1. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 つい最近、仲里依紗主演の2010年版を観たばかりなのですが、 ストーリーは断然こっちの方が良かったと思います。 主人公の声役も一緒だったんでびっくりしましたが、本年いえばこれを実写で 観てみたかったかなぁ。もう感涙です。。 オリジナル版好きな方も十分楽しめます。 最後に一言。 真琴の最初の踏切の事故を止めた(時間を戻したのは).... 千昭だったんだろうな(そう思わせる演出が素晴らかった) [ブルーレイ(字幕)] 10点(2021-08-15 23:56:28) |
2. 96時間
明快なストーリー、魅せたい部分がはっきりしている非常にメリハリのきいた作品。 物語はテンポよく進みすぎるため一気に見れちゃいます。 リーアム扮する親父、愛娘のためなら何でもするムチャクチャっぷりで、事件に関係のない元同僚の奥さんをあっさっり撃つし、悪党に対してはとことん容赦ない。一切のためらいなく即殺するあたりが妙に気持ちよい。ほんと強ぇ~からこっちは俄然応援してしまう。ストレスなく気軽に観れる王道アクションです。 [DVD(字幕)] 8点(2020-09-25 13:42:36)(良:1票) |
3. ブレードランナー/ファイナル・カット
92年のディレクターズ・カットは劇場で観ましたが、こちらは初見。去年暮れに発売された待望の4枚組購入しちゃいました。デジタル処理のおかげか随分と細部まで綺麗になっていたのに驚嘆。 この作品にはかなり思い入れがあります。元来SF映画自体が大好きなジャンルなのですが、この作品はテーマもさることながら、ヴァンゲリスの重厚かつ繊細な音楽、設定細部まで拘った未来世界のどれをとっても素晴らしいですよね。リドリー・スコット御大のイマジネーションと巧みな演出が如何なく発揮され、そしてシド特有な美術センスが見事に融合。まさに至高のSF映画だと思ってます。 クオリティー高いCG全盛期の今と比べちゃ野暮ってもの。他のSFと違うのは、この作品には言い知れない「わび、さび」という点を感じられる事。そうした雰囲気を堪能できる唯一無二の作品です。 己は何なのか?希望或いは絶望か?自問自答し、心の葛藤に苛まれるデッカード。そしてルトガー・ハウアー演じる人類に反旗を翻した哀愁のレプリカント・ロイ・バッティの圧倒的な存在感。命の儚さ、尊さを教えてくれる、雨にうたれ静かに永眠する姿に感服しました。 「1回で十分だよ」とは言わないで下さいね。リピートすればするほど味わい深い名作。 [DVD(字幕)] 10点(2017-05-10 08:00:09)(良:1票) |
4. 第9地区
《ネタバレ》 この作品は「差別問題」を体裁にした社会派ドラマであると同時に寓話的なSF映画でもあると言える。何故なら、南アフリカが舞台というだけで隔離政策アパルトヘイトを連想させるのは当然だが、それが対人間ではなく異星人だからであり、馬鹿馬鹿しいくらいリアリティと独創性に溢れ、そして人間として普遍的なものを考えさせられたからである。 エイリアンが隔離されているゴミ溜めのようなバラックが混在するあの風景は、今尚残っている風景となんら変わらないだろう。このあたりの世界観は南アフリカで生まれた監督ならではの手腕なのでしょう。本題は、その地区へやってきたのが世界的大企業のエリート主人公、つまりは超富裕層である。彼が昇進したのは妻の父親のコネでないという自負であり、異星人を強制退去させる任を受け、徹底的に行う。その排除の方法は至って非人道的にうつる。異星人をエビ扱いしていたこの主人公も、自分がエビ化し始め、逆の立場になったから大変。追われる者の身、味方がいない孤独感を味わうのだ。特筆すべきは、そんな主人公と異星人との間に芽生えた信頼・友情関係だろう。当初は、自分の体さえ元通りに治療できればいいと考え、異星人の未知の文明に疑心暗鬼だった主人公。ひょっとしたらあの液体は「人類エビ化計画」の実行かと思ったくらい。そんな主人公が命がけで見送った最後のシーンはジーンときた。 [映画館(字幕)] 7点(2017-01-19 13:28:58) |
5. リミッツ・オブ・コントロール
アルチュール・ランボーの詩文。 そして依頼人の言葉。 物語冒頭のシーンで語られた事こそ ジム・ジャームッシュ監督が観客に送った最大級のメッセージだと悟りました。 それを踏まえた上で観ると、より一層この作品に対する印象は変わってきます。 これまでの監督作とは明かに違うものの、叙情的な風景を切り取る手腕は相変わらず上手いし、被写体の捉え方、フレーム内の収め方、そして音楽の使いどころは抜群のセンスである。 抽象的、感覚的な見方が苦手な方は退屈するかもしれませんが、 本作は直感で見るべき作品であるといえます。 終盤、厳重な要塞への侵入。カットの切り替わりのみでシーンはないものの、 相手「どうやって入り込んだ!?」殺し屋「想像力だ…」 殺す相手に放ったこの一言、かっこ良すぎてシビれました。 [DVD(字幕)] 7点(2015-09-17 18:12:47) |
6. 28週後...
《ネタバレ》 前作「28日後…」のファンで期待していた続編。 勿論、劇場で鑑賞しましたが、久かたぶりに鳥肌モノの恐怖を味わった気がします。 物語は、ある4人家族が辿る悲痛な運命を軸に描かれる。あまりに切なく、そして哀しかった・・・。愛する者を見捨てる覚悟、そして愛する者から襲われる絶望感、愛や情、そして人との繋がりといった人間が本来、大切にしなければならないモノ、それを重んじるあまりその全てが悲劇へと変わってゆく。こうあってほしいという希望を、一筋の光明でさえもかき消してしまう。あたかも観る側の神経を逆撫してくる。 臨場感も相まってか涙が止まらなかった。 物語はストイック且つ非常にシリアスです。その潔さは今のハリウッドでは製作できないでしょう。画の構成も撮り方もパワフルでこのジャンル特有の鋭さもある。過激な描写も多く、決して見やすいわけではないけど、凄惨な終末世界を巧く表現し、まさにどっぷり玄人好みの作品と言えます。 テーマはあくまで人間という点は、前作と同様。 あの「愛してる」と再会を果たしたシーンなど、深く考えさせられたし、夫は妻を見捨て、軍は民衆を見捨てたが、ジェレミー・レナ扮する一人の兵士は兄弟を助けるために 凄惨な死を遂げた。結末からは、姉と弟はどんな結果になっても協力しあって生きていくんだなという事も見えた。そういう意味での希望はあったかもしれない。 [映画館(字幕)] 9点(2014-10-24 08:05:48) |
7. ニンジャ・アサシン
残酷描写満載でR指定なのも頷ける。 物語が都合よくテンポよく進むので一気に鑑賞できちゃいます。 主演ピの体をはったアクションは素晴らしく、色んな武器を駆使したアクションの見せ場もよくねられており、とにかくカッコいい!見惚れてしまう!細かいことは気にせず存分に忍者アクションを楽しんでください、と言わんばかりのサービス精神で、真に男子向け作品といえる内容に仕上がってます。終盤のあの技は、北斗神拳のアノ奥義でしょうか?・・(笑 (追記) 久しぶりに再鑑賞。何度観てもアクションの完成度の高さに驚きつつ、やっぱり息抜きには持ってこいのエンターテイメントだと思いました。意外にレビュアー数が上がってないこともビックリ。観て損はないと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2014-05-29 09:44:56)(良:1票) |
8. クローバーフィールド/HAKAISHA
劇場の大音響・大スクリーンの中で観たかったというのが率直な感想。それくらい面白かった。 まず、主観&ハンディカムという点がこの手のジャンル映画を大いに盛り上げているのは言うまでもないが、計算し尽くされた絶妙な撮影構図とそれに卓越した映像センス、演出力が加わったからこそ成し得たものであるとだけ言っておこう。これほどまで臨場感あるパニック映画は過去観たことがない。 また、ストーリーも極明瞭で、終盤へ向け徐々にギアが上がっていくようなスピーディーな展開も秀逸。それ故、登場人物たちは一見飾りにみえるが、冒頭のパーティーや上書きされた思い出映像など冗長にならないよう散りばめ、登場人物にも感情移入できるから不思議だ。伏線の回収も見事。 観る前は、YouTubeを使った宣伝手法など話題性だけが突出した作品だろう高をくくっていたがこれは違いました。観客の心をうまく利用して成功している。流石はJJといったところか。 [DVD(字幕)] 7点(2014-05-24 08:29:34) |
9. 屋敷女
《ネタバレ》 ここまで容赦ない内容だとは思わなかった。寸分たがわぬ過激な描写でここまでやるか!って思うほど。またその際に挿入される効果音がメッチャ怖いし、殺人鬼役のベアトリス・ダルのキレっぷりも凄かった。物語冒頭の交通事故で凡そ犯人の動機は予想できてしまうんですが、終盤のゾンビー警官含めた殺し合いには意表を付かれました。全編、赤いトーンの照明なんかはD・アルジェントを意識されてるのかな。序盤の窓ガラスごしのシーンの陰影はある意味芸術的な怖さを醸し出していましたね。いやぁ~この救いのなさは最怖でした。 [DVD(字幕)] 8点(2014-05-15 23:01:28)(良:1票) |
10. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 ヴィゴの演技が素晴らしかった。特に、トムからジョーイに変わる瞬間の表情がたまらない。息子がフォガティを撃ち殺した後のあの表情も怖かった。 最後、家族の待つ自宅へ戻って食卓につくシーン、自分の過去を悔いて、愛する妻と家族と平凡に暮らすことを夢見た男の想い、本当の父親・夫の正体を知り、過去を清算し戻ってきた父親を待っていた家族の想い、深く考えさせられるとても印象深いラストシーンです。 【14/5/10再鑑賞】 [DVD(字幕)] 8点(2014-05-12 13:34:39) |
11. タイヨウのうた
哀しい物語であるけれど「生きる」ことの意味を考えさせられ前向きな気持ちになれる作品でした。YUIの自然な演技も作風にぴったり合っていて良かったし、やっぱり歌声が好きですね。 [DVD(邦画)] 8点(2014-05-12 13:29:27) |
12. リディック
何年かぶりに観返したのですが面白かった。 ヴィン・ディーゼルの役所以外すっかり覚えてなかったんだけども 新鮮な気持ちで鑑賞できた。妙に得した気分♪ こういうSF映画って自分にとっては好みなんですよね。 ストーリー二の次というか映像陶酔してしまう口でして・・・。 「砂の惑星」「フィフスエレメント」然り、業界評価も低く、興行的に大失敗した作品に 限ってツボにはまるという自分。俗にいう愛くるしい作品なんですよね。 この作品もそのひとつ。ディーゼルのこの作品に対する情熱はひしひしと 伝わってきたよ。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-15 09:30:42) |
13. ぼくのエリ/200歳の少女
《ネタバレ》 「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」や「小さな恋のメロディ」にような 思春期をむかえる子供の恋愛ドラマでもある同時に、哀しく切ない寓話でもあると思う。 雪国スウェーデンの田舎町の雰囲気もよく、叙情的な風景をまじえた監督の演出は素晴らしいの一言! とりわけオスカーとエリ、この主要2人の配役が何より素晴らしい! 一緒に過ごして行く中で変わりゆく心の変化を見事に体言しています。 ハッキリいえば非道徳的な筋書きであるにも関わらず、惹かれてしまうのは この物語のもつ一種の「危うさ」である。 エリの存在自体がオスカーにとっての未来を暗示し、 結末で描かれているシーンはすごく恐ろしいのですが、それと同時に みえる一筋の希望も垣間みえるラストが印象的でした。 [DVD(字幕)] 9点(2013-03-25 09:58:59) |
14. クローズZERO
単純に面白かった! 原作はちらっと読んだことがある程度で、特に各キャラクターへの思いいれがないので違和感が全くなかったからでもあるけど、山田孝之の悪っぷりもけっこうはまっていたのが好印象。小栗旬もいい役者ですね。 ちょっと脇役の扱いが雑な点もあると思うけど、それを上回るパワフルな演出で一気に観れる。色んなジャンルに手を出しすぎな三池監督は、こういう作風の方が上手いと思うけどな~。 [映画館(邦画)] 8点(2012-12-25 20:46:11) |
15. アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン
《ネタバレ》 まずこのキャスティング自体“明らかにファンの多い日本向け、もしくはアジア向け”。それで集客を稼ごうという魂胆が見え見えで嫌気を感じたんだけども、いかんせん監督がトラン・アン・ユンではないか。あの「青いパパイヤの香り」は素晴らしかった。きっとこの監督ならと信じいたけど、どうも“らしさ”がなく新しい試みをして失敗しちゃった感じ。三者三様の痛みを描き、キリストの受難を現代的に描いているが、痛みを直す能力も結局解明されておらず、あたかも神の力である。いくつかのエピソードを絡ませて終結を迎えるが、どうもしっくりこなかったのは個々のエピソードの焦点がぼやけているからだと認識した。それに、信仰心のない人がみても意味不明だし、そもそも宗教色が散漫な日本人が観ても理解し難いだけである。ただこの監督はやはり人物や自然の撮り方が巧い。「ノルウェイの森」に期待! [映画館(字幕)] 4点(2012-12-20 00:41:14) |
16. ヴァルハラ・ライジング
「ドライヴ」で注目されたニコラス・ウェンディング・レフンの初期作品という事で観てみた。 そこいらの二流監督が撮れば単なる低予算の意味不明なB級映画で終わってしまうような題材なのだが、この監督は違った。 北欧では、死者は聖なる山で生き続けるという民間信仰があり、この聖山信仰と、戦士の父オーディン、ヴァルキュリアとが結びつき、ヴァルハラのイメージが出来上がったと考えられているらしい。勇敢に聖地エルサレムを目指す戦士たちだが、既に彼らは死んでいて、彼らの魂が集う場所こそ最後のたどり着いた土地だったのかもしれない。ワン・アイはその使命を担うがごとく、名誉ある戦い、死を求めていたとも解釈できる。 そういう北欧神話をベースにはしているが、その描き方はストレートでいてかつ鮮烈な映像表現でみせている、その手腕、センスは素晴らしいの一言。 無駄なセリフや音を一切省き、淡々と映像でみせてゆく様は、不気味であるもののどこか惹き付けられる。物語の構成を章仕立てにしたのもある意味合っていたと思う。 最後に、ワン・アイを演じたミケルセンはかっこいい! [DVD(字幕)] 7点(2012-09-28 21:45:11)(良:1票) |
17. ハッピーフライト(2008)
いや~面白かった! 矢口監督らしい作品で期待通りの出来。 このくらいゆる~い演出がやっぱいいんじゃないかな? 窮屈過ぎず、かといって風呂敷を広げ過ぎても無い。 予定調和ではあるけれどそれが逆に良い。 個々の俳優陣もいい味だしてるし、友だちや家族で見る分には 充分なエンタメ作品でしょう。 旅行前の下準備に是非ご鑑賞を! [DVD(邦画)] 6点(2012-05-12 00:12:43) |
18. アバター(2009)
予告編を観ただけでなのに「この映画はくる」。「世界歴代興行記録」を塗り替える、思ったら予感的中!いや、本当に今まで予告編だけでスクリーンの隅々まで釘付けになった事も鳥肌が立つくらいた充分過ぎる高揚感と期待感をもらったことなど無かったものだから間違いないと思った。 そして待ちわびた公開初日。『最高!!!』この一言につきる。 3Dに対して色物的な先入観や不安がありましたが、 そんな懸念は吹っ飛びました。 アバターとなって自由にパンドラの世界を駆け巡るジェイクと 劇場でこの映画の世界にどっぷりはまっていく自分がシンクロ。 本当にその場にいるかのような疑似体験、折りしも自分がアバターとなって 映画の世界へはいったような気分になれます。この世界のパノラマ表現は凄いの一言。 そして個々の生物たちの躍動感は素晴らしい! ほろっと涙できるシーンもあり、とにかく感動がいっぱい詰まった映画。 まだの人は是非劇場で、そして可能な限り3Dで体験して欲しい。 この作品を基点に、今後映画の見方が変わること間違いない。 [映画館(字幕)] 10点(2012-05-06 00:12:03) |
19. ボーイズ・オン・ザ・ラン
原作と同様の感想を持ちました。 物語や登場人物たちは決してつまらなくは無い。かといって面白いかというとそうでも無い。主人公田西に共感できないのがノリきれない要因でもある。 何というか、コイツすげぇアホな奴と遠い第三者的な立場でしか見れないんですよね。どうにもこうにも惨めすぎ、もがけばもがく程どツボにはまってく人間。いるかもしてないけど自分の身近では見当たらずリアリティを感じない。漫画の延長に実写があるってだけで原作ファン以外を取り込もうとする意気込みは感じられないのもマイナス要因かな。 [DVD(邦画)] 2点(2012-05-03 22:54:23)(良:1票) |
20. ワン・ミス・コール
DVDのパッケージが一番インパクトあって本編より気味が悪いって どういう事!?力いれるとこ違うっしょ。これは無いだろ!と思ってたオリジナルの終盤でのオチ、意味不明さ加減まできっちりリメイクしなくとも良かったのにね。 [DVD(字幕)] 1点(2012-05-02 21:45:45) |