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《ネタバレ》 一応、デートムービーなんでしょうね。
でもね、申し訳ないけど、この映画に価値がほとんど見出せなかったんですよ。 やってる事が非常に中途半端なんですよ。喋りは完璧に現代口調だし、馬に筵を敷いてるクセにむしろの前後がしっかり盛り上がっているし、そもそもタイトルになっている雷桜にしたって、20年でイチョウの巨木の割れた間に付いて、あそこまで大きくなる山桜なんてねぇよ!とかね。 いや、突っ込み所が満載で、いちいち挙げるのも辟易するくらいですけどね。 特にラスト、少人数とは言え、一応は大名行列の中に馬で突っ込んで行けば、普通は有無もいわさず切り捨て御免でしょ。生麦事件を知らないなんて言わせないですよ。それが出来なければ、同行していた者は全員斬罪でもおかしく無い様な状況なのに、簡単に素通り出来るってどういう事?あたしは良くここまで席を立たなかったと久々に自分を褒めましたよ。 そもそもこれ、時代劇にする必要が何処にあるの?原作が時代小説だから?それだけでの理由で時代劇にしたのだとすると、監督もプロデューサーも舐め腐ってるな、としかあたしには思えません。 テレビの広告収入が減少しているから、恋愛をネタにし、人気俳優やちょっと格好の良い俳優を主役に打ち出して、安易な金儲けを考えるというのはいい加減止めて欲しいものですね。 蒼井優は健闘していたと思うけど、内容が内容だけに、感情移入する様な状態にまで持って行けなかったです。 唯一良かったかなと思うのは池畑慎之介の怪演と柄本明の切腹時の迫力かな。それ以外に評価出来る部分を残念ながら見出せませんでした。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 2点(2010-11-11 03:18:39)
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