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《ネタバレ》 「命のノート」というのは舞台となったIGRいわて銀河鉄道小繋駅に実際にあるらしい。ノートですよ。電話でもなく、ましてやネットでもない。この超アナログ的なのがいい。2006年製作だが、現代日本とは思えぬ風景。ケータイ電話は1回しか出てこない。ストーリーも殆どなく、ただ待合室に集まる人々とのノートの交流だけ。内容的にも「ザ・邦画」という感じでかなりウェットなんですが、東北の田舎町に生きる普通の人々が東京人から見るとある種のファンタジーにすら思えてくる。東京で傷ついて自殺した女性の話の後に東京に出たがる田舎育ちの少女が「傷ついてみたいんです。傷つかないと自分がどんな人間かわからないような気がして」の台詞を持ってくる展開には、「生きる(死ぬ)」とは何かを考えさせられる。
同一人物を親子で演じているので当然絡みはないのですが、この親子キャスティングはよかった。311の5年前の製作ですが、震災後に見ると家族を失った人々には重く響くものがあるのかなと。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(邦画)] 8点(2015-05-09 08:22:01)
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