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最近観た映画では、もっとも観る前に観るかどうかを迷った映画。しかし、感想としては、良い意味で拍子抜け、悪い意味で飽きがこなかった。大傑作か超駄作か、針がどちらに振れるにせよ、自分の映画史に残る作品になるかと思いきや、結果としては可もなく不可もなく、針は中央で止まったまま。三時間という長時間、飽きることなく観られてガッカリした反面、三時間の間、物語の深さに感じ入ることなく拍子抜けてホッとした。エンドロールが流れてきたときには、つつがなく三時間が終わった安堵感と、映画的マゾっ気を満足させてくれなかった不満が、同時に押し寄せてくるという不思議な心持ちになった。問題作でも衝撃作でもなく、かと言って失敗作ではなく、普通の映画。
【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-03-03 02:00:10)
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