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《ネタバレ》 GYAOの無料動画で倍速機能を使いながら視聴。
大映作品とは思えないほど稚拙な出来。海外のB級SFみたいなチープな風合いになったり、日活や新東宝の現代劇のような風合いになったり、映画の文体がちぐはぐして統一性がない。カット割りを見ても、俳優の演技を見ても、基本的な演出力の欠如が見て取れます。船越英二のセリフが意味もなく途切れたり、唐突にナレーションで説明が入ったりするのも謎。四苦八苦しながら辛うじて継ぎはぎだらけの映画にまとめた感じです。中盤の特撮は結構よく出来てるけど、そもそもカットの繋ぎ方がデタラメだったりして映画の文体をなしていない。 脚本も、科学者と自衛隊の現場指揮官が核使用の判断をしたりするのは御愛嬌としても、全体として何を表現したいのか見えてこない。ガメラを火星に飛ばすことが「生かすこと」なのか「殺すこと」なのかも分からなかった。ただ、亀の怪獣だけあって、浦島太郎っぽい訓話にする意図があったようには感じました。 永田雅一の予想どおり商業的には成功したらしいので、怪獣映画ってのは特撮のスペクタクルさえ成功していれば、文体が破綻してても関係ないのでしょうね(笑)。 【まいか】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-01-26 19:51:07)
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