パトリオット の もりたろう さんのクチコミ・感想

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パトリオット の もりたろう さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 パトリオット
製作国,
上映時間164分
ジャンルアクション,ドラマ,戦争もの,歴史もの
レビュー情報
《ネタバレ》 ◆前半(長男がさらわれ、それを家族で助けるシーン)までは怒涛の展開で、ひきつけるものがありました。家族ぐるみで戦争に参加する・・・意外な展開です。と、思いきや、そこからだんだんと、家族・恋人・勧善懲悪・ハッピーエンド等々、定番の「アメリカ映画」へと変貌します。◆その大きな転換点は、教会のシーンでしょう。国のために命をかけるか否か、農民たちが葛藤するシーン。とても重要な判断を迫られた人々。どうするのか?・・・そこにヒロインおもむろに発言、「それでいいの!?」的な鶴の一声により、立ち上がって入隊を希望する農民たち。バックでは明らかに勇敢さ、かっこよさなどを意識したメロディ。微笑むヒロイン・・・。◆ぼくはここでアウトでした。これが大体、全体の6分の1にさしかかったところのシーンです。この先が思いやられましたが、我慢してみると、やはりの展開です。◆アメリカ人が正義でイギリス人が悪。アメリカ人が正々堂々と戦うのに対して、イギリス人は卑怯に戦う。最愛の人と恋に落ちれば、最愛の人が死に、怒りに燃えてとっこんでいく。家族を愛し、国を愛する、自由を守る。◆戦争はそんな綺麗なものばかりじゃない。手垢のついた道徳感の連続を2時間40分見続けるのは正直苦痛です。◆というか、そもそも、家族と国、両方は守れるものじゃないだろと。お国のために命を捧げるか、卑怯者と蔑まれながらも家族と暮らすかのどっちかじゃないのか?どっちかを守るためにはどっちかを犠牲にしなきゃいけない。そこを追求することで初めてリアルさが出るんじゃないか。◆撮り方で先が読めてしまうようなチープな演出と、勧善懲悪のストーリー展開、ハッピーエンド、もうやめてもらいたいです。いやいや、テーマがラブコメとかなら大いにやってもらって結構です。でも、国を守るため、家族を守るためという真剣なテーマ、ましてや2時間40分という長尺ならば、もっとリアルな撮り方ができたはずです。戦闘シーンだけは妙にリアルでしたがそれを後ろ支えするものが安っぽい。◆僕の嫌いな要素(全米が泣くパターン)が詰まった映画でしたが、前半と戦闘シーンは迫力があったのでその点をふまえて、6点を献上させていただきたい。
もりたろうさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-09-12 23:37:22)(良:1票)
もりたろう さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2012-11-15ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破9レビュー7.06点
2012-07-30おおかみこどもの雨と雪10レビュー6.40点
2012-02-18ペイ・フォワード/可能の王国7レビュー5.95点
2011-12-05恋の罪9レビュー5.51点
2011-10-01鉄コン筋クリート9レビュー6.41点
2011-08-17カーズ9レビュー6.89点
2011-07-21コクリコ坂から4レビュー5.70点
2011-03-03ロンゲスト・ヤード(1974)10レビュー7.12点
2011-02-14あしたのジョー(2010)4レビュー5.40点
2010-10-06ショーガール10レビュー5.52点
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