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レビュー情報
矢口監督らしい、マニアックに下支えされたゆるい作品。
「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」と比較すると、全体的に単調で起伏に富まず、特に音楽は驚くほど印象に残らない。あくまで1機の飛行機を飛ばすために働いているスタッフたちのゆるい群像劇である。雰囲気だけでなく、内容までゆるくなってしまったのが若干の心残りか。 しかしドラマが展開される舞台は極めてリアルかつマニアック。航空業界のことなど知らないはずなのに、なぜかニヤリとしてしまう小ネタが押し付けがましくなくテンポよく盛り込まれており、そのあたりの見せ方はさすが。航空業界を志す大学1年生くらいが観れば勉強になるのではないかと思う。 他がゆるいだけにちょっとしたハプニングが大きく見えるわけで、良いのか悪いのかよく分からないが、そのたびに「どうやってANAを説得して公開に漕ぎ着けたのだろう」と気にしながら鑑賞することができた。これを許せるANAはきっとおおらかな社風なのだろうと思ったが、「ウォーターボーイズ」を撮った監督がこの程度で収まってしまうのが不思議で、ANAのせいでこんなに窮屈な映画になってしまったのでは、と勘繰った。 というわけで、週末の仕事帰りの晩酌のおともに1本いかが、というこの作品。6点、綾瀬はるかがかわいいので1点プラスで7点献上。 【追記】綾瀬はるかはやっぱり、シャクれてる女の子のなかでいちばんかわいいと思います。 【708】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-07-06 19:15:12)
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