1. ラヂオの時間
《ネタバレ》 やや強引ではあるものの、それぞれの登場人物の心情はわからないでもない....こんな事あるある!という気持ちになれ感情移入しやすい。苦境の出演者のストレスを見ている内に観客である自分も一緒に溜め込み、最終的にハッピーエンドへ昇華するその手腕は素晴らしいーーーと言いたい!ものの、劇中劇のラジオドラマ本体に魅力が感じられず寂しい。「へ、それ感動する?」って感じ。さっきまでスタジオに居て出演者と同じように楽しかったのに悔しいけど惜しいけど冷めていく自分と向き合わざる負えない....。そこが本映画の最大の弱点。伊丹十三へのオマージュは微笑ましくて好き。7.4点!って感じ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-02-03 18:10:23) |
2. ブエノスアイレス
《ネタバレ》 こんなにホモ描写すごかったっけ?と10年ぶりに見て驚いた。ブエノスアイレスであることには意味があると思う。人間関係が狭められた異国だからこそアジア人3人が目立つのだろうし自分の意図で挑戦し飛び出し挫折しかけた気持ちも映える。南米の景色に負けない絵作りは素晴らしい。イグナスの滝も美しい。 [映画館(字幕)] 8点(2013-08-09 10:07:28) |
3. アメリカン・ビューティー
《ネタバレ》 この映画を「アメリカ人の価値観」と区切って他文化の世界と感じる事は間違いだ。大麻やナチスとの関わり方のズレはあるが人生との接し方は何も変わらない。極端な例を提示しただけで普段過ごす日本での日常とかけ離れた世界ではない。ちょっとしたズレから訪れる悲劇の一例を丁寧に提示していたと思う。カットカットでフィルム感が変わるのがそれぞれのキャラクターの感覚の違いに感じれて興味深かった。素晴らしい作品。 [DVD(字幕)] 8点(2013-08-04 19:16:48) |
4. ダークマン
《ネタバレ》 サム・ライミの作家性が強くておもしろい。人が所々で現れる笑えるシーンも楽しい。暴力描写が大げさじゃなく淡々と積み重ねられるとこに誠実さを感じる。 [DVD(字幕)] 6点(2013-08-03 22:50:50) |
5. フォー・ウェディング
《ネタバレ》 ヒュー・グラントが笑ってしまうほどダメ人間で笑った。全てに対して受け身で誰かしらの提示した条件を選択し続ける。最終的には似たような周りを振り回す女性と結婚するというなんつーか納得もできる映画でした。毎回結婚式や葬儀で顔合わせすぎな事に疑問を一言くらい言えばいいのに。違和感。公開当時すげー映画のミュージック・ビデオをよく見たが人気の理由がわからん。当時見たらラブコメ全否定人間になったと思う。歳取ってから見てよかった。 [DVD(字幕)] 4点(2013-06-30 22:05:53) |
6. 3-4X10月
《ネタバレ》 ただただ続く日常。その中で偶発的に起こる暴力の発火と終着点。素晴らしい。が、沖縄上陸後は映画として収まる場所を急に探し始めた感じがして自分には合わない。タンクローリーでの突入も「その男凶暴につき」ような美しさはない。「その男~」時にあった『死』を超えて互いに関係性の構築をぶつけ合う様ではなく、単純に、短絡的に『死』で決着を着けようとスイッチが入った若者にしか見えない。このような短絡的な『死』の物語にも美しさはあると思うが本作は描けてはいない。残念。 [DVD(邦画)] 7点(2013-04-19 13:30:50) |
7. シンプル・プラン
《ネタバレ》 『普段は変人扱いされている兄が、普段常識人を振る舞う弟より、人間としてブレず何を尊ぶべきかわかっているー』よくある視点だが各俳優の演技力と細かい脚本で丁寧に構築されていたと思う。が。FBIがニセモノなのは蛇足な気がする。やや白ける。 [DVD(字幕)] 7点(2013-02-20 15:00:34) |
8. スーパーの女
監督自身も当てはまるであろう中年の女性・主婦と男性からの目線で構成された劇。まったく『若者』の視点を入れず一本道にココまで積み上げる制作姿勢は鮮やか。教育番組のようで上から目線の視点の意見でダルくなる点をも内封したエンターテイメントは監督の強い個性として輝いている。 [DVD(邦画)] 7点(2013-02-10 20:45:19)(良:1票) |
9. レザボア・ドッグス
《ネタバレ》 最初のカフェでの会話の無駄さ!楽しい。からの密室劇。そこに差し込まれる夫々の境遇話。MR.オレンジの作り話内のトイレで手を乾かすジェットを押した瞬間の気持ちよさ。あのシーンだけで飯5杯食べれます。 [DVD(字幕)] 8点(2013-01-05 00:38:33) |
10. ベスト・キッド4
《ネタバレ》 「知識のない望みは、砂漠の船と同じだ。」今回もミヤギさんの教えは感慨深い。且つカワイイ。癒される(特に女子がナツくまで)。善悪が明確で気楽だがプロムにバンジーで飛び込んでくるアメフト部(敵)には驚嘆。〆のミヤギさんファイトのヌルさに乾杯。 [DVD(字幕)] 4点(2012-12-12 22:53:33) |
11. 12モンキーズ
《ネタバレ》 テリー・ギリアムらしいスチームパンクっぷりはさすが。細かい美術設定は見ていて飽きないもののストーリーは単調に感じる。犯人役も意外性が無く「どんでん返し感」はない。この気だるさがギリアムの特性か。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-11 18:23:26) |
12. スターシップ・トゥルーパーズ
《ネタバレ》 公開当時もバカ映画なフリして実はメッセージ性が高く『マトリクス』に近いーという話は小耳にしていたが、今更見たらすごい映画で驚いた。わかりやすいバカ映画な一面を使いつつ現実にある戦争へのプロパガンダな側面や、理由や予定なく突然起こる事故と死。見ごたえがある。グロ苦手なはずの自分が驚くほど淡々と登場人物が文字通り乱暴に切り刻まれる様は見れ笑えたのはバーホーベンの手腕か。素晴らしい反戦映画だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2012-07-25 11:04:10) |
13. オンリー・ユー(1994)
ラブコメ好きになった思い出の一本。ホンワカ気分。マリサ・トメイのキュートさにキュンキュンくる!「ディスティーノ!!!!」 婚約者にはホント同情。 [DVD(字幕)] 9点(2012-06-14 22:34:14) |
14. ダイ・ハード2
《ネタバレ》 「今夜はクリスマスだぜ!」と爽やかな笑顔の警察幹部。ウィンザー機の事故等の後にあんな晴れやかな顔で見送れるアメリカは偉大だ!!!アナログな特殊効果もデジタルにない味がタップリ出てて気持ちよかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-01 22:55:42) |
15. パッチ・アダムス
《ネタバレ》 いい話なんだけど、実感がわかない.....。 ロビン・ウィリアムスの演技はハマりすぎてるからなんかなー。 なーんか特撮ヒーローモノに感じる。 なんか学部長に同情しちゃう。最後両人が握手してたのはうれしかった。 総じて言えば「実話なんだからね!」と渡されてる気分。 実際のパッチ・アダムスさんのドキュメンタリーを見てみたい! あとカリンさんの顔はモデルっぺーのにボリューミーな身体が個性的で気になった!以上! [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-05-17 22:35:00) |
16. コンタクト
《ネタバレ》 後半からがイマイチ。ヴェガに着いてからの話の流れが一切掴めない。贔屓目に見てあれは錯覚なんじゃない?って考えるのが当然だし、ホワイトハウスから出てきた人々が主人公を支持してる?っぽいのもわからないし、彼氏の返答も歯切れ悪い。審査するものと審査したものが手つないで帰るってスキャンダルすぎる。発射台やワームストーム等のCGの趣味もダサい。俳優陣の演技がイイだけに残念。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-08-27 15:48:25)(良:1票) |
17. 東京日和
竹中直人とアラーキー、どちらもなんかなんとなく苦手なとこあり。鑑賞してみるとーなんかやっぱ居心地悪く感じました。ユルくて大人の絵本感もあって美術も破綻がないし、ちゃんと個性だってある。でもなんか軽く感じちゃう。何故だろう。不思議。竹中直人演じるアラーキーが現人神のように感じて眉唾しちゃうのかな。本人監督だしアリだと頭では理解できるのだがー。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-08-03 11:01:05) |
18. ブレーキ・ダウン
《ネタバレ》 興奮。スピルバーグの『激突」に近いという前評判でやや期待して見てました。中盤までは「それ程でもねーなー」だったのですが後半からのジェットコースターブリはすごい。主人公達が助かるのはわかっていてもハラハラする。最後の奥さんの行動を見て主人公が戸惑う様もいい。『激突』だとホラーが流行ってた所為か『未知なる』敵だったのが、本作だと家族も友人も持つ『隣に住む人と変わらない』敵だったのもよかった。よし、田舎に泊まろう! それにして人間ってのは冷徹なものだなぁ....。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-05-03 09:44:35) |
19. カンゾー先生
丁寧に作られててイイ。古臭いテンポで昭和臭いのかもしれないけどソコが居心地よかった。最後の麻生久美子のモンペが脱げるシーンが気持よかった! 絶妙。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-03-30 22:34:15) |
20. PERFECT BLUE
《ネタバレ》 公開時も劇場で見て、久々に鑑賞。当時と違って色々気づけるシーンがあって楽しめました。過去と過去の栄光と現在の暗闇を戸惑う感覚ってのは歳をとった今だからこそ理解できます。一途な相手(もしくは対象)への思いが、誠実な愛になるか歪んだ脅迫になるかが紙一重ってのは興味深く、今敏らしい一枚一枚の絵とその中の文言(主人公が抜けた後のアイドルのリリース曲は『一人でも大丈夫』等)の拘りも伴い見ごたえがありました。 が!なんか最後のカットがイマイチ。古臭いアイドル映画みたいなのをワザと狙ったとしても主人公が持つ陰を思わせるとか、何かできたと思う。なー。いい作品です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-03-27 18:59:49) |