1. マングラー
《ネタバレ》 トビー・フーパーの中では「悪魔のいけにえ」に次ぐ怖さだと、自分的には評価が高い。冷蔵庫のエピソードとかテッド・レビンの人生に切れかけた哀愁のある演技とか、いろいろと味わい深い演出がちりばめられていて、雰囲気のあるホラーに仕上がっています。結構まじめに作られているホラー映画だと思います。惜しむらくはもう少し予算があって、いろいろと安っぽくならざるを得なかった部分が無かったら…、それが残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2008-08-11 15:46:53) |
2. スペース・トラッカー
宇宙の一匹狼のトラック野郎。アイデアはいいと思う。 四角豚がなかなか愛嬌のあるやつでいい。 こいつを煮たら豚の角煮だ…ごめんなさい。 キャプテンハーロックとかエヴァンゲリオンとか 日本のアニメ、マンガをよく見ているのが窺える。 日本でアニメ、マンガを実写映画化すると卑屈でつまらないものになってしまうのに 少林サッカーとか外国映画が そのエッセンスをうまく表現できているのは 皮肉で情けないことだ。 トラックをいつの間に修理したのかとか真空で葉巻を吸うなとか いろいろ突っ込みどころはあるけれど。 そんなことを考えるのが馬鹿らしくなるほど都合のいい展開で 楽しめる。 [ビデオ(吹替)] 7点(2006-11-04 00:15:33) |
3. ザ・チェイス
《ネタバレ》 「悪かったわねぇ。オペラ歌手の人質じゃなくて。」このセリフで笑った。 これは吹替えでないとおかしさが出ない。 近頃めずらしい吹替えのすばらしさがいい。 完璧だ。 話はくだらないありえない。 ずっと、パトカーと赤いBMWの追いかけっこ… というより、トロトロとパトと一緒にドライブといった風情。 派手なアクションもなく、肝心のカーチェイスも盛り上がらない。 しかし、不思議と退屈はしない。 BMWが壊れないところが低予算を感じさせて残念。 逃げてるほうのクルマこそ壊れないと。 低予算でくだらない話でも サービス精神で補えるというお手本のような映画。 [地上波(吹替)] 6点(2006-06-20 09:17:04) |
4. タイ・カップ
《ネタバレ》 エキセントリックで孤独な老人と若いスポーツライターの弥次喜多道中。 なかなかよかった。 近代野球の父といわれるカップ。 昔はカップ式なんていうグリップが太目のバットもあった。 「2割9分だ」「なぜ?」「72歳だからだ」 この会話がいい。男だね。 『フィールド・オブ・ドリームス』では嫌われ者だからさの一言で片付けられていたカップ。この映画はこの点で糞だ。愛がないネ。自分の嫌いな人間もどうしようもなく存在する。しかし、その人間が自分よりもいい人かもしれないという謙虚さがない。 まぁ、付き合いたくはないジジイだが…。 単なる批判だけでなく、この米野球史上の偉人を 愛情を持って、しかしいいことばかりも言わずに描いているところは好感が持てた。 自分勝手で、暴力的で、気に食わないと銃をぶっぱなすどうしようもないジイ様に付き合わされるスタンピー。しかし道中なんとなく友情も生まれ、お互いに認め合うようになっていく。この過程がなかなかにいいドラマでほろりとさせてくれる。 実際にはどんな人物だったのかそれは誰にもわからない。 しかし、批判のための批判みたいなくさすのが目的のようなお話ではつまらない。 映画はエンターテイメントだからだ。 嘘でもいいからいい話にするのがマナーってもんだ。 それから、昔風にカップと表記しているところもプラス評価。 [地上波(字幕)] 7点(2006-06-19 22:46:14) |
5. 俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル
このおばあちゃん見覚えがあると思ったら、『ブルー・ベルベット』に出てた人だ。 そんなことはともかく、えらいおもろかった。 何がって、アホくさいところ。 ショットがギュイイイイイーンと飛んでいくところなんか気持ちいい。 ゴルフにブルーカラー色を持ち込むとどうなるかというアイデアが面白い。 けんかの仕方もブルーカラーっぽいし、なかなか凝ってると思う。 あるいじめを扱った日本人が書いた日本の教育書に自営業者や農家、漁師をはっきりと ブルーカラーと規定していてブッタマゲたが、それに比べればセンスよくて上品な映画です。 [地上波(吹替)] 7点(2006-06-15 20:54:48) |
6. さまよう魂たち
《ネタバレ》 これは結構面白かった。 雑誌の映画評では軒並みこき下ろされていた。 それで劇場へは行かなかった。 しかし、これは面白かった。 雑誌の映画評論は2度と読まないと決心させてくれた映画。 これ以降、映画雑誌も映画評論も一切見ない読まない。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-15 20:45:23)(良:1票) |
7. コイサンマン、キョンシーアフリカへ行く
《ネタバレ》 古いビデオを整理していたらこれが出てきて、 ついついじっくりと鑑賞してしまった。 2度目になるとニカウさんにブルース・リーが乗り移って 大活躍するシーンなんかほほえましいだけで、 初め見たときほどは笑わなかった。 なんか、世界の千葉に変形途中であきらめてしまったような道士が 水虫治療で大蛇をゲットし、 ウンコしてるところを村人に見られてやけになって コブラを振り回してベルトにしてしまう。 スバラしいじゃないか!。 道教とアフリカの魔術とニカウさんの生活の知恵との三すくみの戦い。 馬鹿映画の割にはラストはまじめに生活の知恵のニカウさんの一人勝ち。 だからふざけた内容もそんなにイヤミにならない。 夕べ観ていて気づいたこと。 中島らもの『ガダラの豚』が下敷きにあるのではないのかと。 密教、魔術、手品、超能力といった異文化決戦に チープな面白さがにじみ出てそこにサスペンスとカルト問題などをからめた てんこ盛り集大成的なところが面白い。 なんかそれにインスパイヤされた企画なのではないだろうか。 それから字幕のふざけ具合もまじめにがんばってます。 字幕文字を久しぶりに見た。 それとも手書き風のフォント? まさか「タラー;」見たいなのは無いよなぁ。 ちょっと見慣れぬ書体ではあったけれども 手書きの字幕という点でも評価できる。 [地上波(字幕)] 5点(2006-06-15 08:58:33) |
8. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 多分、お母さんのおなかから出てゆくのが怖かったんだろう。 そう、社会に出るとき誰もが乗り越える道を海が閉ざしてしまった。 チャンスはあった。が、若さゆえの無鉄砲をするには成長しすぎていた。 トトは飛び出すことができた。それは失恋くらいでやけになれるほど若かったからだ。 船と劇場の爆破のシーンが重なる。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-12 20:14:38)(良:1票) |
9. ラットマン
日本でもテレビで有名になった方が主演です。 直訳すればねずみ男。ビビビ。しかしこいつは名作であります。 これほど体が弱そうなモンスターも珍しい。無理させちゃダメと心配しながら観てしまいます。 最後はみんな死んでしまうというのもあれですが、企画自体があれですのであまり目立ちません。 こういうあれで何な企画がもっとおおっぴらにできる世の中であってほしい。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-05-30 18:24:02) |
10. ヘルハザード/禁断の黙示録
H.P.ラブクラフトの原作を比較的忠実に映画化していると思います。 エヴァンゲリオンにこの映画にインスパイヤされた場面が出てきます。 冗漫な恐怖表現がラブクラフトの味ですから、基本的に映像表現にはなじまないのかも知れません。大体バイオハザードのパクリみたいな邦題で損をしている。 名作とまではいわないが普通に面白いホラーです。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-05-30 18:17:56) |
11. クォーズ 4つ子の遺伝子物語
《ネタバレ》 『ファンタスティック・フォー』(宇宙忍者ゴームズじゃなぜいけないのだろう。なじんだ邦題を勝手に変えないでほしい。ムッシュムラムラー!!!)みたいな話…というのはうそですが、こっちのが面白いのじゃないかという予感がする。あくまでも自分基準の話ではあるが…。みんなそれぞれに突出した異能力を持っている4人兄弟が世界征服を目指して本当にひっそりとつましく暮らしている。視覚、聴力に優れたもの、怪力の持ち主、セクシャルな能力に優れる妹、そして頭脳担当の長兄。兄弟で分業して世界征服するつもりらしい。頭脳担当の長兄はやたら頭がでかく、その頭に比して異常に小さい体では頭を支えられず車椅子でなおかつ頭もベルトで固定している。この造形がなかなか面白くていい。いかにも頭がよさそうにみえる。ところがこいつ、エロいことしか頭にない馬鹿そうなお兄ちゃんとおねえちゃんにあっさり言いくるめられて馬鹿丸出し。その頭は何のためにでかいんだ。あははは。馬鹿な展開でよいなあ。『悪魔のしたたり』にインスパイヤされたと思しき場面もなかなか笑わせてくれる。こんな馬鹿な映画なのにモザイクはいりまくり。ジャクリーン・ラヴェルの胸は大きすぎなくてなかなかよかった。#このレビューを書くためにまた借りてきました。恥ずかしかった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-05-03 12:29:04) |
12. チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁
これはちょっとチャイルドプレイの中では一番つまらんかった。 なんとなく、殺しの場面に緊張感がない。セルフパロディになってしまっていて、さらにそれがすべっていると感じてしまいつらかった。 ただ、ブギーマン、フレディ、ジェイソンの証拠品にはちょっと笑った。彼らは捕まったというギャグと考えていいの?。それとも未解決事件の遺留品?。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-03-27 01:22:56) |
13. デューン/スーパープレミアム 砂の惑星・特別篇
初めの紙芝居はどうも確信犯のような気がする。あの微妙なうまさというか下手さというかなんともいえない安物感がいい。解りやすくなった分リンチ的へんてこりん感は薄まってはいるがこちらはこちらなりに面白かった。 当時のパンフには宇宙船を宝飾デザイナーがデザインしたと書いていたと記憶しているが、とにかくSFらしくないというか科学のにおいを感じさせないメカデザインは面白いと思う。多分この世界には科学者はいない。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-17 23:48:18) |
14. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
小説や漫画などの原作が映画化されたときの複雑な心境はこの映画に限らず、原作のファンはみな経験していることだと思う。現状を見ると、監督にとっては原作は企画を通すための口実としか思っていないのではないかと疑ってしまう。つまり、その原作は当て馬でやりたいことはほかにあるということだ。こうして原作が浪費されていくことは悲しい。たとえ監督が原作にほれ込んでいる場合でも彼の頭の中の原作と自分の頭の中の原作とは違うものなのは当たり前のことでもうこれはどうしようもない。 なら黙っていればいいものをと思うがやっぱり一言。 人形つかい(「人形つかい」はハインラインの侵略SFで映画化もされているが映画は見ない方がいい)のエピソードを中心にしているのはいいのだが、草薙がなんかフガフガいってて情けない。原作の登場人物たちは健康的な考えの持ち主である意味プラグマティストだ。混沌としているのは背景でその中で現実的に生きるタフな奴ら、これが自分にとっては原作の魅力の重要な部分を占めている。 それからキャラクターの造形が原作と違いすぎる。原作のファンとしてはやはり絵柄ももう少し似せて欲しかった。原作の草薙は結構童顔で、マッチョであるが格闘家のようにしなやかである。映画のはビルダーのマッチョである。 とはいうものの独立した映画としてはいいと思う。面白いのである。しかし原作を思うとき悲しくなることも事実で…、どうしたものか…。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-03-16 09:26:25) |
15. キラー・スノーマン
ニンジンの使い方が間違っとる。けしからん雪ダルマだ。 チャイルドプレイ雪ダルマバージョン。 バカバカしさを狙ったのはいいのだがはじけ方が足りない。もっとニンジンを使えば名作になったかも。 [地上波(字幕)] 5点(2006-03-15 14:47:32) |
16. ワイルド・ワイルド・ウエスト
クモ型巨大ロボがいい味を出している。体はドラム缶、頭は鍋で腕はフライ返しとお玉のロボットが動いて話してもフィクションは許されるのだ。それでいいのだ。 途中だれるがそこそこには楽しめた。こういうのはメカはばかばかしいほどいいのだ。できればもっと馬鹿に徹して欲しかった。 <追加>DVD安売りしてたので買ってきた記念。 この話の時代背景が気になっていたのでこれを機に調べてみた。 1869年5月10日に大陸横断鉄道の開通の式典が行われたらしい。 式典で釘を打ったのは大統領ではなくて、リーランド・スタンフォード。 中国からの移民、ニトロ、ネイティブアメリカン、いろいろな時代背景を考えながら見るとさらに面白い。 これ元は1965年のアメリカのTVseriesだったんですね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-15 14:29:00) |
17. トゥームストーン
ドクとアープの友情がいい。ドクがひたすらカッコイイ。こういう映画にはカッコイイ以外に何も必要ない。西部劇というよりはガンマン映画。日本で言えば時代劇ではなく剣豪モノ、チャンバラ映画。 決してこういうのを安っぽいとは思わない、くだらないちっぽけな思想で捻じ曲げてしまうほうが卑しさが透けて見えてブサイクだ。 [地上波(字幕)] 8点(2006-03-15 14:18:21) |
18. シリアル・ママ
殺っちゃえお母さん!。どんどんやれー!!。 ルーベンス自分の人形買うな。 とかいい加減な気持ちで見ると面白い。 ラムチョップのチョップで人が死ぬ。なんて悲しい実話なんだろう。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-03-14 13:28:33) |
19. I love ペッカー
おばあちゃんの腹話術に泣いた。 おばあちゃんは正しい。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-14 13:19:07) |
20. ネクロノミカン
《ネタバレ》 ラブクラフトの役なら、コムズではなくてズバリ嶋田久作でしょう。 各話水準はクリアしていると思います。 最後、ユズナは期待通りの無茶をやってくれています。 「婦警さん 変な夫婦に だまされて 哀れ最後は 子づくりダルマ」 お粗末。 #ごめんなさい。真似してしまいました。もうしません。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 09:57:16) |