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レビュー情報
《ネタバレ》 ひとつひとつの描写や音楽等々が、とても綺麗な映画です。さて、最後のシーンに出てくる「失われた時を求めて」という本のタイトルが、この映画のテーマ。渡辺博子は亡くなった婚約者の過去探し、藤井樹は自分の思い出探し、と言う意味で。また、死んだ樹(柏原)のちょっと捻くれた愛情表現や、過去の想い出をずっと引きずって、樹(中山)と顔のよく似た博子と付き合ってしまう気持ち、これも二度とは戻ってこない「失われた時」求めた結果なのでしょう。最後の図書カードの仕掛けで、それがすごく伝わってきました。「お元気ですかー」は不評ですが、想い出を振り切った博子の気持ちがよく表されていると思います。
【なおてぃー】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2004-01-27 00:38:02)
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