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《ネタバレ》 この物語のキモは、(もう50年も前だけど)近頃の若者は、何という理由もないような事で、殺したり死んだりする。という部分なのではないか、と最近やっと思い始めた。
最初、これを見た時には、彼女らが死を選んだ理由が本当に分からなかった。あまりに意味不明なために、図書館に行って、閉架図書だった原作をわざわざ借りて読んだりもした。 原作では、直前までまるでその気の無かった、他の殺人事件が描かれる。そして、少年側の家庭事情には踏み込んだ描写はなく、少年の死を選ぶ理由にまるで頓着されていない。少女の方は、厳格な父親に人生を決められて窮屈さは感じているだろうが、それほどの理由があるとも思えない。 原作で、父親が純潔を説明するために、かなり際どい医学者の研究説明などをしていたが、さすがに映画に出来ないと見え、そのかわりなのかどうか、義父に男を感じてしまうという新たな展開を与え、更に話が見えにくくなった。というか、もし彼女に理由があるとすると、その部分の話かと思われるが、物語はそういう作りになっていない。 原作者の意図とは別に、この「ガラスの中の」という部分が、壊れやすすぎる箱の意味で、脆い箱入り娘、と言う事だったのだろうか?あゝ、わからない。ホントは2点くらいと思ったけど、サユリちゃんの魅力に1点オマケ。 【Tolbie】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-11-30 18:17:30)
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