ラビット・ホール の 花守湖 さんのクチコミ・感想

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ラビット・ホール の 花守湖 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ラビット・ホール
製作国
上映時間92分
劇場公開日 2011-11-05
ジャンルドラマ,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 キッドマンママの行動が痛々しい。憎むべき相手がいない悲劇とは、本当の悲劇かもしれない。夫は加害者のクソガキを憎むが、キッドマンママはわんこを憎む。しかしやはり夫婦とも、誰も憎んでいない。だから心が苦しい。交通事故で家族を亡くした時、なぜかあやしい団体が、めざとく被害者を見つけ出して、勧誘をかけてくる。しかしキッドマンママはそこに救いを見いだすことができない。むしろ神を憎むようになる。さもありなん。この世で何の罪もない子供が虐待で殺されたり、事故で死んだりするのは、この世に神がいないことを証明している。これを試練だとほざく連中などクソ食らえである。人間は野獣だ。いや、こんなことを言ったら、本当の野獣に失礼だろう。野獣は、人間のように芸術的な残酷さは秘めていない。トラなんざ、せいぜい噛みついて引き裂くくらいだ。人間を殺すのは常に人間だ。クソガキは単なる偽善者だ。こういう奴こそ、被害者の親にとっては、真の野獣なのだ。神はいない。だから罪がなくても、子供は罰を受ける。子供の死に対する親の苦しみは、時間がたつと、重い石から、ポケットの小石に変わるという。それは子どもの死を受け入れた証拠なのか?それともその死を諦めた証拠なのか?この物語は単なる夫婦の喪失の物語だが、本質は別にある。人間は必ず生きている間に、同じ人間から苦痛を与えられる。そのとき、赦すか、赦さないかではなく、乗り越えるか、乗り越えられないか、そういう物語なのだと思う。 私が被害者の親だったら、あの偽善者のクソガキは絶対に許さない。
花守湖さん [DVD(字幕)] 9点(2012-10-28 23:00:59)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2016-08-16オデッセイ(2015)9レビュー6.82点
2015-10-12メイズ・ランナー8レビュー5.82点
2015-08-16マレフィセント10レビュー6.27点
2015-06-25ブルージャスミン0レビュー6.43点
2015-06-25ゴーン・ガール10レビュー6.87点
2015-01-04トランスフォーマー/ロストエイジ1レビュー5.42点
2014-11-09シュガー・ラッシュ9レビュー7.50点
2014-10-25チチを撮りに8レビュー6.76点
2014-10-18永遠の01レビュー6.27点
2014-10-05それでも夜は明ける9レビュー6.50点
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