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《ネタバレ》 この映画の作者はきっと、永井豪の「魔王ダンテ」を見ているに違いない。そう思った。何を描きたくてやったのかを考えて見ると、ただ単純に圧倒的に強いエイリアンにやられたらという設定で見せたかったのだろう。気持ちは解る。征服される側はこのように圧倒的な力にやられるからだ。肯定も否定もしていない。ただそういう物だということだ。きっと、金も地位も全然役に立たない事や愛だけはとても強い事を描きたかったのだろうと思うが、ちょっと下手だと思った。本当は最後の場面を最初にもってきて、彼が魔王ダンテのように戦っていたら、面白かったと思う。エイリアンが何を食べているのかがよくわからなかったが、最初人間を食べていると思っていた。しかし違うようだ。脳みそだけを拝借しているようだった。人間を改造して将棋のように相手の駒を新戦力として使ったら、それは強い。あっという間に大群を作れるからだ。「第9地区」も占領するところで自分のクローンを作っていた。ただ、逃げる時に海に逃げようと考えているのは納得出来ない。あんな敵を前にしたら、ゴキブリのように逃げることを普通は考えるはずだ。つまり、地下に向かうはずだ。相手は明るさを武器にしているのだから、ますます地下の方が良いと考えていた。
【matan】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-07-04 11:32:25)
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