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様々な音が心に響いてくる映画だった。
奴隷を拘束する鎖の音。奴隷達が乗せられた船のモーター音。暖炉の音。馬車の音。斧で木を切る音。 そして、奴隷を打つ鞭の音・・・ 奴隷を木に縛り付けて散々鞭で痛め付けた後、白人は言う。「所有物で遊んでいるんだ、これほど気の晴れる遊びはない」と。 そこに居るのは罪を罪と思っていない人達なのだからどんなに正義を振りかざしても意味がない。 奴隷=所有物としか思っていないのだから。彼らとしては当たり前の行為なのだろう。 それを現代社会に生きる我々観客が目の当たりにした時、「酷すぎる」「可哀相だ」とか思っても、どこか別世界の事のように感じてしまうのは至極当然の事だ。 最後に登場し、奴隷制度に異議を唱え、正義を振りかざしていたブラピもいざ主人公から助けを求められると、助ける事には慎重だ。結局自分がかわいいのだと正直に吐露する。ただ単に救世主として描いていない所がリアルで良かったと思う。 虐げる者、虐げられる者、様々な人間が描かれるが、人間の本質とは結局愚かで、弱くて、何かに寄り掛かって居ないと生きられない生き物なんだと思った。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-06 19:36:46)
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