ショーガール の もりたろう さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > ショーガール
 > もりたろうさんのレビュー
ショーガール の もりたろう さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ショーガール
製作国,
上映時間131分
劇場公開日 1995-12-16
ジャンルドラマ,エロティック
レビュー情報
《ネタバレ》 ◆なぜこの作品がラジー賞なのか全く理解できません。評価を下したやつらは、この作品をしっかり見たのかと疑っています。この傑作のどこがラジー賞に値するのでしょうか。ここで書くのは不謹慎なことかもしれませんが、評価は人それぞれだと分かっていてもマジでムカついています。◆本作は設定は奇抜ですが、内容は王道の青春スポコンもので、ライバル、親友、恋人、嫉妬、努力、挫折、ハプニング、ユーモアといった青春スポコンものに欠かせない要素が全て詰まってしかも丁寧に描かれている傑作だと思います。本作がラジー賞なら、日本で大量生産されているテレビ局主導の青春スポコンジャンル映画(カーリングものとかラップものとか書道もの)はフィルムを燃やしたほうが良いレベルだと思います。女優がここまで体当たりの演技をして、全てをさらけ出して、最初と最後でまったく表情が違う映画が日本においてあるでしょうか。それは日米の映画制作の体制の違いとか資金額の違いとかそういう問題を超えたところにあるものです。つまり、この映画のようにストリップやエロに対して真っ向から向き合い、良質な青春スポコンジャンル映画にする気概があるのかってことです。私が把握している限り、最近の作品でこの作品に近い所まで行っているのは『愛のむきだし』ですが、それでもこの映画にはまだまだ及んでいない。『恋空』のレイプシーンにいたっては、レイプと綺麗なお花をオーバーラップさせるという超絶的な逃げを展開している。◆なぜか邦画との比較ばかりになってしまったけれど、本作のダンスシーンの迫力やストリップシーンのリアルさ、登場人物の作りこまれた描写やライバルがしっかりライバルしている点や、夢を一途に追うものと夢を持てど行動が伴わないものの対比などしっかり撮られていると思う。加えて、ストリップの色物的存在のあのおばさんの存在など、ストリップを丹念に調べていなければ絶対に生まれない存在だと思う。そういった意味で非常に誠実に撮られた極上のエンターテインメントだと思います。ラジー賞の権威がどの程度のものなのかも教えてくれた本作は、間違いなく僕にとって大切な作品となると思います。
もりたろうさん [DVD(字幕)] 10点(2010-10-06 02:34:41)(良:1票)
もりたろう さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2012-11-15ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破9レビュー7.06点
2012-07-30おおかみこどもの雨と雪10レビュー6.40点
2012-02-18ペイ・フォワード/可能の王国7レビュー5.95点
2011-12-05恋の罪9レビュー5.51点
2011-10-01鉄コン筋クリート9レビュー6.41点
2011-08-17カーズ9レビュー6.89点
2011-07-21コクリコ坂から4レビュー5.70点
2011-03-03ロンゲスト・ヤード(1974)10レビュー7.12点
2011-02-14あしたのジョー(2010)4レビュー5.40点
2010-10-06ショーガール10レビュー5.52点
ショーガールのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS