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《ネタバレ》 「シベ超」...それはレビュワーにとって悪魔的な響きを持つ言葉だ。告白すれば、私はずっと後ろめたい思いをしてきた。「シベ超」を観ていなかったからである。私は辛い思いをしてきた。「シベ超」を観ていなかったからである。しかし、今ここに私は高らかに宣言する。「シベ超」を観た、と。私もついに真のレビュワーの仲間入りを果たした。もはやレビュー板が「シベ超」そのものを語る場というより、"「シベ超」で何を語るのか"を競う場になっているのをみれば、この映画から何か人を狂わす電波のようなものが出ていることは明らかである。再び私は宣言する。確かに電波を浴びた、と。「洗礼」を受けた、といってもいい。密室内の交換殺人という驚愕のプロット、そしてそれすらも軽々と無きものにする2重のどんでん返し。何をどう「どんでん返し」たのかや、「窓の揺れ」など問題ではないとばかりに、水野の愛を客室にギッチリ詰めこんで「シベ超」は勝手に疾走する。例えば想像して欲しい。友人の部屋に遊びに行ったとき、「シベ超1~4」がビデオラックに鎮座していたとする。こういう時、あなたならどう思うだろうか?私ならこう思う。「信用できるヤツ...」、と。例えば想像して欲しい。いつかこの映画をまだ見ぬ息子と観ることが出来る日を。「パパ!昨日は"シベ超11"を観たから、今日は"12"だね!」...あなたは頬が緩まないだろうか?。私なら緩む。私にとって「シベ超」とは、つまりはそういう映画なのである。再び告白する。私はこれほど稚拙で、これほど作り手の愛に溢れた映画を知らない。だから採点は放棄させて欲しいのだ。
【veryautumn】さん 0点(2004-02-06 23:11:07)(良:4票) (笑:9票)
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