1. オッペンハイマー
《ネタバレ》 歯車は回りだしたら止まらない。科学も政治も人類破滅の日も。今もその日に向けて着々と回っている。 長尺だがあまり飽きさせないとは思う。全体的にわかりにくい。まず公聴会のくだりがわかりにくい。登場人物が多めで見分けがつかないというか聞き訳がつかない。セリフだけで誰それがと言われても欧米の人名と実際の顔は対応が付かないよ。またカラーのシーンとモノラルのシーンの使い分けがわからない。誰かの解説に頼ればわかるようになるのだろうが、そうまでしたいとは思わないし、そうしないとわからないのであれば作り方の失敗と言える。ああいう愛人なら私も欲しい。 [映画館(字幕)] 7点(2024-04-01 19:29:36) |
2. 哀れなるものたち
《ネタバレ》 猿は道具を得て人のようなものになったという。さて人のようなものは知恵を得て何になるのであろうか。聖書をなぞったといえば確かにそうなのだが、映像や道具立ての意匠がスタイリッシュで多彩な味付けが飽きさせない。ダンスシーンは素晴らしい出来。とはいえ娼館のくだりは長いし、遠慮なしのえぐい描写は悪趣味で気持ち悪い。最後、知恵を得て主人公周辺は社会正義と知識欲に固められ、あっぱれあっぱれめでたしめでたしと見える。しかしその一方、どうも慈愛からは遠ざかったように見えるのは皮肉であり滑稽である。人として生まれた以上どっちに向かってもどうあがいても誰も幸せになれないのかもしれない。 [映画館(字幕)] 7点(2024-03-25 20:18:58) |
3. シン・ウルトラマン
《ネタバレ》 ウルトラマンという素材を使って好きなようにやってくれました。シン・ゴジラの残り香を強く感じた。連作とも言えそうだ。なぜかCGがしょぼい。またCGによる機械的なものの構造が全てシンメトリー過ぎるのが気になった。鑑賞する前に色々批判の声が入っていたが、その割に面白かった。 [DVD(邦画)] 6点(2024-03-20 18:36:59) |
4. ALIVEHOON アライブフーン
《ネタバレ》 昨年見たグランツーリスモに比べ設定が親近感が持て見やすい。今思うとグランツーリスモはSF感に振り切った感があってなんか地に足がついてない。予算規模は全然違うのだが面白さは同程度と見た。ゲームシーンが多過ぎないのも良い。 [DVD(邦画)] 7点(2024-03-13 15:11:04) |
5. BLUE GIANT
《ネタバレ》 久々に良い映画を見た。ジャズの事は詳しくないのになぜか感動する。特筆すべきはピアニストについてで彼の人間性が変化する様子が上手く描かれている事。一作品の中でこういう変化を描き切るのは凄い。最初人物の影の斜線が悪目立ちで気になったが段々それはどうでもよくなった。音楽が素晴らしいから。あえて言えば、色んな登場人物の落涙シーンが多めなのがちょっと。 [DVD(邦画)] 9点(2024-03-10 09:32:17) |
6. ロストケア
《ネタバレ》 割と早い段階で話がサクサクと進行したところは良かった。心震えるラスト15分という予告に違和感。流れ通りというかその15分にさほど意外なものはなかった。 [DVD(邦画)] 5点(2024-03-09 14:11:30) |
7. バービー(2023)
《ネタバレ》 ジェンダー問題提起作として意義深いだろうが、ステレオタイプ的展開で、映画としてはどうかな。駄作ではないけど。映画界は続編だらけだから、次回作では一般論から抜け出す何かがあるんだろうとか思ったり。 KENに好かれるかどうかという価値観の執着からなかなか離脱できない様子が、意外にもだいぶ後部でも出てきて、そういうものなのかなーと思った。バービーの顔がずっとしわくちゃだなー。KENの歌う歌が何気にいいじゃん。 [DVD(吹替)] 5点(2024-03-07 11:22:52)(良:1票) |
8. PERFECT DAYS
《ネタバレ》 無口な男主演環境映画。あれもないこれもないのないないづくし。昨今の伏線やら解釈やらやたらめったら詰め込んだ難解映画の逆を行く映画。うっすいストーリーはあるもののないに等しい。金もないし家具もTVも風呂もない。血も出ないし濡れ場もない。最後まで見てやっと気づく。あー木漏れ日が主役だったんだ。環境映画なので点数の付けようがない。 今週の気づいた事:東京ってうるさい。 [映画館(邦画)] 5点(2024-02-28 16:53:09) |
9. スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
《ネタバレ》 飛翔感と速度感のある画面構成、そしてアメリカらしい軽妙な軽口の畳み込みで出だしでワクワクし、そのテイストを失わずに重厚で考えさせられる展開に持ち込んだのは見事である。作画においても日本アニメでは出せないような大人なテイストも好きだ。ただ、映画のどの場面を切り取っても似たようなテイストとも言え中だるみというか正直なんか飽きたなーという気分は途中で高まった。また最近スーパーヒーローものにありがちだけどわらわらと大勢仲間が出てくる絵づらに対してもまたこのインフレ戦略が始まったかと興ざめした。でも、つい欠点の方を挙げてしまったが、全体的に好きな感じです。 余談ですが、息子のガールフレンドを泥棒猫みたいに見てしまう母親ってどの国でもあるんだなと変なところに感心してしまいました。 [DVD(吹替)] 8点(2023-12-29 12:50:27) |
10. スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
《ネタバレ》 CGがよく出来ていた。最初のコミカルでリズミカルな感じは良かった。しかし後半になり御涙頂戴になってからシリアス度が急上昇しテンポが悪くなった。魔術最強という事がわかった。MIT進学はすごい事だが、エリート学生である事をかなり強調している気がしてなんか感じ悪い。 今週に気づいた事:たくさん出せば良いという訳ではない [DVD(吹替)] 6点(2023-12-26 15:17:25) |
11. ゴジラ-1.0
《ネタバレ》 開始10分でさえ100個突っ込みどころがあって残念でしかない。 演出が下手で演技が学芸会。監督の限界。安藤サクラでさえ学芸会してた。もちろん脇役もエキストラも全部ひどい。全編オーバーリアクションで自然さがまったくない。役者のせいではない。監督責任である。さすが佐々木蔵之介だけは少しまともだった。 人間ドラマを描こうとするな。そういうの下手な監督なんだから。なぜ自覚がないのか。脚本にも演出にも無理がある。 山崎監督が戦後日本の口惜しさと復興を描こうとする姿勢が気持ち悪い。世代的に到底無理がある。 そして子役を泣かせ過ぎ。 [映画館(邦画)] 4点(2023-12-19 16:34:49)(笑:2票) (良:2票) |
12. ベイビーわるきゅーれ
《ネタバレ》 いまどき少女ながら対照的な二人はプロの殺し屋。高卒後上層部の意向によりアパートで共同生活をするはめに。 まあ面白いと思います。 演出なんでしょうが片方の少女の発音が聞き取りづらく難儀。 最後のアクションは一流。 [DVD(邦画)] 6点(2023-10-18 19:41:43) |
13. グランツーリスモ
《ネタバレ》 フォードvsフェラーリと比較してしまうと一段下ではあるが、これはこれでいいかもって感じ。 スカッとした。長さもちょうどよい。 日産の会社の連中は不要だったな。家族の熱い絆ストーリーももっと削ってもよかった。その分もっとレースのシーンを盛り込んでほしかった。 [映画館(字幕)] 7点(2023-09-19 19:39:24) |
14. ラーゲリより愛を込めて
《ネタバレ》 御涙頂戴映画。素直に感動し素直に涙する事ができた。それでいい。 シベリア収容所の過酷感はイマイチ表わせていなかったかな。 [DVD(邦画)] 8点(2023-09-05 13:53:01) |
15. エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
《ネタバレ》 次元スプラッタームービー。ごちゃごちゃしてる。カンフーに期待したがそれもたいした事なかった。 [DVD(吹替)] 5点(2023-09-03 12:27:21) |
16. ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
《ネタバレ》 2時間44分をずっと飽きさせずに見せる。これはすごい事です。アクション映画として最高峰と言える。 特にカーチェイスがいいですね。 国際美女図鑑になりがちなところ意外と女優さんの数は抑え気味。そんな中アラナ役(ホワイト・ウィドウ役)の人が好みです。 [映画館(字幕)] 7点(2023-08-14 15:24:51) |
17. 花束みたいな恋をした
《ネタバレ》 いやーシンクロし過ぎでしょ。お子様向けの映画だった。 今週の気づいた事: Google Mapは昔から [インターネット(邦画)] 3点(2023-07-14 13:26:05) |
18. ザ・ハント(2020)
《ネタバレ》 アクションにすっきりしたグロをおり混ぜなかなか面白い。陰謀論はじめSNSで論争されがちな社会問題の単語を多数散りばめているが映画においてはそれもネタ。 [インターネット(吹替)] 6点(2023-07-08 12:12:24) |
19. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3
《ネタバレ》 いやー効くねー。色々詰め込んでお腹いっぱい。 一番注目していたのは木偶の棒でしたが、アクションで大活躍でした。 I am Groot. 以外の言葉を言った事もびっくり。 まとめ: ルッキズム問題 [映画館(字幕)] 8点(2023-07-02 19:39:33) |
20. 怪物(2023)
《ネタバレ》 日本の現実との乖離をちょっと感じた。皆いい家いい部屋に住んでます。高級住宅街の話かな。やや貧乏そうに見える人が多少いてもよさそうなもんだがそう言う方は見受けられず、おとぎの国の映画。二人の名前をつなげて書く。いかにも小学生らしい。小学5年生で秘密基地かー。小学5年生ってもうちょっと大人なんじゃないかなー。知らんけど。字も下手すぎる。あの秘密基地、蚊がすごそう。蚊取り線香必須のはず。 担任の先生、前半は謝罪を強制されるいかにも新人類っぽい先生なのだが、後半は生徒に寄り添おうと健気に頑張る熱血教師みたいになっていて、あまりの落差に違和感はある。 まとめ: 狂気は誰にでもある。 [映画館(邦画)] 6点(2023-07-01 19:15:11) |