1. TENET テネット
《ネタバレ》 理解するのがハードすぎるよノーランたん…。まあ、いつものことだけどさあ。。 解説サイト見てなんとか少しは、ってぐらいだけど、色々循環してることがわかった上で見ても、人物たちの目的が頭に入ってないと行動が理解できない。 でもいつもの「どうやって撮ったのかわからない映像」もすごいし、人物たちの演技も魅力的だ。 女優さんもむちゃくちゃ綺麗。 裏話として、ヴィラン役の俳優が本当はむちゃくちゃ優しい人らしく、あれだけの悪役を演じることに難儀したらしいのはちょっとほっこりした。 何度か見たい。 多分、9点か10点になると思うんだけど… [インターネット(字幕)] 8点(2024-08-26 00:36:04) |
2. はじまりのうた
《ネタバレ》 楽器たちがマーク・ラファロのアレンジ通りに動くシーンが始まって、そこから引き込まれた。 彼女が楽曲参加することに怪訝な態度を示す軽薄なノリのプロデューサーもいい。竹中直人みたい。 彼氏の歌声を聴いてようやくMaroon 5のイケメンだと分かった。めちゃめちゃ歌が上手い…いけすかねえ。でも簡単に不貞を働くダメイケメン役をあてがわれてる様が、そのイケメンぶりをイジられてる感じの配役に感じられて笑ったので許す。 ノラ・ジョーンズやカーディガンズの名前が出てきて嬉しくなった。キーラ・ナイトレイの歌声がカーディガンズのニーナみたいだったし歌もすこぶる上手くてとてもいい。 屋外でレコーディング、子供たちが参加、ストリングスも入るなんて、バンド構成として普通にめっちゃいいぞ。バンドやってた人は楽しかった頃を思い出して見ててワクワクするのでは。 元妻にバイオレットが歌が上手いかどうかを尋ねるシーンは、玄関で二人でタバコを吸ってて、でも煙を気にしてドアを開けて煙を出すアクトがおかしい。ダンナがタバコをそのまま持ち去ってしまうし。 スプリッターで同じ曲を二人で聴き合うシーン、これもすごくいい。個人的にバンドメンバーとCD交換しあった楽しかった思い出が蘇ってきた。『花束みたいに恋をした』はこのシーンからインスパイアを受けているのでは。 ところどころ iPhoneで撮ってる? バイオレットのギターソロ、サウンドがグッド。フィーリングもとてもいい。 アダム・レヴィーンのライブシーンはいけすかないながらも曲が良すぎてグッと来てしまった エピローグもとてもいい。最後のフィルム・ストリップも含めてずっと楽しい。 ニューヨークの夜景も綺麗だし、ティーンの恋のエッセンスも描かれてる。出会いだけでなく離婚の関係性も入っていて実はかなり高密度なパッケージングなんだけど、全体を通して重くなってないのはお見事。 この高得点は私がバンド経験ありで音楽も好き、というのが多分に影響している。 残りの一点は、わかりやすい映画なので奥行きを掘るために何度も見返す感じではないところにあるんだけど、別にそういう難しさはこの映画になくてもいいとは思う。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-08-18 22:04:15) |
3. 禁断の惑星
《ネタバレ》 え、エンディングはアレでいいんですか? それよりもアルタみたいな美しい娘がなぜ船長だけに独占されにゃならんのよ。 それだけ看過できないので -1 点です。 他は当時としては何もかもがパーフェクトだったろうと思う。 想像以上に画も綺麗だし。 普通に楽しめました。古さを補って余りあるクオリティ。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-08-10 20:33:41) |
4. シャーロック・ホームズ(2009)
《ネタバレ》 文芸的にどうかという点はさておき、エンタメとして良質だった。 エンタメ映画に期待するものが散りばめられている。 男の子が好きそうな感じ。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-07-26 22:19:59) |
5. フレンチアルプスで起きたこと
《ネタバレ》 - うまい。三谷幸喜や伊丹十三なんかが好きな人は合うんじゃないかな。 - 緊張と緩和があり、シリアスなシーンの中にも折々、日常を感じさせるどこか他人事なやり取りが挿入される。 - どこの家庭にもある夫婦間の感情のズレも、いちホテルの従業員から見ればやはり他人事で、でも本人はどうしようもない感情に押し流されて慟哭が止まらない。 - せっかくの家族旅行なのにどうしてうまくいかないんだろう。それでもみんな手を繋いで、前を向いて歩いていくんだ。ズレや悲しみを誤魔化しながらも。 - ラストシーンがどこかヴィットリオ・デ・シーカ監督の自転車泥棒を彷彿とさせた。 - 電動歯ブラシのシーンいいなあ。奥さんがスキー場で用便するシーンを入れるのも上級者。 - 深刻な状況でもトイレは行きたくなるしスッキリと解決しないまま明日は来てしまう。 - 謎のクラブシーンもよかった [インターネット(字幕)] 8点(2024-06-24 16:38:29) |
6. ショート・ターム
《ネタバレ》 カメラが手持ちなのか、どの画にも臨場感がある。 全体のカラートーンも統一されていて完成度が高い。 自分の境遇に重なるところがあり、見てて辛い場面もあったが、救いがあってよかった。 特に最後のエピソードトークは素晴らしかった。 そして物語は続く。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-06-22 11:17:47) |
7. ゴジラ-1.0
演技が最高にキツかったけど終盤では割と気にならなくなっていた。 やっぱり死地で交わされる敬意っていいなあ… 山﨑貴は子供に大人の扉を開かせるような作品が撮りたいの?わざと誇張した演技で撮ってるの? あの厨二テイストは彼なりの傷で永遠に求め続けるものなんだろうと思った。 でも不覚にも2回泣いた。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-06-08 11:20:47) |
8. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 入り方がいきなりアリバイや証拠の列挙から入るので面食らってしまい、ついていけないのでは?と不安になったが、そんなことはお見通しの構成で、親切に何度も何度も状況を説明してくれる。 無罪と判断する人間が一人また一人と増えていくところでこの映画の行き着く先が読めるが、それでいてどんな展開を見せるのかが気になってしまうところがまた見事な引き込み方だった。 低予算映画なのかも知れないが、脚本と演出がよければ弁論の応酬で十分見応えのある映画になることがわかった。 演技に関しても舞台演劇のように大きな演技が目立つので、陪審員劇という一見難しそうなテーマに反して、十分わかりやすい。 ただ、後から後から有罪を否定するようなネタが出てくるのはちょっと後出し感があるので残念だけど、推理ものの宿命として仕方ないかな。 この作品がこの類型の元祖だとしたら、当時の観客は感嘆しただろうと想像する。 よくまとまってて完成度は高い。 自分の偏見と向き合うことの大事さも教えてくれる。 巧妙なのが、無罪派とて「少年は無罪である」とは主張せずに「有罪と認定するだけの証拠と証言がなく、わかっている材料は全て不正確、不明瞭である」という疑義に基づき、有罪の認定を否定しているところ。 これがあるおかげでただの人情劇の御涙頂戴という安い映画にはなっていない。 ラストの名前を聞かれるシーンも良かった。 最後まで反対していた12番目の男がなぜあの展開で主張を変えたのか、という考察もまた面白い。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-04-29 00:02:46) |
9. セッション
《ネタバレ》 - 人が死ぬほどのスパルタを賛美するような描写はキツイな - でも泣いた。演出自体はよい。全体通して飽きないし。画も悪くない。 - ドラムソロがさすがに長すぎた - これ演者はリアルに演奏してるの? - 誰だよ邦題考えたの...全然セッションしてないじゃん...いつセッション始まるのかと期待してみてたら最後までなかった - まあでもフィクションとして一つ振り切った作品を存在させておくことはいいこと - 最後のシーンでフレッチャーのジャズの鬼の魂に火がついてしまい、アンドリューを過激な方法で刺激するわけだが、さすがに観客のいる本番で演奏する楽曲を知らせておかずに恥をかかせるのはナシだろ。その割を食うのは客で、観客は金払ってきてるんだからさ。 - そういうのも含めて、細部の都合は無視して過激な音楽フィクションを作りたかったのかなー知らんけど。 - フレッチャーのキャラが好きな人はフルメタルジャケットも見るといいです。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-04-06 13:33:36) |
10. BLUE GIANT
《ネタバレ》 - 音楽は素晴らしかった。 - 特にクライマックスと「内臓をぶちまける」シーン。 - でも玉田のドラムはちょっとうますぎるな。 - 原作読んでた身からすると、大のサックスのイメージはちょっと違うんだよなあ。 - もっと大胆に休符を入れたり、小さな音から大きな音までガッと持っていったりしてたイメージがあったので、なんかまとまりすぎてるというか…でもサックス役の馬場さんの曲を聞いたらこれはこれとして素晴らしかったのでアルバムを買ってしまった。 - 人物の表情の演出が過剰だったのと、しんみりしたシーンで挿入される音楽がいかにもなところが残念だった。 - 大の体の揺らし方も音の出し方と合ってないように見えて迫力を感じられなかった。 - 映像表現は3Dでグリグリ動くし、光はキラキラして情熱の炎が映ってるし、結構いいんだけど、汗が多すぎるというか、もっと汚く見えるほどやってもいいと思うんだけど、原作ありきだから逆に限界があってもったいない - 音楽漫画を音ありでやるというチャレンジは讃えたい [インターネット(邦画)] 7点(2024-03-31 11:31:22) |
11. パリ、テキサス
《ネタバレ》 もっかいみたい。 なんでこんなゆったりとした展開なのに最後まで飽きずに見れたんだろ。 色調も凝ってる。 無駄なものがなかった......と思う。 ライ・クーダーの音楽が絶妙にハマってる。 ナスターシャ・キンスキーのため息が出るほどの美貌。 ハンター君のいやらしくないキャラクター。 愛情深い弟夫婦。 また3人になったところで平和な家庭は築けないと悟ってしまったトラヴィス。 飛行機に乗れない理由がよくわからないけど、そういう気になるポイントのためにしばらくしたらまた観たい。 [インターネット(字幕)] 10点(2024-03-28 22:32:03) |
12. ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期
《ネタバレ》 毒殺したら検死でバレるんじゃね?とか金属ならまだしもセルフレームのメガネをあんなふうに皮膚に刺せるか?とか気になるところがあってせっかくのクライマックスにそれほど集中できなかった...。 ソフィアコッポラの演技は風評ほど悪いとは思わなかったし、色気のある美しい眼差しだった。まあ確かに死に際には物言いがつくかもしれないが。 恥ずかしながら、誰が誰だかちゃんと顔を覚きれず、それでも物語が進行するのでシーケンスがよく理解できてない。 あと最後のシーンはもはや自己模倣になっているがアレでいいのか?ビンセントはどうしたよ。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-03-19 15:41:45) |
13. ゴッドファーザー PART Ⅱ
《ネタバレ》 若き日のデニーロがこんなにカッコよかったとは知らなかった。 並走して進む物語はカットバックを多用するため、本作でもやはり一度見ただけではすぐには理解が追いつかなかった。 ラストシーンでは暴力で災禍の種を摘む、たとえそれが親族であっても、というゴッドファーザーとしての役割の辛さと、その判断における苦悩が大袈裟な演出を控えた丁寧なトーンで刻み込まれている。 良作だとは思うが、少々粗が目立つような気配もあり、さすがに前作よりはやや評価が落ちるか。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-03-17 13:27:53) |
14. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 重層的なプロットであり、一度見ただけでは伏線が全然わからなかった (解説サイトを見てようやくわかった)。 画面のトーンは暗く、一族の業を感じさせる。 もう十分に言われ尽くされてきた話だが、マーロンブランドの演技が要として作品を太く支えていた。 馬の首、祝福と殺戮のほか、名シーンがいくつもある。 北野武がこれに影響を受けているのがよくわかった。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-03-17 13:22:01) |
15. シン・仮面ライダー
庵野作品で最低点の映画だと思った。庵野の悪いところが出てる。 - 庵野が同世代的な共感を強く強く求めているのが伝わってくるようでキツい。 - 箱庭的に造形された庵野の趣味の世界に見えて感情移入できないし子供っぽい… - なので、逆に言えば当時のファンには刺さったのではなかろうか。 - 美術面でいえば表現は素晴らしいけど合成の粗さが目立つ。Blenderの限界か? - VFXはこれ、白組が手ぐせで作ってるからダメなんじゃない?と思っちゃった。アメリカやイギリスと比べるとクオリティがひどい。 - コンテンポラリーな表現者として名高い森山未來本人はこういう映画でよしと思ったのか?彼に作品を率直にレビューさせてみてほしいぞ - 庵野が自分の楽しみだけで作るとダメだな。庵野自身をプロデュースするようなアレンジャーがいないとさあ... - 最後のシーンの周辺だけは良かったけど、柄本佑の演技もなんだかなあ…ああいう演出注文だったのか? - あの脚本だと全ての演技がもうキツイ - あの感じでいいならテレ朝の日曜特撮枠と変わんないじゃんよーよーよー (やまびこ) [インターネット(邦画)] 4点(2024-03-16 21:56:12)(良:1票) |
16. THX-1138
《ネタバレ》 コッポラが才能を見出した若き日のルーカスの作品とのことだったが、いかんせん名前も知らなかった作品だったので期待せずにみたら、期待しなくてちょうどよかったという出来栄えだった。 もちろん、学生の身でこのような画面構成をうまく撮った作品を一作完成するのはなかなか大変な時代なので、当時の事情を想像するにこれは確かに才能の片鱗を感じる。 しかし、商業的には失敗したと言われる通り、広げた風呂敷が風呂敷のままというか、謎が回収されないまま話が続いていくので、映像表現からルーカルがどのような表現を指向していたのかを楽しむ他なく、楽しみのために見る映画とは言い難い。 とはいえ、一介の映画ファンとして見れてよかった。 高度に管理されたディストピア未来というテーマであれば未来世紀ブラジルの方が全然上だった。 しかし、映像は綺麗だったので、ルーカルという監督はやはりストーリーよりも映像の人間なのだなと感じさせられた。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-03-16 21:45:54) |
17. すばらしき世界
《ネタバレ》 泣いた。 役所広司の声の荒げ方がヤクザ者のそれを本当によくできてて素晴らしかった。 随所に挿入されるギミックもよかった。おかげで飽きずに見れた。 原作も読んでみたい。 [インターネット(邦画)] 10点(2023-12-03 00:23:27) |
18. ミッション:インポッシブル
《ネタバレ》 アクション要素強め。 キーとなる人物の動機や背景はちょっと説明不足? 後半にいくと盛り上がりのために邪魔な人物はサクサク殺されるところがちょっと雑。 でもそんなことを思いながらもアクションには没入してしまう。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-11-27 13:04:37) |
19. ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
《ネタバレ》 - 前半1時間ぐらいは無茶苦茶面白かった。 - 後半に行くに従って経緯が雑に。 - 世界で有名な大捕物ならもっと人員つけろや。 - なんで脱出時の手段が正面突破やねん。 - ギミックや特殊な身体操作はないんかいな - 毎回そうなんだけど、女の腕力だと2秒もぶら下がれないだろ。 - 列車が落ちるぐらいの反動に人間のぶら下がり腕力でもつはずないだろ… - ひたすら単調に繰り返される格闘シーンはイルサの剣舞が一番綺麗だった。 - でも対ナイフで長得物が負けるはずないと思うんだが…別に閉所でもないしリーチ差で勝つだろ。なんで間合いを取らない近接戦闘なのか? - 仮想通貨なんで受け取らなかった? - もつひたすらエンタメ。 - リアリティを追うと画面が退屈になるから… - アブダビ行きの飛行機にも掴まるシーンが欲しかったが、さすがにもう無理か [映画館(字幕)] 8点(2023-11-27 13:02:43) |
20. 花束みたいな恋をした
《ネタバレ》 これを見たカップルは別れると聞いて怖くて1人で見た。 サブカルや文学が好きなカップルならそんな単純に影響を受けないと思う。 話し合いがうまくできないのはまあ、若いからなんだろうけど、そこまでうまく冷めていくか? あと趣味のマッチングが出来すぎなので、どうしてもリアリティに欠ける。 というか欠けてて助かった。 流れとしては完璧だった。 泣いた。 ただ、家庭不和の生育歴があるのでああいう暴力的なプロポーズは辛いものがあった。 でも、また観れる映画だ。 あれだけ「アイツならどう思ったかな」と気にするぐらいなら復縁の可能性もゼロじゃないしな。 つうか、お前らホントに作品が好きか? 何を学び取ってるんだ? もっとルーツを追いかけろよ。 掘り下げこそが我々の使命だろうがよ。 作家名や作品名を語るより中身と自分の変化や影響、そこから生み出したものを語れや! ちょっとマイナーなカルチャーを知ってるからって世間を馬鹿にするような態度はよくないわけだが、 だからこそ「語り合える相手」を求めてやまない我々の「寂しがり屋体質」に起因する病を取り出して 煮詰めたソースは坂元味で美味でしたよ。 ただ、岩松了とオダギリジョーを出すなら絹ちゃんのお母さんには、 ふせえりか、江口のりこをアサインして欲しかったが、それをやると軸がブレちゃうから無理なんだな。 つまりこの映画が物語たいポイントはサブカルではない。 気持ちがすれ違っていくタイプを現代版に、そして固有名詞を織り交ぜて親しみを持たせてる作りになってる。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-07-08 20:37:00) |