1. 紀子の食卓
兎に角、登場人物のモノローグが止まらない。感情だけにとどまらず、動作までいちいち喋って説明するというのはかえって斬新である。何といっても、くしゃみをした登場人物に「くしゃみをした」というモノローグを被せるである。敢えてこのスタイルにしたのだろうが、個人的にはまったく“ない”作品だった。あまりのくどさに中盤から吐き気を覚え、もうやめてくれと願っても最後までそのスタイルが貫かれる、159分間の拷問のような作品でした。 [DVD(字幕)] 0点(2012-08-26 22:29:33) |
2. ダウト ~あるカトリック学校で~
1951年「欲望という名の電車」、1975年「カッコーの巣の上で」、1976年「ネットワーク」、2003年「ミスティック・リバー」と、主演にとどまらず助演級の俳優までもが全員神懸かり的な演技を披露している映画は希に存在するが、まだありました。 俳優陣の並々ならぬ演技に引き込まれているうちに、いつの間にか論じられている物語内容自体に引き込まれていた。特にエイミー・アダムスのあの真摯な瞳!引き込まれるかのよう。最後にある登場人物が呟くセリフと、その幕切れの素晴らしさには言うこともありません。 [DVD(字幕)] 8点(2012-07-22 02:05:43) |
3. 感染列島
人情と説教に偏りすぎた感染映画で、バランスの悪さ居心地の悪さを感じずにはいられない作品。邦画パニックって自象とドラマが分離したこんな作品しかない気が... 前半は物語・ビジュアルともに緊迫した雰囲気があっただけに残念。あと檀れいは「武士の一分」「美しい隣人」のような虐げられる役でこそ映えるのね。。 [DVD(字幕)] 4点(2012-07-22 01:54:43) |
4. 縞模様のパジャマの少年
何が凄いって、この映画、終盤に入るまで徹底して子供の目線で描いていること。ゆえに我らは、収容所の中で起こっていることが頭では理解できていても、最悪の想像まで至らない状態で観賞し続けるのである。これが、ラスト15分になってこれ以上無いくらいに効いてくる。ブランコ、パジャマ、パンといった小道具の使い方も完璧。「子供の視点から観たホロコースト」というテーマを、信じられないほど見事に、かつ衝撃的に描き切った紛れもない傑作である。 [DVD(字幕)] 9点(2012-02-16 00:59:39) |
5. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ただただ不器用で、決して怪物になることを望んだわけではない男が、完全に怪物になってしまった瞬間、大音量で流れるブラームス。石油を掘り当てた瞬間から、男の破滅は既に始まっていたということか。見せ場の数々に、偶然と必然の混じった絶妙なストーリー、ダニエル=デイ=ルイスのオールタイムベスト級の演技と、映画史に刻まれるべきラスト15分の“対決”。その尋常でない登場人物のエネルギーに触れた瞬間、我々はただただ「凄いものを観てしまった」と茫然とするしかない。 [DVD(字幕)] 9点(2011-12-18 01:36:58) |
6. 陰陽師
陰陽師の活躍するシーンが少なくて残念。 [ビデオ(字幕)] 4点(2010-09-21 21:25:15) |
7. オペラ座の怪人(2004)
《ネタバレ》 歌を歌いっぱなしというイメージは大抵のミュージカル映画に付きまとうが、これは最たるもの。もうやめてくれ、歌わないでくれと思わせるまでひたすらに歌いまくる。しかし、如何せんメインテーマが素晴らしく、またツボにハマるほど格好いいシーンもあるために嫌々ながら最後まで見せられてしまう。困った映画。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:22:27) |
8. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
前作のようなキャラのインパクトはないが「レインボーブリッジ封鎖できません!!」というシチュエーションだけでご飯三杯はいける [DVD(字幕)] 5点(2010-09-21 21:21:58) |
9. おと・な・り
「虹の女神」のノリのままの甘く上品なラブストーリー。ただし、あれをアラサーの男女がやるのはちょっときつい。 [映画館(字幕)] 6点(2010-09-21 21:20:29) |
10. 男たちの大和 YAMATO
《ネタバレ》 俳優は熱演してるし、邦画にしてはちゃんとお金掛けて戦闘シーンもしっかりしてるんだけど……テンションが変わらなすぎて次第にダレてくる。製作者のガチっぷりが伝わってくるので「ローレライ」「亡国のイージス」辺りとは一線を画しているように感じられるが、いかんせん真面目過ぎたか。難しいところである。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-21 21:16:16) |
11. オーロラの彼方へ
ハズレのないタイムスリップモノで、これも例に漏れず。親子の愛に心温まる。ただし、サスペンスモノだと「バタフライ・エフェクト」あたりの方がもっと判りやすくてのめり込めたかな。 [映画館(字幕)] 7点(2010-09-21 21:14:02) |
12. オールド・ボーイ(2003)
韓国の誇る最凶バイオレンス映画。唖然とするアクション、非情すぎる展開、狂った登場人物、全てが信じられないテンションで展開わけだが、相当に気も滅入る。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:13:34) |
13. ALWAYS 続・三丁目の夕日
茶川さんを話の中心に据えた二作目。前半は面白いのだが後半はやや間延び。なんかキャラでもってる気がする。 [DVD(邦画)] 6点(2010-09-21 21:12:51) |
14. ALWAYS 三丁目の夕日
みんないいっていうけど……いい映画です。たった二時間で、登場人物みんなに感情移入できるようになるなんて。 [映画館(邦画)] 8点(2010-09-21 21:12:29) |
15. 大いなる陰謀
面白いのだが、映画というより“トム様の、90分で分かる政治と戦争学”って感じ… [映画館(字幕)] 6点(2010-09-21 21:07:13) |
16. エレファント
徹底的に“日常”を描こうと試みた唯一無二の作品。我々が生きる日常の捉えようの無さ、虚無感が絶妙なタッチで表現されている。とは言ったものの、基本的には訳が分からない。とにかく凄いモノを観た、としか言いようのない怪作。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:05:45) |
17. エリン・ブロコビッチ
シングルマザーの強さを魅力的に描ききった名作。こりゃアカデミー主演女優賞だわ。個人と企業との闘いを軸としたストーリーも申し分なし。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-21 21:03:40) |
18. エボリューション
核となる怪物の進化の過程がユーモラスで興味深く、SFコメディとして上質な作品。 [地上波(吹替)] 7点(2010-09-21 21:02:27) |
19. エネミー・ライン
ジャージのスナイパーは格好いいのだが、いかんせん見せ場が地味すぎ。 [映画館(字幕)] 5点(2010-09-21 21:01:36) |
20. エターナル・サンシャイン
夢の持つ不安定さと、ラブロマンスの儚さが奇跡的に融合した名作。これこそ2000年代らしい新しい感覚。何度も見返したくなる。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-21 20:53:33) |