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《ネタバレ》 2時間超の長尺ながら、さほど時間の経過を気にすることはなく、ということは、けっこう面白かった。ラストのパラドキシカルな成り行きによってジョンが“死に切れなかった”筋書きは、一ひねりあってよかった。パート2を予感させる終わり方でもある。 突然ショッキングなシーンと大音響が飛び出して観客を驚かせる演出はやや稚拙な印象。また、お腹の中で悪魔が暴れ回るCGもよくない。剣も、もっと重厚な意味をもって“活躍”するかと思ったが、そうでもなくちょっと拍子抜け。 ルシファーは、これが大魔王サタンかとみると、えらい軽いやっちゃな~と思ってしまうが(笑)、私はけっこう気に入った。ジョンを地獄へ引っ張っていこうとするが、とてつもなく重くなり、ルシファーでさえ引きずれなくなるシーンはよかった(キアヌの腕、もげないのかなと心配したが。(笑))。 いまとなっては(たぶんアメリカにおいても)前時代的なキリスト教的思想(死んだら天国か地獄か)をここまで完全肯定し大前提としたことは、ものすごくズレてると感じながらも、それによってこの映画を完全にファンタジーの世界へ置くことには寄与したかと思う。とはいえ、「パッション」のキリスト教完全肯定とは、まったく意味合いが違い、同じキリスト教映画(?)といっても、つくり手の思想は正反対といってもいいように感じた。6点也です。激ヤセキアヌ、役づくりも大変!
【delft-Q】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-05-15 10:39:51)
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