1. Wの悲劇
《ネタバレ》 世良公則の登場シーンからしてけっこう強引で、その後も突拍子もない展開も多いですが、よくいえば言えばわかりやすかったです。 特に薬師丸ひろ子のファンではなく、むしろアンチでしたが、改めて見るに彼女は輝いていますね。 今の時代もこういう手の届かない、会いに行けないスターを育ててほしいとしみじみ思いました。 肝心のストーリーについては少し物足りなさが残ります。 劇中の舞台に話を重ねているなら、その舞台同様にもうひと捻りあっても良かったのではないでしょうか。 また、安っぽいエピローグがあまりに蛇足。あの最後のシメの甘さに1点マイナスしました。 [DVD(邦画)] 6点(2017-09-18 13:28:44) |
2. ゴジラVSビオランテ
ゴジラシリーズにしては珍しくストーリーが思いのほかあるのですが、ゴジラ映画の基礎点が軒並み低いため相対的に評価が上がるという程度。 平成になっても市街地の特撮はこんな程度なのかとガッカリするレベルですし、エスパー設定はいらないように思いました。 良かった点は、異形なビオランテの姿。 見かけ倒しであまり強くなくハンディを背負ったゴジラをやっとこさっとこ退ける防波堤でしかなかったのですが、ゴジラの強さを際立たせるのに一役買っていたと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2014-07-06 17:59:23) |
3. サボテン・ブラザース
相手が本物であると気づくところまではとても面白かったので、これをもっと引っ張ってもらいたかったです。 相手が本物であると気づいた後は中途半端で内容が薄かったように思いました。 やはり彼らが普通に戦って勝てるわけないのだが、けっこう普通に勝っているところに面白みが薄まってしまいました。 ここはもう少し捻りが欲しかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2014-06-20 23:11:57) |
4. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版
《ネタバレ》 4時間近くの長さにもかかわらず画が素晴らしい。 特に若き時代には絵画であるかのように綺麗なシーンが散りばめられていました。 少女時代のデボラの初登場のカットでは、その透明感にヌードルスばりにドキリとさせられたほどです。 これほどの大作の場面一つ一つをゆったりとノンストップで堪能するには、平日ではとてもできません。 この作品を正月休みに選択したのは大正解でした。 個人的に本作のような時間軸を行ったり来たりする作品は好きなため、飽きずにみれたのも良かったです。 また、清掃車からの流れで思わせぶりに締めるあたりも心憎い。 作中、デ・ニーロが存在感を見せつつも、どこか大人しいキャラクターで終わりそうだっただけにラストの「笑み」がより印象に残りました。 今のところ、あの笑みは「やったぜ、えへへ♪」と解釈しています。やはりいい映画には毒のスパイスが欲しいので… それにしても何度も噛みしめたい作品ではありますが、次見るのは来年の正月になってしまいそうな気がします。 [DVD(字幕)] 9点(2014-01-03 11:05:10) |
5. AKIRA(1988)
原作を知らない人間ですが、今さら初めて見ても全く古さを感じませんでした。 個性的な作画といいSFの雰囲気作りといい非常にエネルギーを感じます。 やはり日本が世界に誇れるSFは結局アニメなのか…と思わざるをえません。 資金面の問題とかあるのでしょうが実写SFも何とか頑張ってほしいものです。 もちろん本作の実写化という自殺行為は望みません。 [DVD(邦画)] 7点(2013-12-31 14:56:26) |
6. いまを生きる
《ネタバレ》 個人的には、デリケートなお坊ちゃん学生が詩に目覚めるという設定がどうにもムズ痒くて入り込めませんでした。 よくある学園ドラマのように劇的な変化がおこるわけではないことから、ある意味現実的な内容かと思います。 このため話が思ったより落ち着いて展開していたのですが、終盤あんなことになったことに衝撃度が増しました。 反対にいえばちょっと唐突で違和感あり。かといってあの出来事がなければほとんどインパクトがなかったかもしれません。 この教師の主張はわかるのですが、作品としてはちょっと退屈でした。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-26 21:38:03) |
7. ダイ・ハード
あまりにも有名すぎるアクション映画のため、どうせベタな展開だろうと敬遠しており今になって初鑑賞です。 もちろんベタな展開ではありましたが、公開後25年経っているのにもかかわらず魅せられてしまいました。 敵役も含めたキャラクターの魅力、ノンストップのドキドキ展開など、徹底的に娯楽に仕立て上げており、テロとの戦闘シーンがかなりエグいにもかかわらず嫌味なく楽しめました。 [DVD(字幕)] 8点(2013-12-23 08:42:43) |
8. スタンド・バイ・ミー
《ネタバレ》 エピローグがすべてと言っても過言ではないと思いました。 道中これといった出来事が起こるわけではなく、これだけなら単なる青少年向け映画だと思います。 ところがラストわずか5分が作品全体の印象をガラリと変えました。これは30代40代になってから見るのが味わい深いかもしれません。 「エピローグ→エンディング」の流れは10回ほど繰り返し見てしまいました。 [DVD(字幕)] 7点(2013-12-22 19:58:01) |
9. デストラップ/死の罠
《ネタバレ》 うまく使えば後世に残る「どんでん返し映画」になるようなどんでん返しトリックを、ホント下手くそに使ってしまったように思えて悔やまれます。 出演者の容姿、会話、セットなどが典型的なアメリカホームドラマ風で冒頭から違和感ありありでしたが、これをストレートにオチに持ってきたほうがまだ良かったような…。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-22 19:57:13) |
10. エレファント・マン
見終えたあと、感動とも嫌悪感とも単純に言い表せない、心臓に重石を乗せられた感覚が続いています。 私が実際のところ彼を目の前にしたら蔑んだ態度はとりません。ただ、手を差し伸べることができるかどうか・・・傍観するのがせいぜいでしょう。 だから内容について賞賛することも批判することもありません。 しかしながら、これをモノクロで撮った監督のセンス、そして、胸糞悪くなるイジメの描写を入れた監督の度胸に感服せざるをえません。 [DVD(字幕)] 6点(2013-12-02 00:27:48)(良:1票) |
11. 裸の銃を持つ男
爆発力はありませんが、コメディとしては比較的安心してみられる無難な作品だと思います。 ベタでさり気ないおふざけと、ちょいちょい下ネタを交えてくるところに、志村けんのバカ殿さまを連想してしまいました。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-01 20:46:12) |
12. 未来世紀ブラジル
《ネタバレ》 難解と言われている面もあるようですが、大筋はけっこう単純な話なので、迷子にならず楽しめました。 近未来の情報管理機構の実態が古典的なお役所仕事というのは、皮肉が効いてて面白かったです。 最後の方になるにつれ展開がやや雑になってきた印象を受けましたが、ラストシーンで納得できました。 ハッピーエンドに仕上げてもしょうもない作品だと思いますので、おおむね納得です。 ここまで、こだわった映像を作り上げているのは凄いと思いますし、それでいて何となくB級臭がするのも凄い(大魔神?あたりで・・・^^;)。 ここまで好きに自分の世界観を表現できるなんて、この監督は幸せ者だな・・・と思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-08 22:38:40) |
13. レイジング・ブル
《ネタバレ》 いやはやインパクトある作品。 観るものに媚びることを知らない武骨な雰囲気と、ボクシングの世界がマッチしていました。 白黒映像にしたのはセンス抜群だと思います。 はっきり言って大衆受けするとはとても思えません。 現に前半は退屈でした。 印象が変わったのは、下手な八百長で負けた主人公がピーピー泣くところ・・・妙に愛着が沸いてしまいました。 特筆は、やはり王座陥落シーン。 各試合がスピーディなだけに、そこのストップモーションが際立ち、ホラー映画以上にぞくっとしました。 ここをピークとして、随所にデ・ニーロならではの印象的な演技がちりばめられており、これらがダイジェスト的に使われてるのが勿体無いくらいでした。 好き嫌いは別として、こんな俳優が出てきたら嫌でも注目してしまいます。 こういった作品もあれば、ロッキーのような作品もある。いや~映画って本当にいいものですね。 [DVD(字幕)] 8点(2011-06-08 22:31:06) |
14. 追いつめられて(1987)
《ネタバレ》 全てにおいて中途半端な印象でした。 ラブ・ストーリーでもないのにやたら多い前半のラブ・シーン。 必要以上に長く感じたアクションとしていまいちな逃走シーン。 ぬるい警備や捜索のため全体に緊張感が薄く、サスペンスとしても物足りなかったです。 良く言えば、軽い娯楽として楽しめました。これは、ラスト展開のおかげです。 お膳立ての雰囲気が温かったので、「驚愕!」とはお世辞にも言えませんでしたが・・・ 逆にあの最後がなければ、普通すぎて語るところがなくなってしまいそう。 [DVD(字幕)] 5点(2011-02-11 17:23:11) |
15. 不思議惑星キン・ザ・ザ
何か掘り出し物映画はないかと思って、ここのレビュー集計を参照したところ、レビュー数が少ない高得点の作品の一つがこれでした。 そうでもしなければ、一生手に取ることがなかったと思います。 特に何が起こったかというと、特に何も起こってはいないのかもしれない・・・文字通り不思議映画。 こういう世界に出会えるから、映画はたまらん・・・水野晴郎風に「いや~、映画ってホントに深いものですね~」と思ってしまいました。 でも、いまの私・・・仕事のストレスでイライラしているせいか、高得点をつけられるほど懐が深くないのでこの点数。 いや、もしかすると、こういう状況のときの清涼剤として観るべきなのかも? [DVD(字幕)] 5点(2010-12-19 07:24:23) |
16. 2010年
やはり今年中に観ておかねばと思い鑑賞しました。 何かよくわからないけど感覚的に凄さを感じた前作とは、全く性格の違う作品でしたが、これはこれで面白かったです。 全体的に退屈ではありましたが、終盤は、もはやハチャメチャファンタジー! あの前作に対抗するにはこれくらいのインパクトがあっていいでしょう。 実際の2010年・・・人類は木星には到達していません。小惑星から微粒子を持ち帰るので精一杯です。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-10 21:58:59) |
17. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 こんなにカッコいいオープニングに出会ったことがありません。 タイトル出しと音楽の組み合わせに最初から爽快感全快! その後もデ・ニーロの仕草や表情がいい味出しまくり。 ストーリーはとてもわかりすく、かつ、次から次へと繰り出されて飽きることがありませんでした。 気の利いた会話や展開の組み合わせに思わず声を出して笑ってしまう場面も・・・ (特に気に入ったのは、逃がしてもらうのを約束させて川から助けるところ、です。誰もが突っ込みたい、助けないで逃げろっつーの^^;) それでいてホロリとさせる友情や親子の絆。 もう文句ありません。サイコーです! こんな作品に出会えて嬉しいの一言。 [DVD(字幕)] 10点(2010-12-05 22:49:09)(良:1票) |
18. マスク(1984)
終始ポジティブなのが良かったのですが、母親と取り巻きの勢いについていけませんでした。 ストーリーはちょっと盛り上がりに欠けたように思います。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-30 09:39:21) |
19. グローリー
主人公の芯の強さ、苦悩など・・表情を楽しめました。 いつのまにか彼が次にどのような言葉を発するのか期待しながら鑑賞していました。 脇を固める隊員も個性派揃いで印象に残りました。 随所に「いいシーン」が散りばめられていて感動や涙を誘い、ちょっとズルいかな?という気もします。 そんなわけで重厚な戦争映画という雰囲気ではありませんでしたが、人間ドラマの展開に心温まりました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-17 21:38:26) |
20. シャイニング(1980)
ビジュアルが美しく、サウンドと重なって恐怖が増幅しています。これほど心理的にジワジワくるホラーがアメリカ映画にもあるんですね。モンスターによるビックリものだけかと思っていました。 内容としてはやや冗長かな・・・と感じました。これでもか!という盛り上がりどころはなく、地味に終結した印象です。 ニコルソンははまり役ですね。彼の顔を見ているだけで怖い。 [DVD(字幕)] 5点(2010-10-06 08:28:12) |