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「日本人として...」、「報復が...」、こうやって映画を観てしまうと、個人的には面白味が減ってしまうので、敢えてこういう言い方しません。それにしても、出来は悪いです。B・アフレック演じるレイフとK・ベッキンセール演じるイブリンの引き寄せからして強引なのです。おそらくマイケル・ベイは『タイタニック』級の作品を撮ろうと努力したのでしょう。ですが、『タイタニック』で描かれたロマンスに比べれると、この映画には説得力が無いのです。それから豪華キャストにした割には各キャラクターへのドラマ性が乏しく、『アルマゲドン』のようなドラマ性がありません。ですからラストに取って付けたように、悲劇な演出をしても、全くグッと来ないのです。それは登場人物一人一人にドラマ性が乏しく、全然知ることができなかったから。爆撃のシーンの迫力はさすがですが、私は以前『プライベート・ライアン』という戦争映画を観てしまっています。違うんです、格が。画面が戦場になっていないのです。画面が画面なのです。それは爆撃シーンの撮り方が90年代中頃に多くあったスタイルで、何か“教科書通り”のスペクタクルといった印象を受けました。そして音がいけません。恋愛映画ではありましたが『スターリングラード』でも『プライベート~』が戦争映画を変えた音響効果といった特色をキチッと活かして、戦場を演出してました。残念ながら、この映画は戦争映画のリアリズムという観点からいけば、もはや古いのです。やはり2001年の大作系サマー・シーズン・ムービーは『A.I.』がズバ抜けて良かったと思う。
【チャーリー】さん 3点(2002-03-09 22:12:20)
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