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《ネタバレ》 生活感溢れる、脂まみれの台所を覗いているような感覚こそが
韓国映画の持ち味だと思います。 この映画に関してもまさにそう。 ギトギトに脂ぎっていて、下手に触れたら手が脂まみれになりそう。 手を洗ってもしばらくは脂臭さが抜けないような、不快感さえ感じて しまいそうな映画です。 この感覚は、黒澤映画の「天国と地獄」で感じたものと同じです。 しっかりと「人」と「時代」が描けているからこそこのように感じるのでしょう。 この監督の映画を観ていると、名監督独特のリズムを感じる絵造りや、 脚本、演出が感じられ、緩急自在に映画全体を監督が支配していることが 感じられます。 それに加え、やはり俳優陣の名演技。 俳優が俳優として見事な仕事をしています。 特に主演のソン・ガンホ。牧歌的なおじさんという見た目ながら、 演技の鬼とでもいうべき熱演から目を離す事が出来ませんでした。 この韓国映画独自の持ち味は貴重。 見ておくべき映画のひとつです。 【kirie】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-02-10 22:49:27)
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