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《ネタバレ》 やられたー この映画を観た感想はまさにその一言に尽きる。 ここでみんなの感想を読んでいるとラストが予想できた!?というすごい人がけっこういるようで驚いているが、私は見事に騙された。まさに監督のトラップにひっかかったのんきな観客の1人であることは認める。 しかしこの映画のラストを予想できなかった私はとても幸運な観客の1人だったといえる。 この手の衝撃の謎が隠されている映画はそれが分からなかった観客は本当に幸福だ。 私は、子供には母親に対してなにか屈折した感情があったことは感じていた。 それがこの映画のなんらかの伏線だと思って得意げになっていた。 しかしラストで分かったことだが、な、なんと!この子供たちは母親から殺されていたのだった。 思わず自分の驚きが声になって出そうになったくらいだ。 母親は心の病になってしまい見境をなくし我が子を殺してしまった─、しかしもちろん心の底から子供たちを愛していた。だから死んだ後の後悔の念はとても激しい。 それが幽霊となってしまった原因だと考える。が自分がそうなったことに気がつかない。自分が幽霊になったことに気がつかないのがこの映画の最大のミソなのだが、それを巧いと思う気持ちを吹き飛ばすくらいに悲しい気持ちが上回った。 あのキリストの教えをしつこく子供に教える場面もなにか変だと思っていたが、あれは子供に教えるものではなく、自分自身の罪の許しを請う意味があったのだろうと今になって考えることができる。 救われたかったのは母親だ。 一番感動したのは最後の最後であの娘が母親に抱きついたところ。 抱きつかれたそのときの母親のニコールキッドマンの顔の表情のなんと美しいことか、、それを見て感動で体が震えた。 最後でようやくこの罪深い母親は救われたのだと思う。 そう思うと涙が出てきた。 幽霊となっても絶望感はない、そこにあるのは母親の無限の愛情。 母親の犯した罪を子供たちが許した瞬間だったような気がする。 この映画を観て恐怖を感じ、ラストで驚き、そして感動した。
【花守湖】さん 10点(2004-09-04 21:42:23)(良:1票)
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