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《ネタバレ》 美咲に対する哀惜の思いが胸を抉ってくる。
二人の少女たちのシーンが美しく印象的で、特に雨のなか傘をさして二人佇むところは失われた時への愛惜の情をかきたて、忘れがたい。豊川の演技もたいへんな存在感と迫力があり、久々によい映画を見せてもらった気になれた。 しかし、他の方も指摘されているように、美咲はなぜ阿藤のような男と結婚し、さらに留まったのか、全く理解できない。 仮に結婚したとしても、美咲ほどの知的でしっかりした女性なら子供を守るためにさっさと逃げ出すのではないだろうか。また、せっかく逃げたのに子供を残して自殺するというのも、PTSD等考慮に入れてもどうもよく分からない。ストーリーのこんな大事なところでいったい何をやってるんだろう。 もう一つ気になったのだが、美咲が死んだというのに、皆、悲しそうに見えないというのはどういうことなんだろう。妹は男と会って浮かれているし、娘は従妹と一緒に楽しそうに夏休みを過ごしている。見ている観客の私は悲しくてしょうがないのに、いったいどうなってんだこの映画。 【駆けてゆく雲】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-01 23:19:05)
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