伊豆の踊子(1974) の 亜輪蔵 さんのクチコミ・感想

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伊豆の踊子(1974) の 亜輪蔵 さんのクチコミ・感想
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《ネタバレ》 毎週見ていた「スター誕生!」を見ていて、「いい子はなかなかいないんだね」と変な感想を言っていた中学生。
「あまり話さないけど、気になる女の子、芯の通っているような、しっかりした同級生」が百恵さんでした。

彼女の映画を大阪で封切り初日に見てます。
数年後、二本立ての映画館で高校生カップルで見た(3カップルでね)
で、彼女の映画全集を持っており、「あ、伊豆の踊子、見てないや」と何十年ぶりで鑑賞。
だって、気恥しいですよ、60のおっさんが見るのにはね。
※最後のコンサート、東京まで見に行ったんですよ、私。

はっきり言って、彼女のTVドラマやホワイトラブあたりの演技と比べてはいけない作品
演技は、もうイモです それしか言葉が当てはまらない
が、14歳と言う可愛さ。あどけなさ。大人への恐れ。異性へのあこがれと恐ろしさ。
が、意外にも全部詰まっている作品ですね。三浦氏とその後結婚することになるのですが、
この頃はみじんもそういうのが無かったとの事。三浦氏も当時はまあイモですけどね。

身分制度の暗い面を、すんなりと発する大人たち。当時は「身分差をスパッと、現代的に」だったようです。
「あの人とは、仲良くなれないんだよ」と美空さんなどが言っても、時代劇の中のセリフにしか聞こえない。
自分と同世代の若者が悩むので、そのセリフの意味が重くなってきますね。
当時はそう感じました。今では、この映画も「時代劇」に見えてきますけどね。

見直して、あの露天風呂のシーンでは百恵さんにはセクシュアリティは感じませんね。
原作通り「子供なんだ」と言う感想です。(でも当時は、ハラハラドキドキしましたね)

ホリプロの関係者が多く出演しています。石川さゆりさんも出ている貴重なフィルムですね。
事務所挙げて、百恵さんを売り出そうとしているのが、大人目線で見れば良くわかる作品です。

百恵・友和共演一作目 その後夫婦になったので騒がれますけど、そんな前振り無しで、頭の中空っぽにして見てみたいなぁと思う作品ですね。

ただね、「映画」の構成としては、同じ西河監督の、吉永ー高橋の作品の方が、重厚で、シャシンとしての作りもいいですけどね。
でも、やっぱりこのシャシンが百恵さんの初々しさ、あどけなさが判って良いです。
という訳で、評価は5 マイナス点は宇野さんのナレーションが重いから(吉永版にも出ていたけどね)
亜輪蔵さん [DVD(邦画)] 5点(2023-04-17 11:13:26)
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