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《ネタバレ》 戦国の世から続く飯倉家とその主君にまつわる話。宮仕えというのは、かくも辛く残酷なものか、と言いたいのかもしれない。
特に4番目の話の残虐さは、尋常ではない。『十三人の刺客』だったら、側近もろとも皆殺しになっているに違いない。ましてや、そこにいるのは錦之助なのだから、いつ殿様に斬りかかっちゃうかとドキドキしてしまった。 まあ、それはともかく、しかし今更、封建主義を批判しても仕方がない。というか、明治時代、現代の会社員の話を見ると、もはや、理不尽の元凶は殿様や、制度だけに起因するものではなくて、家臣側の心根も、そのように習性付けられてしまっているのではないか、と思えてくる。そこの所が恐ろしいといえば恐ろしい。 この映画が作られてからおよそ50年が経過して、今現在、会社組織と働く人の関係が一層おかしなことになっている。今こそ、新しい『残酷物語』が作れるのではないだろうか。今の働く人は、自ら被虐の人となってはいないだろうか? 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-05-26 07:45:43)
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