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《ネタバレ》 子供を怖がらせるオバケ。しかし、実はそのオバケ側にも事情があり、なんと、子供の悲鳴はモンスター界のエネルギーであり、それを集める会社まである、という設定は面白い。しかし、その設定から繰り広げられる物語は可もあり不可もありというところか。
女の子がやってきて、2匹のモンスターがすったもんだするのだが、そこにコミカルさ、楽しさは見いだせなかった。むしろ、逃げ回るブーや、マイク(一つ目)の冗長なしゃべりにイライラしてしまうシーンも。ストーリーは、「子供を怖がらせてはいたけど、そんなことするのはかわいそうだと気づいて、最後は笑わせようとする」という流れなわけで、一見いい話のようだが、別にそうではない。お話としてはまとまっているが、薄っぺらい。 とはいえ、最後にブーと別れるシーンや、再びブーと相まみえるシーンは心にしみるものもあり、そこは評価できる。 映像については、特に目を見張るほどのものではなかったが、サリーのふっかふかな毛皮は見ていてすげえ触りたい感じでよかった(笑) しかし、あの黒幕の2匹がなぜブーの誘拐に最後までこだわったのかがよく分からない。新しい装置で悲鳴を吸引するというだけなら、別にブーではなく他の子供でも良かったのではないか。サリーとマイクの2匹に企みがばれてしまったのなら、そのまま2匹にブーを元の世界に返させ、あとでこっそり別の子供、それが嫌なら再びブーをさらえばいいではないか。2匹からブーを奪い返すことにいつまでもこだわる意味がない。 あと、元々の設定だが、なぜモンスターは子供が怖いのか、についても最後まで理由が分からない。 いくら子供向けの映画とはいえ、お話の整合性には手を抜かないで欲しいところだ。 吹き替えについては、名の知れた芸能人を使うのは好きではないが、爆笑田中はいい演技をしていた。 【椎名みかん】さん [地上波(吹替)] 6点(2010-02-28 04:47:53)(良:1票)
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