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何百年にも及ぶアイルランド闘争の苦しみは、日本人である私には到底解り得るものではないけれど、絶望の中でも諦め切れない何かを抱きしめ続ける主人公の気持ちだけは、少し解るような気がした。愛する女性を抱きしめたいのに抱きしめられず、そっと彼女のおでこに手を充てることで気持ちをおし殺すシーンでは、主人公の切ないほどの感情が指の隙間からこぼれ落ちるのが見えるようで、不覚にもおいおいと泣いてしまった。「ギャング オブ ニューヨーク」までの数年間、映画に出演しなかった(できなかった?)ダニエル・ディ・ルイス、まさに渾身の演技だったのでしょう。う~んお見事。
【showrio】さん 9点(2003-09-16 21:38:38)
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