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《ネタバレ》 レビュー数最多、しかも満点評価の多いこと多いこと。 まあ、名作の誉れ高い作品なわけですが、俺的には「なんでそこまで?」って感じ。 冤罪で刑に服すアンディの悲惨な毎日。 しかし、それにめげることなく殺伐とした刑務所内に、文化と平穏と秩序を持ち込む。 そう、そこまでは物凄く面白いんですよ。 極めて心地いい昂揚感がある。 でもなぁ、最後は脱獄なんだよね? 「なんだ、逃げたのかよ」と。 しかも、不正の片棒を担いで溜めさせた金と偽造書類を、なお騙し取ってですよ? そこで突き放されちゃう。 「ドロボーが主人公で、盗みを働いてうまく逃げ切る」ってなストーリーなら、それは物凄く痛快なんだけど、この主人公がそれをやるのは「違うんじゃないか?」と。 (名作っぽい)映画のトーンからしても、それは違うんじゃないの?と。 「正義をかけて戦うこと」ではなく「逃げること」ばっかり考えてたのね。。。 ガッカリ。。。って。 だから逃げ切った時のカタルシスも中途半端。 そんなことを思い始めると、気になるところがいっぱい見えてきちゃう。 友達の囚人達が全員「とってもいいヤツ」ってのは凄く違和感がある。 酒や煙草やポスターやってのならまだしもストーンハンマーだのロープだのみたいな「確実にソレに使える道具」までが揃ってしまう刑務所って??? ポスターの裏も調べない看守って??? 部屋替えもしないシステムって??? いったいどんだけズサンなんだ? とかね。 つーか、むしろ房の中が快適そうに見えちゃうんだから、困る(笑) 仮出所になったじいさん達が「シャバは怖い」って言うのは、単に刑務所の中が安楽だからじゃねぇの? 看守達がさして非道ってわけでもないし、それほど過酷な労働をさせられてたわけでもないしねぇ。 結局のところ「冤罪の囚人が刑務所でうまく立ち回って最後には脱獄に成功しました」ってストーリーなんですよね? なのに、映像の抑揚を抑えることによって名作(のよう)に仕立てあげ、明日への希望だの人間の尊厳だの、そういう崇高なものの匂いを漂わせてあるからウザったい。 むしろさ、これならいっそ「痛快!娯楽脱獄映画!」みたいにした方がスッキリするんじゃないの? おっと、少し毒を吐きすぎました(^^; ファンの方ごめんなさい。
【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-22 05:07:46)(良:2票)
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