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《ネタバレ》 なぜ人間に子供ができなくなったのか、世界が破滅に向かった理由は何なのか、結局最後まで結論は分からずじまいだが、クライマックスには感動させられた。未来に一筋の望みを残す、あのエンディングもなかなか。‥‥‥なにより素晴らしいのは、映像と物語のリアルなこと。主人公テオドアが赤ん坊を追って銃撃戦の中ビルへと向かう、話題のあの超ロングカットも、よく演じきったものだと感心する。薄汚れた町中、イギリスの街中を走る輪タク(?)、ボロボロのポスター、現代と全く変わらない軍隊装備、難民の群れ等々。車も宙に浮いている訳でもなく、現実味のある近未来の世界観の表現が、物語に強烈な説得性を持たせていると思う。根拠もないのに、人類文明があらゆる意味で飽和しきった現在、近い将来に本当にこんな世界が訪れる気がする。‥‥‥そのリアルな世界観のお陰で、全てのナゾが解き明かされたわけでは全然ないのに、女性が子供を産むという行為の偉大さ、素晴らしさが痛感できる映画。我々男性がどんなに頑張ったって、女性のこの出産という行為の偉大さに及ぶことはできるまい。
【six-coin】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-25 21:05:32)
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