1. ペーパー・ムーン
女の子テイタムオニールの天才ぷりに感服するばかり。どうしたら子供が可愛らしくみえるかを自分でよく解っていてそれを表現までしている。ほんと詐欺や犯罪のロードムービーなのになのにそれがほのぼのしてる。名作。 [DVD(字幕)] 9点(2019-10-02 14:49:21) |
2. ジャッカルの日
ジャッカルの仕事人ぷりに思い入れしてしまった。自分がジャッカルになってるもん。なんとかドゴール殺らしてあげたかった。目的のためにはお世話になった人もためらいなくあっさり殺す人間性とか、用意周到ぶりに感じ入る。最近の小道具や所作が桁外れのCIAもの作品ばかり観てるとこれくらいの方が臨場感あって好ましい。1970年当時のフランスの風景がなんとも好ましくて、憧れの地であったのが実感できた。 [DVD(字幕)] 8点(2019-10-01 20:56:36) |
3. 仁義なき戦い 広島死闘篇
前作よりはストーリー性はでたけど、はっちゃけた清々しさは薄まった気がする。鉄砲玉の悲哀というのがテーマかなあ。梶芽衣子の薄幸な美しさ光る。 [DVD(邦画)] 7点(2018-05-15 15:54:01) |
4. 仁義なき戦い
なかなか面白かった。今は亡き名優たちの演技が非常に光る。というよりこれを観てないと彼らを語れないので鑑賞したのだけど。筋は荒いもののエネルギッシュな演出はいいなあ。当時に日本アカデミー賞があったら助演男優賞があったら確実に金子信雄が受賞してる。ちょっとグロの中にユーモアを添えているのが彼。 [DVD(邦画)] 7点(2018-05-15 10:39:40) |
5. マジンガーZ対デビルマン
ストーリ的には平坦だったのが物足りない。マジンガーZが主人公のために、デビルマンの活躍が少ないように気がするし、やっぱり超能力よりメカのが強いのかと思う展開も残念ではある。当時は両作が永井豪作品とは知らずに興奮していた子供心が懐かしいなあ。水木一郎の唄がやっぱり興奮をかき立てるというのは今なお実感する。マジンガーZ対バビル二世というのもみたいなあ。ドクターヘル対ヨミとか。 [インターネット(邦画)] 5点(2018-03-29 22:03:30)(良:1票) |
6. フレンチ・コネクション
ロケーションが良かった。今となっては懐かしさも感じた。現代のNY映像では考えられない猥雑な画。ポパイ刑事も良い意味で品がないんだよね。爽快感とかすっきり感の真逆。男臭さをたっぷり感じる作品。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-10-12 15:36:50) |
7. マッドマックス
有名なので見てみたけど、あんまり好みではなかった。悪い奴は誅殺されてしかるべき。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2016-06-27 21:04:12) |
8. キャリー(1976)
《ネタバレ》 初見。ああ、傑作だなあ。ストーリーというより、なによりキャリー役のシシーの表現演技となんといってもデパルマの演出の凄さ。冒頭のエッチなシーンで度肝抜かれてそのあと延々と続くヌルイシーンがクライマックスを際立たせる。エロ目線の画も抜群だしね。善意のかたまりで大好きな先生もよかれと思っているのが大裏目になってるしあっさりやられちゃってるし、一番の大元の腐れ女は生き残って食らわされてるし。面白いなあ。キリスト教に対するメタファーも面白かった。初見だったけど、中谷美紀は間違いなくこのシシーの表現は勉強してたなというのは良く判る。 [DVD(字幕)] 8点(2015-12-20 12:20:28) |
9. タワーリング・インフェルノ
面白かったあ。ハラハラして力入ったし。尺の割りに長さも感じさせない緊張感もあった。古くささがかえってこの現代でみると臨場感を与えてるって感じ。ポールニューマンスティーブマックウィンのヒーローぶりは実にカッコいいし、脇の人間模様も典型的ではあるものの良かった。日本でもタワーマンションが普通の光景になっているんでなんかお手軽な感情移入しちゃったなあ。9点つけます。でもボクはポセイドンには8点という評価が矛盾逆転しているのに大いに自己反省してる。 [ブルーレイ(吹替)] 9点(2015-12-19 18:29:32)(良:1票) |
10. アルカトラズからの脱出
《ネタバレ》 古い作品なんだけど緊張感がずっと続いている。クリントイーストウッドの演技は素晴らしい。過剰な演出が控えめでかえって緊張感を出したという感じかな。成功したかどうか?のカタルシスの場面さえ抑えられている。これでかえってドキュメンタリーぽさがでている。とにかく脱獄モノジャンルは面白いよね。脱獄したいという動機もちゃんとふってあるし。気になったのはバッツ。一番成功させてあげたかったのに。このあたりがせつなさの表現なのかな。 [DVD(字幕)] 8点(2015-11-20 12:17:06) |
11. オリエント急行殺人事件(1974)
《ネタバレ》 列車の質感が素晴らしくて。マホガニーの意匠がなんともいい味をだしている。人情味ある後味は心地良いものになった。大ネタもなかなかのものだったんだが、ポワロ氏の推理がちょっと出どころが強引で理詰め感に欠けているように思えた。 [DVD(字幕)] 6点(2015-07-04 16:57:38) |
12. 幸福の黄色いハンカチ
《ネタバレ》 久しぶりに鑑賞。何度か見てるけど、ストーリーは完ぺきに把握してるのに終盤は見入ってしまう。演出が優れているからだろう。内容はそんなに起伏はないけど、ラストの感動への布石をうまく引かれている。車中のシーンなんか健さんの無言のアップが延々続くのにこっちが健さんの心情読んで目が離せなくなる。こんな間の使い方は抜群に巧い。健さん主演だけど、武田桃井も主役さえ食ってしまう素晴らしい存在感を発揮してる。ラストのハンカチがはためくシーン。たくさん掲げた倍賞さんの心情とかそれを見た健さんの気持ちを思うと涙。青い空にバタバタ強風にはためいているのがまた良い。風もまた助演。桃井もラストにかけての表現や声質がいいんだよねえ。日本の日本らしい稀代の名作。 [地上波(邦画)] 9点(2014-11-29 07:52:20) |
13. ブラジルから来た少年
《ネタバレ》 30年経ってちょっと時代背景がもう違うので、感慨も違う。聞いたことのあるメンゲレやナチス追跡隊の題材が嬉しい。ちょっとテンポの悪さもあるけど、これも時代か。やっぱり演技がいいよねえ。メンゲレリーベルマンそして子役ヒトラーコピー。うまく人物の特徴を演じている。メンゲレの偏執的な、リーベルマンの知的さ、ヒトラーコピーのヒトラーらしさ。ちょっと感心した。 [DVD(字幕)] 7点(2014-11-07 12:29:41) |
14. 最後の猿の惑星
一応最後まで付き合ってみた。シーザーの立派な見識は理解できたけど、何故に人間が猿以下に墜ちたのか墜ちて行くのかの記述がなくて、大円団調の結末はこ御都合主義。4作目よりは多少テンポアップして緊張感もあったので、1点おまけ。 [DVD(字幕)] 5点(2014-09-17 13:14:32) |
15. 猿の惑星・征服
《ネタバレ》 20年ぶりに再見。駄作だったなあのみの記憶が残っている。さて。設定に無理がある。何十年かのほんの短期間での一般の猿の進歩が凄すぎる。シーザーの出現に関わらずに問題発生が当然に思えることが問題。もはや言語能力を持つシーザーの特異性を薄めている。奴隷解放問題を風刺したかったんだろうけど、ちょっと発想が乏しかった。犬猫絶滅のくだりは興味深い。 [DVD(邦画)] 4点(2014-09-16 16:18:30) |
16. 新・猿の惑星
《ネタバレ》 これはよくできている。シチュエーションを第一作の猿と人間を全く逆に置く感じは上手い。時代逆行案はちょっと強引だったけど、仕方なしか。ジーラの自分を囮にしてまで子供を守ろうとする母性は泣かせる。大オチの入れ替えネタも十分楽しめるし、ラストの、ママアの連呼の余韻が有った。良作だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2014-09-10 13:08:04) |
17. 続・猿の惑星
《ネタバレ》 ああ、地球なくなっちゃった。一気にストーリー進めちゃったなあ。今後続編がどんどんでてくると分かっていたのなら、いきなり終末にすることはせずにじっくりストーリー膨らませたんだろうけどね。で、しょぼい結末。核兵器を神と崇める、ここには風刺はあったんだろうけど、社会風刺をしたいばかりに無理やり核に結び付けちゃったのでトンデモ結末にしちゃった。ミュータントも全く強引だし。時代だったのかなあ。 [DVD(字幕)] 4点(2014-09-09 12:29:45) |
18. マラソン マン
《ネタバレ》 脚本としては破綻しているし、何ゆえにマラソンマン?でも、しっかり演出と演技はサスペンスしているので緊張感は十分あった。ゼルがダイヤの値踏みをしようとしてナチの戦犯とばれそうになるところが一番ドキドキしたというなんか変な感じ。ラストも哀愁感はあったけど、感だけだったなあ。こういった時代だったのかなあ。このわけのわからないストーリーに6点も。ひとえに演出のみ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-05 16:02:09) |
19. ゴッドファーザー
初鑑賞。尺の長さを感じさせないいい意味で緊張感がずっと持続してる演出だった。なんといってもマーロンブランドとアルパチーノの演技が素晴らしかった。特にマーロン。残念ながら、初鑑賞となると人物の名前と顔、人間関係をつかむのに脳がいっちゃって純粋に楽しむには難儀する。事実自分も何度も早戻しをしてた。名作です。敬意こめて満点。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-09-07 11:33:58) |
20. 時計じかけのオレンジ
これは・・・。偉大な作品としかいえないなあ。まず、セットの意匠が飛び抜けている。71年作とはとても信じられない。そして、堕ちていくアレックスの表現は心をぐっと引きつける。言葉で説明しにくいくらいの衝撃がある。暴力とセックス。人間の心の奥底にあるとても強い関心にグサッと触れている。天才ぷりが発揮されているなあ。傑作だと思う。でも2度目はない。そんな作品。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-04-15 13:26:16) |