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《ネタバレ》 余計な台詞を挟まず、独特の間を置いて、全てが淡々と進んで行く。「スタイリッシュなアクション」という映画評は、まさに的を得ている気がする。「アクション映画」と銘打つだけに半年間もの軍事訓練を積み上げたアンヌの体当たり演技がリアルだが、そればかりが際立つ作品ではないのがいい。過剰で不自然な特撮的演出が無いために、その辺のスプラッターやガンアクションまみれの映画よりも全てがドロ臭く、冷たく、生々しく見える。一人は育ての親として、一人は愛する恋人として、愛した一人の女を逃すことに同意する。ラストシーンの男二人がニヤリと何とも言えない笑いを交わす瞬間、吸い込まれるように突然訪れるエンディング。一見尻切れトンボにも思えるこんな終わり方の映画は他にない。この作品や「レオン」のような、ベッソンの「風流なバイオンスを拝める日はまた来るのだろうか。
【six-coin】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-05-02 00:41:36)
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