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《ネタバレ》 江戸時代の日本人の数学力は、今日我々が想像する以上に高かったらしい。高等な数学的な問題の解を、寺社に奉納されていたりするのを、今日でも見ることがある。まあ、今回の物語は、そういう話ではないが、俵の数の話と、鶴と亀の足の本数の問題で、ちょっとだけその初級編が描かれている。
それはそうと、武士の家計簿、今までにない時代劇の切り口で、興味深かった。予告を観た時には、加賀藩の財政の話かと思って、お金持ちで有名だった藩がなぜ?と思ったが、観たら役人武士の家の話で、なるほど「武士の家計」の話だと納得。計算を正しくするということが、生き方を正しくするという事と、精神的に同じことで、あの家の家業は「正しく生きる」という事なんだと、息子への教育で感じた。藩の役人の不正を、最終的に殿様が、正しく処理したのは、救いだった。が、「正しいこと」は、時代と共に移ろってしまい、息子の時代になって、徳川に使えることが正しくないことになってしまうのが、その後の歴史を知る身の我々観客には、切ない。 【Tolbie】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-03-28 22:46:56)
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