彼女が歌ったり、笑ったり、喜んだり、泣いたり、怒ったりしたところを特別なものとしてではなく普通のものとして捉えることができたし、青春そのものとして楽しく見ることができた。最後に、この映画はぎこちなさを含めてYUIなしでは存在しなかったでしょう。 [DVD(邦画)] 9点(2006-11-26 09:47:17)(良:1票) |
17. 蜘蛛巣城
《ネタバレ》 自分の欲のために身を滅ぼすお話。武時をそそのかす浅茅の怖いこと!武時夫婦は強欲に囚われて道に外れたことをして、最後はその報いを受けるのだけども、そのとばっちりを食らった人々側についての描写がなかったせいで、武時の罪の深さというものがイマイチ伝わってこなかった。そのせいか、武時は奥さんにそそのかされて身を滅ぼした可哀想な人に見えてきてしまった。ただ、思うのは蜘蛛巣城に関わる全ての人は武時と同じなのではないかと。武時は主君に背いたわけだが、映画のラストで武時を裏切った武士たちも自分かわいさに主君に背いたことになる。武時の次の城主は三木の息子という予言だったが、前城主の嫡男も生きているのでまた争いとそこで渦巻くであろう強欲の予感がする。前城主も主君を殺してたっけ。蜘蛛巣城という存在自体が強欲という蜘蛛の巣に絡め捕られる人間そのものを表しているのでは。 [DVD(邦画)] 6点(2006-11-26 08:49:26) |
18. プロデューサーズ(2005)
だめだ合わん。ギャグが全くと言っていいほど合わん。この映画少なくとも30分は短縮できただろう。いろいろな場面で引き伸ばしすぎ、さっさと先すすんでくれと何度思ったことか。そのせいか、見るのにすごく疲れた。いろんなとこで紹介されていたこの映画のあらすじ(最悪な作品を作ろうとしたらすごく評判がよくなってしまった)を読んでこの映画を見たのだが、僕としては評判がよくなった後どうなるのかが気になって見たのに、その部分が時間・内容共にたいしたことなくてかなりがっかりした。 [DVD(字幕)] 4点(2006-11-26 08:20:58) |
19. かもめ食堂
なんだろうねこれ。特に何か目立った事件が起こるわけでもないし、各人物のディテールがほとんど描かれてないため深みがない。でも、作品を覆うふわふわした感じ、ちょうどサチエがプールに浮かんでいるような感じに浸かって何か居心地がいい。この居心地のよさというのは食堂が持つ包容力そのものなのかもしれない。妙にくせになる作品でした。 [DVD(邦画)] 7点(2006-11-26 08:01:48) |
20. 魔女の宅急便(1989)
久しぶりに見て涙が出そうになった。女の子の成長物語だとぐらいにしか考えてなかったけれど、この作品めちゃくちゃやさしい。やさしすぎる。主題歌が「やさしさに包まれたなら」ということにおおいに納得した。キキは本当にたくさんのやさしさに包まれている。これは、僕ら自身も気づいてないだけでたくさんのやさしさに囲まれているんだよという監督の思いが聞こえてくるようだ。 [DVD(字幕)] 9点(2006-10-12 20:53:15) |