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《ネタバレ》 盲目になったアルフレードは,トトに対し不可解なほどに"過去を振り返るな"という趣旨の発言を繰り返しますが,その真意が明らかにされるラストシーンが実に見事です。街や人は時と共に移ろうが,"変わりようのないもの"もある。それは愛だ。愛によって生まれる命のリレーこそ,ずっと変わらず,太古の昔から連綿と繋がってきた,人間の営みだ。だから過去を振り返るな。前を向いて歩け。トトよ「これから」を生きるのだ....という彼のメッセージが心を打ちます。皮肉にも,盲目のアルフレードにこそ,愛のフィルムがしっかりと見えていたのですね....。正直言って,若いころはこの映画の良さがわからず,以来ずっと「現代が忘れてしまったものが昔はあった。昔はよかった。」式の懐古趣味映画と捉えていました。しかし,それから20年経って,それなりに生きてきて,トトと同世代となってみてはじめて,この作品の良さ,人間賛歌のテーマを味わうことが出来るようになりました。単なる懐古趣味とは一線を画するものと思います..音楽もいいし...本当にいい映画だなあ..。
【veryautumn】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2004-01-08 15:17:26)
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