最後の忠臣蔵 の 奥州亭三景 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > サ行
 > 最後の忠臣蔵
 > 奥州亭三景さんのレビュー
最後の忠臣蔵 の 奥州亭三景 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 最後の忠臣蔵
製作国
上映時間133分
劇場公開日 2010-12-18
ジャンル時代劇,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作もテレビ版も知らずに見てきました。今年は時代劇が当たり年だったかな、と思える締めの作品かな?(この時点で「武士の家計簿」は未見)
杉田が監督という事で中途半端に「北の国から」みたいな作りをしないかと、あたしはかなり警戒感を持って見たクチなんだけど、開けてみたら悪くないかな、と思いました。人形浄瑠璃で曽根崎心中を入れたのがかなり効果的で、物語のブリッジの役割を果たすだけでなく、端的に瀬尾と可音との関係性と瀬尾の行末をキチンと補完していると感じました。海外の人が見ても分かりやすい作りにしていると思いますね。
但し、寺坂と瀬尾の友情関係の描き方が薄いとか、切腹の説得力が少ないという【蛇蟇斎狐狸窟】さんの気持ちは分かる反面、時間的には絶対に無理だな、とある意味納得をせざるを得ない部分もあります。どちらも役所広司や佐藤浩市顔や目の表情だけでその辺は十分に補完していると思うのですが、やっぱり分かりにくいですよね。かなり武士の生き方みたいな事を事前に知らないと、”なんで?”と思う箇所は多いと思うし、そう感じる人の為の親切な映画にはなっていないかな、という気がします。でも映画としては瀬尾という人物の生き方に絞って作ったという事が判れば十分なのだと思って解釈するしかないとも思えるんですよね。
あたし的に難点を言わせて頂ければ、あれだけ丁寧に作っているにも関わらず、細かい所で余計な事をしているのが見え隠れする事かな。例えば、瀬尾が旧赤穂藩士に襲われる場面、後々を考えれば必要なのだけど、あれほど時間を必要としたのかに疑問があったり、カットの前後でヘンに見える部分があったりしてね。気にする程の場面では無いのかもしれないけど、こういうのって、良い映画を作ろうとした場合に、絶対大事だと思うんですよね。
奥州亭三景さん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-24 17:31:03)
奥州亭三景 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-06-28アルキメデスの大戦3レビュー6.53点
2024-01-30雨を告げる漂流団地6レビュー4.40点
2022-12-23かがみの孤城8レビュー7.58点
2022-10-16耳をすませば(2022)6レビュー5.71点
2021-06-16シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション7レビュー6.80点
2021-06-16美女と野獣(2017)7レビュー7.22点
2021-06-16羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来8レビュー7.00点
2021-06-16劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン6レビュー6.65点
2021-06-16えんとつ町のプペル2レビュー5.30点
2021-06-15映画大好きポンポさん9レビュー7.61点
最後の忠臣蔵のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS