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仕立て屋の男が夜中に部屋の電気を消して女の部屋を盗み見しているところにカミナリが落ちる、そのカミナリの光をスポットライトのように浴びた男の姿は まさに変態だ。
もし、女が近寄ってこなかったら、仕立て屋の恋は「片思い」で終っていたと思う。 仕立て屋は、喜びよりも傷つきたくないという気持ちの方が強い。 恋愛に限らず人間関係においても同じ。 しかし最後に仕立て屋が「私はあなたを恨んでいない、喜びを与えてくれたから」と言った背景には、傷つけられても喜びを貰って良かったという気持ちが感じられる。 人を好きになれば楽しむも苦しみも倍になる。 最後の最後に人間嫌いの仕立て屋は人間の本質を理解したのではないだろうか。 【花守湖】さん 10点(2004-01-07 13:55:01)
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